見出し画像

学会にNYAUWのチラシ設置(追補)


大企業の製薬企業だけが得しているわけではない

昨日の投稿で 中小の製薬企業が 大企業の販売網に載せてもらうという点で中小企業が弱者という観点から書かせていただきました。 

もちろん他のOEM製薬企業が同じ製品を生産している製品の場合にはレッド・オーシャンに投げ込まれる可能性もあります。

しかし、中小の製薬企業がなければ大企業のナインナップも作れないのです。 すべての製品を自社工場で作ろうとすると 固定費高い大企業では損益分岐を超えれない薬剤が出てくる。そういう為に敢えて 中小の製薬企業にお願いしているということもあるので お互いがWIN-WINになるために助けあっているということもあります。

これは大病院とクリニックの関係や ユニクロやアップルのようにファブレス企業にとっても非常に大切です 一方だけが搾取しているという関係ではないので(搾取ももちろんありますが)

ユニクロやアップルなどは皆さんファブレス企業というイメージがあるかも知れませんが 自動車メーカーも実は全てラインナップを自社工場で作っているわけではないのです。


名前の出ない企業は中小企業だけか?

大企業のために 製品やサービスを作る企業はすべて中小企業なのでしょうか? 例えば 標題の写真の車は有名はメルセデス・ベンツのGクラス(ちなみに僕の車ではありません)ですが、メルセデス・ベンツの工場では作られていません

マグナ・シュタイヤー社は決して中小企業ではありません。ここではトヨタ車もBMW車もジャガー車もアウディ車などもつくられています。



以前フォルクスワーゲングループの話をしましたが 独立系の自動車工場でグループが異なる企業の車も作られているのです。



他に任せることで自分の得意を活かす

以前、朝食の準備をしていますか?ということで話題にしたことがありました

Q「先生、朝食を自分で準備できますか?」
A「トースターでパン焼いて、冷蔵庫から牛乳取り出して グラスに注いででしょ? 簡単じゃん」

井手: 「ほら、先生方しっかり現実的になられているじゃないですか?出来ることをして、出来ないことはしていないですよね?」
先生X:「いや出来ることばかりだよ。出来ないことなんかないよ。」
井手:「先生、では トースター作って パンを小麦粉から育てて 牛乳を朝から絞りにいって ガラス工房でグラス作って 食後食器を洗う水も汲んできていますか? 実際にメーカーや農家・酪農家やガラス職人 水道局の人はされていますから 出来ますよね?」
先生X:「(心のなかで)井手先生はおかしい そんな考えは非常識だ。普通はそんなことまで朝食の準備とは言わない」


同じように、車も全ラインナップを作っているわけではないんです。特にトヨタは軽自動車などはダイハツから供給を受けてトヨタのマークを付けて売っています。

これによって 自社のハードやソフトを軽自動車に割くことなく広いラインナップを手に入れることが出来るという意味でパートナーなのです。

医療とどう関係が?

医療機関の大小はけっして上下関係とパラレルではありません。 専門性によっては小規模医療機関の専門が大規模医療機関を助けることもあります。

「いやいや 大規模医療機関の方が専門性高いでしょ?」と一般の方々は思われるかも知れませんが 大病院や大学病院でも 部長や教授の専門性によって専門性の偏りがあるのです。もちろん 大病院とクリニックの総体で群比較をするとおそらくは個々のリソースの大きい大病院の勝ちです。 

しかし、患者さんが通える範囲内という条件縛りをつけると 地域内では 大病院のカバーできない専門性をクリニックが持っていることも多いのです。 それは決して希少疾患や珍しい疾患である必要はないのです。 

大病院でカバー出来る疾患でも 大病院は慢性疾患や安定した症例を地域の医療機関に戻すという役割分担の流れになってきているので クリニックの専門性を一般的であっても知りたいのです。

専門性が高ければ高いほどよいということではないのです。一般的な専門性と高度に尖った専門では対象とすべき地域や患者さん層が異なるのです。
 それがあるからこそ医療機関の棲み分けが提唱されていて 紹介・逆紹介や紹介状なし受診の自己負担などが行われているのです。


クリニック院長先生がご自身を謙遜して「この専門性については上には上がいる」と思っていても 通常の診察レベルにおいてはその大病院は競合にはならないのです。患者さんもそれは無意識のうちのフィルタリングをされています。  それはどちらに価値があるとかではないのです  APPLE TO ORANGEで比較はできないのです。

ですので クリニックの専門性を紹介先というフィルターで登録していただきたいのです!

 

それにしても マグナ・シュタイヤー社恐るべし。

チラシ設置していただけることになりました

昨日、連絡してお願いしておりましたある学術集会にチラシを設置していただけることになりました。まだ設置はもう少し先なのでどれくらいのレスポンスがあるかわかりません。しかし、自分が普段アクセスできない医師の先生に見て貰える機会としてはありがたい限りです

主催校・学会運営企業のご担当者様

学会主催校や学会運営企業のご担当の皆様、「それだったらこの学会でも置かせてあげるよ!」という学会があればすごく嬉しいです!

こちらからご連絡いただけると幸いです

2021年10月28日14時31分31秒

2021年10月28日14時31分31秒_001



よろしければサポートお願いします。 NYAUWの活動は現在マネタイズを考えずに意義のみを追求するフェーズです。 ニッチな分野のやせ我慢プロジェクトですので お気持ちだけでも嬉しいです。