DX・IT化⑤【製薬企業様のクリニック向け勉強会:新たに注力する対象は受付さん<アートとサイエンス>】
先日は
製薬企業様に提供いただいている勉強会で、新しい試みをするなら<無資格スタッフの代表である受付さんをメインターゲットにしたIT/DXのものが良いかも>というシリーズです。前回は教育コストの視点から書かせていただきました。
*もちろん医師やナースなどの有資格者の従来の勉強会をやめるということではありません。あくまで新たな勉強会を企画するならという前提です。
理由③ 交代可能性
先日は、院長先生にかかる教育コストの負担は医師よりも受付スタッフに対するもののほうが大きいと書かせていただきました。
院長先生に質問です。
受付スタッフが休む時、医師が休む時 どちらの方が困りますか? (例えば1週間ご親族のご不幸があって休む場合など)
*前提としては働いても良いと言ってくれる他院受付経験者と医師がいるとします。しかし 皆様のクリニックでは働いたことがありません)
そういった場合 医師の場合は初めてのクリニックであっても電子カルテなどの使い方を10分ほど勉強すれば あとは診療科が同じであればまずは診察をこなすことができます。ですので医師のバイトは急に交代もできますよね?それに医師派遣のエージェントは多いです。しかし、受付となるとまずは何もできないと思います。数回現職員に教えてもらわないと。
そういった意味では交代が効かないという意味で受付スタッフは貴重です。クリニック院長先生はこの感覚ご理解いただけるかと思います。
アートとサイエンス
医師の仕事のコアはサイエンスで蓄積された知識や経験(ガイドライン)を応用するということがメインですので 教育には時間がかかりますが 一旦 慣れるとその後はある程度環境が変わっても仕事を行うことができます。
しかし、受付業務というのは医療面や接遇などマニュアルに則ってこなすだけでは患者さんの心をつかむことができない。 受付業務は臨機応変さや人間力も要するアートなんだと思います。(もちろん医師にも必要ですが)
アートは暗黙知
アートは数値化や言語化が難しいので価値があるとも言えます。それがクリニックの雰囲気や価値を作っていますので。アートは暗黙知とも言えるでしょう。暗黙知というのは自分たちでは意識できない言語化が出きないので共有化が難しいです。 自分のことは自分が一番分からないですよね? しかし、周りから何らかの評価を日々受けているわけです。それは自分と他のギャップということはある程度わかるのです。
暗黙知の共有
昔にこういった目標を書いていましたが
【外部の方々では理解し難い共通の暗黙知のある専門家同士のハードやソフト共有・有効利用を考えております。】 やはり暗黙知が放置されているののがもったいないので
紹介先という暗黙知
紹介先も クリニックの暗黙知として外からは見えませんので
日々の業務という暗黙知
受付業務の暗黙知やコツを教えてくださいと言うのは難しいです、 自分たちでは当たり前なので。 しかし、日々の業務や課題は言語化できるので そういったことを言語化し合うことで 「なるほど これわかる うちもこれ問題なんだよな」「へーこんなこと 悩んでいるんだ。 うちではそういえばできていたな! 教えてあげよう」ということになると思うんです。こういった課題(ため息)やTODOの共有によって自分のクリニックの課題やTODOや強みが浮き彫りになり 患者さん・スタッフさん・院長さんの三方良しになるのでは?という仮説でWEBサイトを作っています
今日はここまで
受付スタッフを主な対象とした勉強会もあってもいいかな、という趣旨で書かせていただいております。それは決して受付スタッフのみが聞くのではなく、有資格者である医師やナースなども一緒に聞くものです。
再掲)製薬企業の方よろしくお願いします
もちろん製品に関する説明は非常に大切です。しかし、一回だけでなく次回の勉強会にも参加してもらうための仕組みとしてもクリニックのIT化という多くの先生の苦手やため息を解決すると同時に、医療従事者のレベルを上げるという社会の要請も満たすことが出来るのでは?と社内の稟議を通して頂けるととても嬉しいです。
再掲)DXとIT化
DXとIT化の関係については色々な解釈があると思いますが、おおよそ以下の様な解釈がわかりやすいかと
DX
社会や組織・ビジネスの仕組みそのものを変革すること
IT化
既存の業務プロセスのまま業務効率化と生産性向上を図るという非常に限定的な言葉
しかし、クリニックでいきなり「社会や組織・ビジネスの仕組みそのものを変革」と言われてもな~、と思われると思うのです。医療機関はIT化自体が遅れているので まずはIT化をおすすめしたいと思います。しかし、コストが掛かりすぎたり、非常にむずかしいものは導入しにくいのでまずは簡単なもので!
そういった試みをKINDLEで書いております。
再掲)でも導入や勉強がしんどい
大体が「何とかやれています」「今更勉強できない」などです。
しかし、そういったIT化の遅れは結局患者さんやスタッフの不満に繋がる可能性があるのです。そして、そういった先生が増えてしまうと新しい試みのボトムに合わせざる得ないときに足を引っ張るのです。先生の「このままで良い」が他の先生が新しい試みをする際や社会が全体最適をしたい際の障壁になる可能性があるのです、厳しい表現ですが老害にならないように
ご興味や相談ある方は
(メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)連絡ください