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リーダーシップ進化論とNYAUW⑦
【リーダーシップ進化論―人類誕生以前からAI時代まで について】
前回の投稿は「モテ」についてでした。
小さなクリニック院長視点として気になった部分を少しずつNYAUW的視点で書かせていただきます(あくまで個人の感想ですので お許し下さい)
P75 【農耕が開始されてから は富 の蓄積が可能になり人間の社会に明確な身分の格差がもたされた 徐々にではあったが仕事は家族の協働から赤の他人同士を同僚として行われるようになっていった 組織に所属するメリットとデメリットの合理的な計算によって所属と離脱のドライな意思決定が行われる そのため第二次集団は帰る場所にはなりえない この環境ではお互いがお互いのことを組織の歯車とするお互いを代替のきかない大切な人間としては評価しない】
P78 【自然状態の狼の群れにおけるリーダーの正当性は専門性の高さによると考えられている その状況で最も適切な判断ができる個体が群れ全体のリーダーシップを取るのである それがその家族の生存と繁殖にとって最も合理的な判断になりやすいからだ
このように状況に合わせてリーダーが柔軟に変更される形式を経営学の世界では特にシェアドリーダーシップと呼ぶ シェアドリーダーシップは最先端のリーダーシップとして注目されている しかしその原型はこうして人間以外の動物においても観察されているのだ シェアドリーダーシップに代表されるフラットの組織は決して新しいものではないむしろ自然状態に近い本能に立脚した歴史のあるリーダーシップの形である】
P79 【群れの内部での争いを避けようとするジレンマが順位制という着地になっている。 会社組織においても社長 取締役 部長 課長 係長といった職位による明確な順位制が採用されている 会社組織もまた内部的な争いの緊張にさらされている第2次集団なのである こうした生物学的な背景を理解すると家族第一次集団の方が理想的に感じられるかもしれません しかし家族だけで群れを作ろうとすれば集団内の専門性のダイバーシティ(専門性の幅と深さ)が犠牲になる 世界中から特定の分野に最も適した人材を集めるのでなく家族の中から探すしかなくなるからだ】
P75-P79 で抽出した部分から感じたこと
血縁・家族単位移動しながら生きる職住近接どころか職住一体であったで狩猟採集生活から、赤の他人と職住一体であった古代農耕社会になって ヒエラルキーや専門性への必要性が出てきた。そしてそれはお互いを組織の歯車とする家族以外の2次集団の始まりですが 日本の企業などは終身雇用などによって疑似家族としてフラットな関係を築こうと努力をしています(または、してきました) 医療でも医局等によってSECUREに守られているシステムが長年続けられてきました。 これは 家族や身内や親しい知人だけでは専門性の幅と深さが犠牲になるので 、多様な経験や能力をそのコミュニティーに呼び込むインセンティブ設計のためにも行われてきたのだと思います。(みんな仲良しですよ!というリクルートメッセージ よく見られると思います)
しかし、社会の変化 ビジネスモデルの変化 制度変更など様々な外部要因もあり、 そういった単一のコミュニティで一生の間面倒を見てくれる保証がなくなってきました。 特にビジネスの世界では 45歳定年制という言葉も聞こえてきます。
寿命は人生100年時代と言われているにも関わらず そういった意味で 学び直しの議論も盛んに出てきているのだと思います。
医療従事者も医療についての継続的な学習は当然していくのですが すこし周りとクロスするような学びや活動もしていただければなーと
<我々について:弱い紐帯&クロス> 私は2009年に日本に帰国して2015年にビジネス大科学院に入学決心するまでは、「こんなこと解決できたら良いのになー」ということを誰彼構わず伝えていました。 特に製薬企業や医療機器企業の担当の方々には...
Posted by NYAUW on Friday, October 18, 2019
今日はここまで
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