②クリニックの後ろ向き研究に特化した倫理委員会(IRB)設立の可能性②【数は多くてもクリニックにとっては縁遠い】
先日の投稿では【ため息】を
昨日の投稿ではクリニックにおける研究(主に後ろ向きデータ解析)データを外に発信できない理由の一つに倫理委員会へのアクセスが現実的には出来ないということがありますと書かせていただきました。
そして意識調査アンケートを作製してみました。医師・歯科医師の皆様に答えていただけると嬉しいです(アンケートリンク)
たくさんあるのにアプローチ不能
P先生「先生 先日の投稿みました。たしかに開業してから一本も論文書いていないです。」
井手「僕もです。共著で名前を入れてもらうことはあっても。」
P先生「井手先生昔は結構書いていたじゃないですか?書くの嫌になったんですか?忙しいんですか?」
井手「いえいえ 別に論文書くこと自体はストレスではないです お作法があるので そこをおさえれば良いので。それよりも論文作成のFLOWに自分ではどうしようもない律速段階があるからです。」
P先生「なんですか自分ではどうしようもないというのは?」
井手「下の図を見て下さい。ここで紺色になっているのが自分ではどうしようも無いところです」
P先生「確かに 論文がAPPROVEされるか、REJECTされるかは自分ではどうしようもないですよね? FINGER CROSSEDです。でも倫理委員会なんかどうでもなるのでは?」
井手「先生の好きなアイドルのXさんいるじゃないですか? Xさんと結婚できますか?」
P先生「できるわけないじゃないですかー、結婚できたら何でもしますよ」
井手「なんで出来ないんですか?」
P先生「もちろん0.0000000001%の確率はあるかもしれませんが現実的は無いですよ」
井手「ってことですよ。ここで大切なことはTHEORETICALLY POSSIBLLE, BUT PRACTICALLY IMPOSSIBLE (理屈上は可能でも実際は難しい)ということです。 いやいや 自分で倫理委員会作れるというご意見もあります。しかし、これから何回するかわからない研究に対して慣れない倫理委員会を個別のクリニックで作成するのは 海外旅行に行くのにジェット機を自前で購入するようなものです(大げさすぎですが)。そこまで熱意のある先生もいらっしゃいますがすごく外れ値ですので そこを多くのクリニックの先生に皆さんにお願いしても現実的ではありません」
P先生「確かにそうですよね。 理屈上は眼科医の私が整形外科医になることは出来ます ライセンス上は。でもそうはしないですもんね。たしかに井手先生が倫理委員会を作れない、またはアプローチ出来ないから論文を書かないというのもわかりますね」
井手「あと昨晩から 通勤のときにIRBについて調べていると色々面白かったです。」
そこで認定制度も作っています
井手「しかし、施設を見ると クリニックの先生にはアプローチが難しく感じられるもので。IRB作れない そしてアプローチできないので 研究マインド自体消失してしまうという悪循環。 P先生の好きなアイドルXさんと結婚が非現実的なのと同じです」
P先生「そんなの分からないじゃないですか? 偶然 クリニックにXさんがきて僕と恋に落ちるかもしれません」
井手「ですね」
P先生「、、」
難しいのは重々承知ですが
クリニックデータの後ろ向き研究に特化した全国レベルの倫理委員会の設立の可能性を自分がするかどうかは別にして提案したいと思います。一緒にやりませんか?そんな倫理委員会成り立たないと思うかもしれませんが やはり日常のROUTINE症例の中にいろんな真実が隠れていると思うので。
難しいのは重々承知ですが
なぜ開業医に限定?
理由1)大学や大病院にはすでに倫理委員会が存在します。開業医には委員会にアプローチできる先生が多くありません。そのアプローチをもっと容易にしたい
理由2)最先端の研究が注目を浴びますが、設備や人員の制限もありクリニックでは治験など大規模なものはできません。 しかし、クリニックは院長の隠れた専門性もあり 実はその疾患のデータが蓄積されているのです。しかし、その発表の可能性が低いためデータ集めさえ諦め 先生の専門性が生かされないという悪循環があります。(論文書くのは苦痛ではなくても 倫理委員会のハードルのために諦めている先生が多い?)その悪循環を断ちたい。
理由3)皆さん、総医療機関数に占めるクリニックの比率をご存知ですか?その比率を知るとそのクリニックの隠れた知見を活かす大切さがおわかりになるかと思います。医療機関の95%は診療所
現時点はありえない夢物語かもしれませんが、まずはハードルの低い研究の倫理委員会から簡便に承認できるシステムを構築できればなーと
間違い教えてください
すみません このあたりは自分で調べた範囲や妄想で書いており、専門家では無いので間違っていた場合には訂正しますので教えていただけると幸いです。
(メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)
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