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⑤(時間外労働時間年960時間)医師の働き方改革時代に紹介先クリニックのシェアが大切になる⑤【藁しべ長者とJALとANA】

大病院はクリニックの紹介先なんて知る必要ない?

前回の③の記事では 【十分な数の適切な医療機関】のうち【十分な数】の説明をするといいながらNYAUWの考える【適切な医療機関】という説明になってしまいました。 ④ではまた名医の話の復習もしたので 今回の⑤で【十分な数】に話を戻したいと思います


目指す紹介はわらしべ長者方式です

わらしべ長者ってご存知ですか? 昔 「まんが日本昔ばなし」というテレビアニメ番組で見たような。

そもそも【わらしべ】とはなにかというと わらの茎のことです。それでなんで長者(お金持ち)になったのでしょうか?

バリエーションがいくつかありますが

ある一人の貧乏人が最初に持っていたワラを物々交換を経ていくにつれて、最後には大金持ちになる話である。 今では、わずかな物から物々交換を経ていき最後に高価な物を手に入れることに対する比喩表現としても使われる。


(交換するものには様々なバージョンがありますが一例としては)

何をやっても上手くいかない貧しい男が、運を授けて欲しいと観音さまに願掛けをする。すると観音さまが現れ、お堂を出た時に初めて手にした物を大切にして西へ行くようにと言われる。

男はお堂を出たとたん転んで一本の藁を手にする。それを持って西へ歩いていくとアブが飛んできたので、藁でしばって歩き続けた。泣きじゃくる赤ん坊がいたので、藁につけたアブをあげた。すると母親がお礼にと蜜柑をくれた。

木の下で休んで蜜柑を食べようとすると、お金持ちのお嬢様が水を欲しがって苦しんでいた。そこで蜜柑を渡すと、代わりに上等な絹の反物をくれた。男は上機嫌に歩いていると倒れた馬と荷物を取り替えようと言われ、死にかけの馬を強引に引き取らされてしまった。やさしい男は懸命に馬を介抱し、その甲斐あって馬は元気になった。

馬を連れて城下町まで行くと、馬を気に入った長者が千両で買うと言う。余りの金額に驚いて失神した男を、長者の娘が介抱するが、それは以前蜜柑をあげた娘だった。長者は男に娘を嫁に貰ってくれと言い、男は藁一本から近在近郷に知らぬ者のない大長者になった。


めでたしめでたし、今日はここまで。 っと、流石にこのままではおわれません。


紹介先と藁しべ長者で共通点は?

紹介先クリニックの話になぜ藁しべ長者の話が関係あるの?と当然の疑問が出てくると思います。

例えば

・藁しべを千両に替えてくれる可能性は?
・アブを縛った藁しべを千両に替えてくれる可能性は?
・蜜柑を千両に替えてくれる可能性は?
・絹の反物を千両に替えてくれる可能性は?
・死にかけの馬を千両に替えてくれる可能性は?
・何をやっても上手くいかない貧しい男が長者に娘をもらってくれと言われる可能性は?

元気な馬を千両だとありえるかもしれませんが、それ以外一発で千両はくれないですよね 普通は?


以前書いた投稿の中で武田薬品工業様のPDF資料ですが

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ここで言いたいことは、自分で検索した医療機関情報(藁しべ、藁で縛ったアブ、蜜柑、反物、死にかけの馬などなど)がピンポイントで望む医療機関【価値の高い専門性(ドライ情報)と人間性(ウェット情報)のバランスのよい医療機関】(千両や長者)である確率は低いということです。

この藁しべ長者も 今持っているものにたいして少しずつ通常の評価よりも高い価値を見出す買い手が数珠つなぎでいたからこそ 最終的にすごい価値の高いものと交換してもらえたのです。

「じゃない」数珠つなぎでDr探し

医療機関探しも、自分で探す限りはフィルタ機能が一段しか効きません。たくさん探して受診しても数撃ちゃ当たる方式で 上の図のように【確定診断に5-7年】【誤診の経験40%】【8名の医師を受診】ということになります

 しかし、数珠つなぎの場合には 最初のドクターAは「私Dr.Aの専門性じゃない」ということでDr.Aが知る【より確度の高い】Dr.Bにつなぎます。そしてDr.Bが「私Dr.Bの専門性じゃない」ということでDr.Bが知る【より確度の高い】Dr.Cにつなぐという形で藁しべ長者のようにより適切な医師に出会う確率が上がるのです。急がば回れです。ナンノコッチャ?という先生にまた別の例を挙げさせてもらいます

旅行と航空会社

皆さん学会や旅行で ちょっとマニアックな小さな都市に行きたいとします。もちろん理想は直行便で飛べると理想的です。でもマニアックな小さな都市にまで直行便を飛ばすとなると

・利用客数
・採算

などの理由で、まずそれが実現されることはないと諦めるべきです。

わかりやすいように日本国内の移動で説明しますと基幹空港(ハブ空港)から地方空港に飛ばしています(スポーク)が、地方空港から地方空港への直行便は多くは有りません。一旦 地方空港からハブ空港に飛んでそこから他の地方空港に飛ぶことになります

ハブ&スポーク方式

これは宅配便などの物流企業でもこのハブアンドスポーク方式が取られています。これは 企業のコストとベネフィット そして顧客のコストとベネフィットのバランスのなかで採用されてきている方式だと思います。

ですので 患者さんもミクロでみるとピンポイントで一発で紹介してもらうのが良いですが 全体のシステムとしてはハブアンドスポーク方式で満足の行く受診体験をするという方がマクロでは良いとなります。


北朝鮮のような特殊な国を除きJALやANAは世界中にハブ・アンド・スポーク方式で就航しているんでしょうね?と思って調べてみました

最多の就航国を持つトルコ航空で121カ国。あれ?国連加盟国って?

193-196カ国ということになるかと思うんですが。 ってこと最多のトルコ航空でさえ自社でハブアンドスポーク方式で患者さんを送ることは出来ないじゃないですか? どうなってんだ!! ドンドン(机を叩く音)


マイレージプログラム

みなさん海外旅行や海外学会に行くときのことを考えてください JAL便やANA便だけでは行けないところも多いでしょ? そうなんです。それが提携航空会社や共同運航便や同じマイレージグループの航空会社というシステムです。 つまり、ハードとソフトに強みのある自社エリアのリソースを遠隔の他社に共有化することによって、逆に自社の弱いエリアで顧客に利便を提供してもらうという互助グループなわけです。

これを医療に置き換えると、 自分のクリニック周りでのスポーク情報(紹介先情報)を供することによって、他エリア(他専門や遠隔地)におけるスポーク情報(紹介先情報)を利用させていただくハブ医療機関になっていただくということです。こうやって世の中のシステムを医療にも応用と思って立ち上げたプロジェクトが紹介先登録プロジェクトです


今日はここまで

「クリニックの紹介先必要だというストーリーわかった!」という病院の働き方改革担当の方 ご連絡下さい

30回くらいかかって皆さんを説得(?)してまいりたいと思いますが 早くもストーリーや意義わかった!という病院の担当者様 一緒にこのプロジェクト推進してまいりましょう!連絡下さい!
メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)

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2022年02月17日07時25分22秒


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