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外来でAI音声文字起こし①「電子カルテで楽になったからこそ、さらにさらに」

以前

いつもお世話になっている3Z社さんが開発したものについて以前も書かせていただきました
①検査機器に患者さんのIDや氏名を入力するのが大変なのでそれを容易にするツールと
②そして偽デジタル情報であるJPEGやPNGから数字上をOCRで抜き出してそれをトレンドチャートにする機能について書かせていただきました。

電子カルテの利点と課題


現在は電子カルテの普及率が上がってきおります。そして国もその先のプロジェクトとしてデータの共有化も目指しております


紙カルテに比べた際の電子カルテになった利点と課題があります
【利点】
・カルテを探す面倒が無い
・入力の手間削減
・保管スペースの削減
・手間の再利用・コピーがしやすい
・会計処理の効率化
・検索やデータ分析の容易さ
・読み間違えの軽減
・待ち時間の短縮

【課題】
初期費用
・ランニングコスト
・個人情報保護
・サイバー攻撃
・システム障害
・データ移行
・標準化
・職員教育
・ラーニングカーブ
・患者さんとよりもPCの方を見ている

などがあります。

時代背景①「期待値の上昇」

できることが増えるにつれて当たり前のスタンダードが上がってきます。つまり電子カルテでできる期待値があがってきます。
 つまり入力の手間が減って、コピーなどもできるようになると 「情報をももっともっと入れておいて」ということにもなりかねません。

私はStream Deckによって手間を削減していますが、一旦これに慣れるともっと楽になりたいと思うようになります。


患者さんとのコミュニケーションで言った言わない問題もあるため できるだけコメントを入れておく必要があります。そうなるともっと情報をカルテに記載してほしいという流れになりますが、全ての患者さんとの会話などを全て手入力で入力するのは現実的ではありません。そんな時、AIでの音声文字起こし・要約・SOAP作成などを自動化できれば嬉しくないですか?


時代背景②「AIの精度上昇」

2022年に使いやすいChatGPTがでてきてAIが日常生活に入ってきました。しかし、現在もそうですがハルシネーション問題もあり完全に依存はできない状況ですが、用途をしっかり絞って限界を認識すれば十分に使えます。

音声文字起こしについては初期については医学用語に関しては頓珍漢な変換が多く修正を要する部分が多すぎて、逆に手入力のほうが早いのでは?というくらいでしたので臨床では使えませんでした。

しかし、最近は精度も上がってきたので会話の流れなどを掴むには十分な精度になってきております。一言一句間違いが無いかと言われればそうではありませんが、おおよその流れについては矛盾の内容なものを出してきてくれます。

音声文字起こしアプリ


こういった時代背景の中で3Z社さんがAI音声文字起こしアプリのプロトタイプを作ってくださいまして、患者さんに使う前に評価をさせて頂いております。なかなか良いので皆さんに知って頂きたいのでこれから何回かに分けて書いてまいります。


今日はここまで

AI音声文字起こしなんかたくさん世の中ででてきているじゃん!と思われた先生もおられると思います。
勿論私もそのあたりは存じ上げております。しかし、この3Z社様のものはTPPI的にバランスがよいので紹介させていただきます。(TPPIはNYAUWの記事では既知のものとして説明は省きます)

汎用的な音声文字起こしサービスをそのまま使えないということもありますが、そのあたりもFEEDバックをさせて頂き、素晴らしい設計を重ねてこられました。

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