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リーダーシップ進化論とNYAUW②


【リーダーシップ進化論―人類誕生以前からAI時代まで について】

小さなクリニック院長視点として気になった部分を少しずつNYAUW的視点で書かせていただきます(あくまで個人の感想ですので お許し下さい)


リーダーシップという どの仕事の分野でも議論になる広い話題です。読書は自分の環境を俯瞰して 自分の環境にFEEDBACK・我が事化していくのかが大切だと思いますので 私は小さなクリニックの医師の視点からのコメントを書かせてもらいます!改めて読み終わったまとめですが【一般社会の人々や外部組織との接触機会の少ない医療従事者は、長年なギルドの文化に染まることによって(修正されにくい)自己組織化に陥りやすい傾向にあるかもしれない。 特に医療チームや医療組織のリーダー(またはなる予定の方)には ぜひ読んでいただく価値の高い書籍だと感じました。】

P007 【限られた資源と限られた社会的ポストをどうやって平和的に増やし配分するか】これは医療でも社会保障費の増大という危機の中で 医師のやる気を維持しながらコストも下げていくことが 行われています。 自分で決めているようで 自分では決められないのが医療の世界だなーと感じながら読みました。


P007 【自分らしいリーダーシップを求めていくのは 自由の刑に自分を放り込むことである】確かに 自分で決める 作為の失敗よりも 人の決めた道を行く 他人の不作為を非難するほうが楽ですよね でも自由に気づいたときに行使できるポジションにいれるようにしたいなーと。

P025 【生物の掟は決して弱肉強食ではない。強いものが生き残るのではなく、特定の環境に適応したものが生き残る】 クリニックを開業して 世界の研究者の先生方の一生をかけたお仕事の成果を享受しながら 翻訳者として患者さんに伝えるという仕事をしています。その一生をかけたお仕事も流行り廃りがあり 偶然その時代にあった先生が突如スターになったり 個人的にすごく尊敬する先生が陽の目を見ない状況を歯がゆく見ているので よくわかります。


P028 【本能のまま、自然のままに生きればよいわけではない。それは 天然素材が必ずしも安全というわけではないのと同じである】 加齢や疾患で死ぬというのが人間であり 疾患にかかって自然治癒が叶わず死に至るのが人間の一生という自然と考えると 手術や投薬という天然素材以外を使って延命やQOLの向上を目指している医療従事者は自然に対する挑戦をしているのでよくこの部分はわかります


P033 【単純接触効果という規則がある。私達の好みはそれぞれ独自の価値観から生じているように思うかもしれない。しかし実際には私達の好みは、対象となる物事との接触回数に大きく依存している】治療戦略も 自分の先輩 医局の方針など REVIEW論文にあることよりも経験に支配されることも多いかと思います。 医学が純粋な意味でサイエンスではないこともあるので 特に臨床系の論文ですと 有意差はあってもグラフではそんなに差はないなーということももあるのでXX大学方式みたいな物があるのを見ているので 腑に落ちます

P35【ここで留意すべきは「自己組織化がという概念が示しているのは全体をコントロールするリーダーがいなくても自然にそうなる」といういう部分だ。チームの生産性が最高と最低の両極端ではリーダーシップが発揮されない何も変化させる必要が無いほどにパフォーマンスが高いチームにはリーダーは必要ない同様に失敗や敗北が確定している状況でリーダーが出現しても意味がないチームの生産性が中程度すなわちチームの行動に何らかの変化があれば勝負の行方も変化する環境だけがリーダーを求めるのだ】ポジションが立場上トップに有ることと リーダーとは別問題なのかなと思いますね。 特に年功序列やインパクトファクターで上がっていくことと 環境に影響を与えようとする能力とはベクトルの方向が微妙に異なるので。


今日はここまで


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