家さがしノート#EX3 引越し編
長年続けた賃貸暮らしから、中古の分譲マンションを購入した後のあれこれ
今回は引越しにまつわることを長々と書いております。
一括見積もりサイトを利用しての見積り依頼
いよいよ新居への引っ越し準備が始まった。住宅ローンは本審査を通過して引き渡しまであと2ヶ月、というタイミングになったところで、引越し業者の一括見積もりサイト経由で3社(アート・サカイ・ハート)に連絡してみた。まずアートから電話連絡があり、訪問見積もりするので日程を決めろと言う。しかしこの2週間で空いているのは平日だけで、平日は17時までしか受けていないと言う。こちらは平日仕事なので、都合が合わないということで一旦話を終えた。次にサカイからも電話。半笑い口調で「2ヶ月も先の配車予約はできない。1ヶ月前になったら改めろ」と言われた。それホント?半信半疑ではあるものの、どうせアートの予定も合わないので日を改めることにした。ちなみにハートに至ってはノーレスポンス。メールも電話も一切来なかった。
成約者専用の一括見積もりサービスも使ってみる
有能仲介E「弊社成約者様向けに、引越し業者の一括見積もりサービスがありますよ」
前述の出来事から3週間ほど経過したある土曜日のこと。売買契約後の点検内覧中の雑談で、引越し業者を探している旨を相談したところ、上記の提案が出てきた。どうせ業者からキックバックが出てキミらが得するだけで、中身は前述のサイトと同じでしょ?と勘ぐりながらも成約者専用のサイトからやはり3社(アート・サカイ・暮らし)に申し込んでみた。すると週明けの月曜日にはそれぞれから電話連絡があり、次の日曜日に来てもらえることになった。時間もうまいこと分散できて、1日でこなせる感じになった。
普通の一括見積もりサイト経由(以下、一般経由)の依頼時とは、明らかに対応が違う。単にハズレ窓口を引いていただけかも知れないけど、今回は口調も態度も選択肢の自由度も全然違った。まず平日でも土日でもOKだし、時間帯もある程度の幅で選択できた。一般サイト経由の時なんて、時間帯は前日の夜に連絡するから事前には決められないとか言われてたし。
そして日曜日がやってきた。
訪問見積もりを1日でこなし、即日で決定する
1社目はアート。フラフラっと部屋の広さと雰囲気だけ確認して、すぐに見積書をプリントアウトしてきた。家電処分、家具処分はいずれも不可とのこと。とりあえず検討して後日連絡、と告げると「即決ならここまで下げますよ。即決しませんか」と電卓で約4万円の値引きを提示してきた。逆に信頼度が下がったので当然即決はせず。所要時間は30分ほど。
2社目は暮らしのネットワーク。これは社名ではなくて、センチュリー21みたいな看板名で、加盟している業者さんが担当するやつ。高身長でとてもスタイルの良いチャラめのお兄さんがやって来た。「えぇ…大丈夫なの?」と思いつつ部屋に入ってもらうと、第一印象とは全く違って、とても綿密に部屋の隅々、収納の隅々まで確認していく。その上で、荷物全体の容積と荷物の性質と割合から考えて段ボールは各サイズこれくらい必要で、トラックはこれが必要で、人員は何人必要で…という説明がある。根拠のある積算なので分かりやすいし納得しやすい。なお、家具家電の処分はリサイクル部門で買い取れる分は買取り、値段がつかないものは有償で処分してくれるとのこと。とても綿密に見積もってくれた都合で時間が思っていた以上にかかってしまい、説明終盤で次の業者さんが来てしまった。これもインターホンが鳴った時点で察して「あっ、次の業者さんですよね。じゃあご連絡お待ちしてますね!」とチャラめに去っていった。チャラさに反してかなり有能だぞこのひと。所要時間は2.5時間ほど。
最後はサカイ。一般サイト経由のときの電話対応の失礼さとは打って変わって、とても人柄のいいおじさんがやってきた。アートと暮らしの中間くらいの細かさで部屋と収納、荷物を確認していく。こちらも家具家電の処分は不可。時間帯の融通はここが一番利いて、管理会社とのやり取りも一部任せられるとのこと。所要時間は1.5時間くらい。
さすがに3件の訪問を1日でこなすのは疲れた…マンションの売主さんとかもっと大変だよなあ…。こんな感じが2~3ヶ月続くわけでしょ?うわあ。さておき、早急に3社から1社を選ばなければいけない。アートは圧倒的に選外。営業さんの印象もそうだし、見積もり金額の算出に至る過程も雑だったし、家具家電の処分もできない。つまり、サカイか暮らしかの戦い。値段は暮らしが一番高い。サカイが一番安い。とは言っても3万円程度の差。そこに家具家電の処分があると思えば、自分で専門業者に依頼して、また訪問見積もりだったり自分で1階までくっそ重いものを運んだり、という手間を考慮すると、値段の差なんてあってないようなもの。営業さんの人柄で言えばサカイが一番だし、作業のサービス内容も僅差だけどサカイが一番。でも見積もり工程の綿密さから考えると、間違いなさそうなのは暮らし。
実はこれまでの数回の引っ越しはすべてアートに依頼していて、見積もりは今回ほどではないもののざっくりだけど、当日作業の柔軟さがとても良くて好印象だった。ところが近年の流れで当日作業は比較的硬直化していて、見積外の作業は基本的にありえないっていうことになってる。つまり見積がどれだけ正確かっていうところに当日のトラブルのなさが反映されるはず。という状況も加味して、さほど悩まずに暮らしのネットワークに依頼することに決定した。
梱包。それは果てしない戦い
引越し業者選定も終えて、大量の段ボールが届いた。畳んである状態の段ボールって、ある程度多くても問題ないんだよね。問題は、それを広げて荷物を入れ始めた途端に生じる"置き場スペース"の確保から始まる。そう、そもそも荷物で溢れてる部屋なのに、収納から出したモノを段ボールに詰めて、部屋の中に積んでいかないといけないんだよ!どこに置くんだよこれ!
ということで、梱包をデザインすることから始める。ごめんなさいカッコつけました。梱包する順番をね、決めることから始めないと、やがて段ボールジャングルになって生活できなくなるのが目に見えていたのです。
こんな感じでざっくりとしたルールを決めて守って、あとは夜中や休日の遊ぶ時間を削って黙々と梱包していくだけ。実際には、梱包自体にかかる時間より、処分品の選別とゴミ出しの方が時間を要した。日々ゴミ出し。24時間ゴミ出しOKの物件で良かったよ…。粗大ごみは自治体に集荷予約をしないといけないんだけど、2週間以上先でないと予約できなかったりするので、動き出しは早ければ早いほど。
それと忘れてはいけないのが、入居に伴う作業日程の管理会社への連絡。オートロックドアの解錠固定やエレベーターの頻繁な使用、作業の声や音で居住者に迷惑がかかる場合があるので、日程を掲示してもらうために連絡を入れて、管理人にも話を通しておいてもらう。(管理規定上、管理会社の許可が必要な物件でもあったし)
引っ越し、の前に家具と家電の搬入
さて、そんな感じで梱包に明け暮れる最中に物件の引き渡し日がやってきた。朝から銀行に行って、有能仲介Eの司会進行に従って伝票に記入して捺印、書類に記入して捺印、鍵を受け取って雑談して解散。1時間くらいだったかな。司法書士さんによると、稀にみるスムーズさだったとのこと。さすがは有能仲介E。根回し系はすべてやってくれてるので、様々な取引が実にスムーズに進行したと思う。仲介手数料以上に働いてくれた感じまである。
ここから一段と忙しなくなった。急にタイト化するスケジュール。引き渡しの翌日、何もない状態で全体にハウスクリーニングを入れた。立ち会いがあるので拘束4時間ほど。当然、水道と電気を使用する作業なので、この日から利用開始できるように事前に申し込んでおいた。
その翌週は家電と家具の搬入(さらに翌週にはもう引越し!)。各社の時間をずらして1日で済むように手配済み。最初にエアコンの取り付けがあったのでとても助かった。真夏にエアコンなしの環境で1日過ごすなんて無理だし、業者の皆さんにも申し訳ないし。暑い中、笑顔で作業してくれた取り付け屋さんマジありがとう。午前中から昼にかけては家具が搬入された。特に問題なく、思っていたとおりに予定が進んでいく。あとはエアコンの効いた部屋で家電が運ばれてくるのを待つばかり。
注:ここからヤマダ電機(以下Y電機)がやらかした配送トラブルの顛末というか、くっそ長文の愚痴なので、次の見出しまで読み飛ばし推奨
</愚痴ここまで>
いよいよ引っ越し!
梱包と処分に明け暮れた1ヶ月が過ぎ、引越し当日の朝。こちらで処分していくカーテンを外して梱包し、エアコン全開で業者さんを待ち構える。やがてガタイの良い4人組が現れて、あっという間に山積み段ボールをトラックに積み、処分品を積み、持ち越す家具を積んでいく。2時間くらいの予定が90分ほどで完了し、最後のごみ出しをして旧居を去った。次に来るのは1週間後。退去手続きのとき。それが本当の最期。
予定より早く積み出しが終わったものの、こちらのスケジュール的にはあまり余裕はない。ギリギリだったのがちょっとマシになった程度。なにせ遠方なので、電車でまあまあの距離を移動しなければいけない。急ぎ足で駅に向かい、電車に飛び乗った。新居の最寄り駅からはバス。バス停に行くと、めっちゃ並んでる。どうやらバスの到着が遅れているらしい。こんな時に…
業者との待ち合わせ時間がどんどん迫り、もうタクシー使おうか、と思った途端にバスが到着。お昼ごはんを食べる余裕もなく、新居に駆け込んでエアコンを全力で効かせて待ち受け体制を整える。程なくして業者さん到着。テキパキ作業のおかげで2時間ほどで作業完了。慌ただしかった1日が終わり、ソファでグッタリ。もう梱包しなくていいんだ…(開梱がある)
必要最低限の分だけ開梱して、とりあえず外に出た。近所のカフェで軽食をとり、スーパーで必要な物資を購入し、新たな我が家に帰宅。まだぜんぜん自宅感が沸かないけど、しばらくはこの家でローンを返済しながら生きていくことになりそう。(了)