リーダーシップ進化論とNYAUW⑩
【リーダーシップ進化論―人類誕生以前からAI時代まで について】
前回の投稿は「バタフライ効果など」についてでした。
小さなクリニック院長視点として気になった部分を少しずつNYAUW的視点で書かせていただきます(あくまで個人の感想ですので お許し下さい)
P145 【狩猟採集社会の80%は明確なリーダーを持たない非階層社会であった これに対して農耕社会の75%は特定のリーダーによって統治されていたのである 余剰がなければ与え合うが 余剰があれば奪い合うのが人間の姿なのであろう】
P152 【狩猟採集社会でも食料の盗難はあったであろう しかしそれは物理的な争い伴う強盗である 強盗はそれを仕掛ける側も相手から返り討ちに遭うリスクを伴う それに対して農耕社会における農産物の盗難は広いエリアで闇夜に紛れて行われる農耕社会では盗難を仕掛ける側のリスクが極端にちっちゃくなっているのだ 農耕社会の人間は見知らぬ他者が農地をうろついてることに強い不満を感じてるようになったはずだ そして農耕社会ではパトロールのためにも組織が一致団結する必要が生じることになるそれは組織内の仲間とそれ以外の人間の区別をかなり強烈なものにしたであろう】
P154 【狩猟採集社会では食料の保存が効かなかった そうため財産として守るべき余剰も少ない 余剰がないと奪ったり奪われたりするものもないため争いも少なくなる 余剰がないところにはセーフティネットは必要ないそもそも誰かが誰もが安全ではないからだ】
P156 【変化の前後で組織内では得をする人と損する人はどうしてうまれてしまう こうして損する人が変革の抵抗勢力になる】
P145-P156で抽出した部分から感じたこと
現在、社会保障費の増大などの状況下で医療には余剰が少なくなっております。加えて、医療の進化・深化スピードも早くなってきておりますそういった中で感じることは ポジションが上位の先生と若手の先生の キャリアに関する時間軸が大きく異なるということです。
そういった考え方の違う若手は
1-上位の先生に迎合していくか
2-迎合しているように見せかけて心は離脱
3-心も体も離脱という選択肢があります。
昔にくらべて 心も体も離脱してしまう先生が多いと思います。 これは酒井さんの別のコラムにあるサクラマスでよく例えられると思います。
人間社会も、サクラマスのありかたと似た構造を持っています。調子の良いときは「川」が豊かです。脱落するヤマメも少なく、リスクをとってまで「海」に向かう必要はありません。こうした時代には、リスクをとった起業も、決して多くはありません。
しかし、調子が悪くなってくると「川」から脱落して「海」を目指すしかないヤマメが増えてきます。大企業であっても、いきなり業績が悪化して、リストラといったことも増えて行きます。そうなると、良い悪いは別にしても、リスクをとってでも起業しなければならない人も増えます。
今のベンチャーブームやフリーランスブームのようなものは、日本の調子が悪いからこそ、存在しているとも考えられるわけです。サクラマスが「川」をくだり「海」に向かうのは、企業内のポジションがなくなって起業リスクを飲み込むことと、とてもよく似ています。
なるほどなー
今日はここまで
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