【事務超・跳・蝶】 クリニックのスタッフさんと院長先生へ⑱「じゃない・越える・超える」
小さなクリニックの院長をしておりますが、現在の大きな悩みは人材不足です。これは全国の多くのクリニックで同じため息があると信じます。
ドラマを見るように第三者的な視点でクリニックでの仕事を顧みると仕方ない面もあるなと自虐的にため息をつくことも多いです。
患者さんのケアを行う医療という性質上、隙間バイトのサイトからお越しになる方に「2時間お願いします」というわけにはいかないのです。
だからと言って景気のよい現在、理想の人材を求めているだけではいつまで経っても人材が足りないという状況を改善することは出来ません。
先日は【マイクロマネージメント:クリニックだからこそ患者さんから意思決定まで見える】という記事を書かせていただきました。
普通じゃないとは?
以前の記事の内容とかぶるところもありますが、自分の部署以外の仕事をすることは楽ではないですし、普通ではないです。ですので横並び感覚が多い日本人の感覚で言うと、周りがしていないことをするという(クリニック内では)普通でないことをするのはしんどいです。
しかし、院内の雰囲気やレベルが決して外部的に普通でないことを知ってほしいのです。そういった意味でバイトを推奨したり3年後を見据えた視野を持って欲しいなーとやんわりと、でもしつこく言っているのです。
基本的には将来スタッフが去り、他の職場でその言葉の意味に気づいてもらえれば良いと思っております。
私も若いころは仕事熱心な方ではなかったのですが、色々気づかされてこういった思いになっております。
選択肢を増やしてほしい
肉体的な衰えが群れの中での地位低下になることが多い動物界と異なり、人間界では年齢とともに魅力や地位や力を増やすことが可能ということがあります。
そういった年を取っても魅力のある方は、やはり普通【じゃない】何かを、他の人を【超える】何かを、職場を【越える】何かを持っている方が多いのではないでしょうか?
トップである必要はないのです。複数の【普通】が組み合わさると稀有な人になれるのです。
例えば
他クリニック内では【普通】のスキルでもAクリニックにはそのスキルを持っている人がBさんしかいないというのは以下のように表現できます。
Bさんは職場を【越えれば】Aクリニックで他の人を【超えて】いることになるのです、それによって自分の職場(Aクリニック)で【じゃない】人材と評価を受けることができるのです。
そういった練習を自分で意図と意思をもって繰り返す練習をする人がいればなーと。しかし、それがクリニックから強制されたり、短期的に給料が上がるからというのではなく、将来もっと大きな評価(勿論給料にも)につながるかもと自分の夢の中の1行程ととらえて練習をしてほしいのです。
ここまではスタッフの自主性に働き掛けるしかないです
院長の先生方がすべきはスタッフに強要することではなく、そういった意思を持ったスタッフが出たときに孤立させずにモテさせるチャンスを与えることです。
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