【事務超・跳・蝶】 クリニックのスタッフさんと院長先生へ⑦「理想や理屈では続かない」
小さなクリニックの院長をしておりますが、現在の大きな悩みは人材不足です。これは全国の多くのクリニックで同じため息があると信じます。
ドラマを見るように第三者的な視点でクリニックでの仕事を顧みると仕方ない面もあるなと自虐的にため息をつくことも多いです。
患者さんのケアを行う医療という性質上、隙間バイトのサイトからお越しになる方に「2時間お願いします」というわけにはいかないのです。
だからと言って景気のよい現在、理想の人材を求めているだけではいつまで経っても人材が足りないという状況を改善することは出来ません。
先日は【現実解への思考-2】という記事を書かせていただきました。
TPPI
これまでの①-④の記事で課題を書かせてもらいましたがを、⑤、⑥の記事でか解決案の思考を書かせて頂きました
NYAUWの活動で意識していることはTPPIです。
(TPPI:Theoretically possible,But Practically Impossible)
理論上は可能、でも実際には不可能なことを解決したいというのを常々思っています。
「理論上はオリンピック選手にもなれますし、あの芸能人とも結婚できます。宝くじも確率から考えると買い占めたら一等も当たるんです。しかし、実際は出来ない もしくは しないですよね。」
今回の文脈でいうと
【理論的には】
・求人に応募が来る
・人が辞めない
・みなさんが仕事にすごく意欲的
・給料をどんどん上げる
・教育制度を各クリニックが充実させる
・1人だけ頑張る
などなど
じかし、
【実際には】
・求人に応募が来ない
・人は辞める
・仕事や生き方に対するスタンスには濃淡
・給料をやみくもに上げることはできない
・小さなクリニックで教育制度を充実させるのは無理
・一人だけ皆さんとは違う努力をする
などなど
では、クリニックのスタッフのキャリアについてのTPPIについてですが
理論上・理想的には
人生100年時代の生き方としては 【評価や自由度が上がりやすい】右側の①か②の生き方が理論上は良いですよね。
①
そして、それが達成が簡単で皆と同じような交代可能な仕事でみなさんと同じ方向性の努力で達成できれば楽で素晴らしいです。しかし、そうであればそのような仕事をする人が増えて価値が減っていきますので 評価や自由度の上昇は長くは続きません。
②
そうなると、達成にハードルがあり、皆とは異なる交代が困難な仕事でみなさんとは異なる方向性の努力で希少性を作っていくのが理論的な結論になります。しかし、それが現実的にデキる人がいればこのような人材不足などは起こりにくいのですが、このように理屈・理想・理論上的に動けないのが人間なのです。
ちょうど今読んでいる本でも同じような内容が書いてあります。
現実的には?
基本的には上図の②の方向性を行うほうが自由な人生の達成には良いのですが、このような長期的な目標のために短期的な苦労や苦しみを我慢できる人は多くないのです。
下の図の②のように各クリニックの中でスタッフのみなさんがこのようなマインドになることが理想的ですが、現実的には各クリニックでも一人も手をあげないと思います。
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