新規開院された先生方へ ぜひ!
新規開業された多くの先生方
・前職や所属医局への開業の告白
・開業地探し
・開業コンサルトの折衝
・金融機関との折衝
・役所への届け出
・人材採用や研修
・開業コンセプトの立案
など、様々な課題を決まったタイムリミットの中でなぎ倒していくくらいの勢いで対応されたかと思います。
私自身も
大阪育ちで大学や研修も大阪で行い 一生大阪で生活するんだろうなと思っていたのですが、意図せずして全く御縁のなかった東京に2009年に来ましてた。前職では非常にお世話になりまして心苦しい気持ちもありましたが、色々自分なりにチャレンジしたいこともあり、前職を辞して2017年の2月1日に杉並区阿佐ヶ谷で20坪の小さなクリニックを開業させていただく運びとなりました。
その際にはトップの写真にありますようにお祝いの品やお花を頂きやはり自分だけではなく助けられていたんだなと実感した次第です。
開業して感じたこと
これは診療科や立地条件などによっても大きく異なるとは思います。医科では4000件 歯科では2500件 1年間で新規開業がおこなわれているとの厚労省のデータで知りました。 これから述べさせていただくことは診療科や立地条件や開業形態などによっても大きく異なるとは思いますが、多くの先生はロケットスタートのところは多くはないと思います。特に大都市圏や中心地に開業されたところでは医療機関の選択肢が多いためスロースタートのところが大部分かと思います
はじめの数週間は、前の勤務先での患者さんや知り合いや業者の方々の伝手などで気を使ってくれてお越しいただきます。個人的な経験ですが本当の飛び込みの患者さんというのは少なくて
1-前職時代の患者さんとそのお知り合い
2-新規開業地の初期患者さんとそのお知り合い
3-初期患者さんが薬局や他科のかかりつけの先生に宣伝してくれたあとの紹介
4-GOOGLEの評価などです
1-3は身近な人 4は評価サイトという違いはあっても抽象化すると口コミです。
前職と開業後の違い
前職の医療機関の大小は問わず、雇用されていた医療機関やその院長先生の傘(ブランド)のハードやソフトおかげで患者さんに来ていただいていたのです。
開業して最初はそのブランドの効力は「この先生は何を勉強してきたか 何ができそうか」の参考にはなります。 しかし、先生方ご自身の紹介行動を考えてもらえる理解いただけると思いますが 自身の気になっている患者さんが紹介を必要になった際に 病院のブランドを気にしますか? 卒業大学を気にしますか?
「大病院というブランドを気にします」という大合唱が聞こえますが それは積極的にそこを紹介したいでしょうか? 待ち時間は長く移動距離も長いです。希少疾患ならいざしらず 自分は専門外ですが その専門性の中でも一般的なレベルの疾患の場合には大病院よりも 利便性がよく人間性がよいクリニック先生に紹介したくないですか?
しかし、そうではなくて大病院に紹介するのは クリニックレベルで対応できるところの情報がないので 消極的な理由で大病院に紹介することも多いのです。 医科と歯科をあわせて6500件の新規開業が1年間で行われている現在 それをすべてUPDATE出来るでしょうか?
・WEBの専門性の情報も盛りすぎ・謙遜しすぎ問題
・人間性を知るためにいちいち紹介予定の先生と飲み会やゴルフをしていくことは可能でしょうか?
不可能ですよね? しかし、先生ご自身は新規開業してゆっくりと関係を築いて患者さんや先生に気遣いをしてくれる専門性を持ったクリニック院長先生の情報をお持ちであると思います。 これは勿論先生との関係の中でのみ成り立つ紹介関係かもしれません。 しかし、関係が作れない先生もおられるわけですので 少なくとも悪くはないという情報が非常に大切です 世の中の評価サイトは非常に良いとか非常に悪いという情報は集まりやすいですが 普通に問題ないという情報が探せないのです。先生はご自身の開業エリアや専門性のなかでは良い(悪くない)クリニック情報をお持ちだと思います。
先生方も開業されて ご自身のWEBサイトを患者さんや医療機関向けにアピールして作られていると思いますが GOOGLE検索で表面上をなぞるように見る方が多く 探してもらえないということがあります。
探せないし探してもらえないという状況なのです
この状況を少しでも改善に向けて動かすには 先生方の信頼する紹介先情報を蓄積するのが牛歩ですが第一歩かと仮説で活動しております。