④スタートアップを医療従事者の皆様へ【適切な合コンに行く】
先日は弱い紐帯の大切さを書かせて頂きました
これについては 昨年の夏から行っている紹介先シェアのプロジェクトでもその背景をもとに設計しました。https://drsfromto.bubbleapps.io/
実は今回のスタートアッププロジェクトはこの紹介先シェアサービスと似た思想ですのでBUBBLEというサービスでWEBを比較的早く作ることが出来ました
自分のクリニックの専門性=自分のプロジェクト
信頼する紹介先=ご存知・推薦するプロジェクト
というパラレルだったのと、以前読んだ書籍のGIVE FIRSTという設計も気に入りました。
書籍の内容とNYAUW
話をもとに戻しますと、noteで時々登場するK先生から推薦していただいた書籍から改めて感じたことを書かせていただきます
問題空間と個人と集団
スタートアップを目指すような医療従事者の方’(賢い個人)は何らかの医療における問題意識がありそこを解決したいという熱い想いが有ると思います
長方形は問題空間 取り組む問題が単純な場合には 一人でこの空間の情報をカバーできるため多様性は必要ありません。 しかし問題が複雑になると 一人ではカバーしきれない部分が出てくる。 どれだけ頭のいい人でも欠けている知識はあるはずです。
単純な問題はよっぽどのことがない限りすでに解決されているはずですので 一人ではどうしようもない複雑な問題に皆さんはトライしようとしているはずなのです。
これは疑義照会のプロジェクトに関して書いたものですが そこでも「【改めてNYAUWって?】
ビジネス幼稚園が始まって NYAUWってそもそも何だったかをお伝えするのを忘れてしまいそうですので再度
@基本は井手個人が「医療は一人・一院ではもうどうしようも追いつけないこと」に気付いた
@様々なTEAM 医局だったり 医師会だったり 学会だったりがありますが 目の前の患者さんをタイムリーに助けるときの仕組みがない」
というため息を解決したいということで始めた活動です。
皆様も同様のため息が有るはずです
皆様も院内や院外の仲間にヒアリングをしてご自身のプロジェクトをより良いものにしようとなさっていると思います。そういった際に課題にぶつかります
・プロジェクトや事業は、これまでの当たり前を変えようとするものが多いので抵抗にあう
・医療従事者は新しい事業・ビジネス視点での議論に慣れていない
ということがあり 適切なFEEDBACKを得られないことが多いという現実にあたります。 企業のように プロジェクトや事業を新しく作っていかないと淘汰され市場から退場しなくてはならない環境だと 企画書を書いたり 会議でダメだしされることが当たり前の環境だと思います。
しかし、医療では患者さんの安全性や確実性が大切ということもあり論文や教科書に沿った治療をすることをするという思考に慣れています。それは当然守らなくてはならない第一ルールです。ですので新しい新規事業を作って進めていくということには慣れていない方が多いと思います
医療従事者にとってはわかりやすい例かもしれませんが 科研費とノーベル賞の違いは 過去の踏襲と過去からの離脱が評価軸と言っても良いかもしれません。
科研費とノーベル賞
科研費というのは、これまでの既報があって これに対してこういった課題が有るので 専門家の皆様研究費下さいという事前申請です。評価するREVIEWERを想定しながら書きます。 それに対して 偶然にせよ意図的にせよ ブレークスルーや外れ値的な研究に対して(あくまで理系的な分野に関して)事後評価がノーベル賞です。(違っていたらすみません)。
医療に関しては事前申請に慣れている医療従事者も特に医療外にまたがる社会課題的なスタートアップの内容に関しては事前評価が出来ないということもあります。
スタートアップ評価を毎日しているような事業化が医療のインサイトに理解が有るかというと そのあたりの感覚のズレが有ると実感されることでしょう。
ですので スタートアップを目指す医療従事者の方は 医療者側からも スタートアップ側からも外れた一人ぼっち状態なのです
チームを大きくする余裕がないので 医療従事者Xスタートアップ界 という右上象限の人に助けを求めれば良いのでは?と考えました。
しかし、すでにスタープロジェクトになっているような医療従事者には助けるモチベーションはありません。 合コンでもSTEADYな男性や女性のいる方は余裕かまして必死ではありません。 ですから STEADYな相手のいないモテたい人同士が合コンをしないと盛り上がらないのです。 そういった意味で 自分が困っている医療スタートアップの人々に登録してもらうのが良いのでは?と考えました。
必死ではない人々は問題空間にいないので 適切なアドバイスを提供できない
必死だからこそ お互いの男女の好みに応じて戦略を練る
もともとの関係性があったり上下関係があるとヒエラルキー上位の人が合コンで気持ちよくなるように忖度してしまうので 参加するモチベーションがない!
まとめ
わかりやすいように合コンの例で出しましたが、
1-お互いに利害関係や上下関係がない
2-お互いが必死
3-大きな課題を共有
という人々が集うという場の設計が必要という仮説でこのWEBサービスを作りました。
この意味を御理解いただける スタートアップを目指す医療従事者の皆様よろしくお願いします