ドルフロ『静止点』感想──いちおう一区切り?
ドールズフロントラインの大型イベントシナリオ『静止点』の感想です。
ネタバレを含みます。
どこへともなく姿を消したパラデウスを追って、指揮官とシュタージは謎に包まれた「死海」に戦術人形を派兵し、アンジェを救出するためのアエネアス作戦を決行する。過去に類を見ない苛烈な戦いが幕を開ける──。
今回は戦闘シーンがほとんどなのでストーリーはあまり進まなかったが、ウィリアム周りの話が思わせぶりに描かれていて、新たな展開を予感させつつ、ドイツでの戦いにいちおうの決着がついた。
現時点ではよくわからないところも多いので、まとまった感想はないものの、いちおう思いついたことを覚え書き的に並べておく。
MOD3になったAK15とグレイ、RPKとM16の戦闘あたりはかなり大きな見せ場だった。銃のゲームなのにもはやふつうに近接格闘やってるの何? AN94の容赦ないとどめもかなり熱い展開だったけど、AN94が無言なのは怖いからなんか喋ってほしい……
「自由とは、反逆する権利ですよ」と語るRPKと、「自由とは、反逆できると知りながらも、忠誠を選ぶ権利だ」と反論するM16姉さんとの対決は、けっきょく人形や人間がなぜ戦うのかというストーリーの根幹に関わる重大な構図だと思った。
アエネアス作戦開始直前にROが他の人形たちを説得する場面も、あくまで自発的にアンジェを救出するという意思決定をする場面であって、自らの意思での戦いという側面が強調されていた。
それにしても、上位ネイト(グレイ)ですらふつうに犬死にしているんだが、RPKとしては何か思うところはないのだろうか。
スターリングとかイーディスとかは前回のイベントでちょっと出てきたけど、けっきょくあまり掘り下げられなかったなあという印象がある。出てきたは良いけどあまり掘り下げのない人形がそれなりにいるので、そのへんは今後なんとかしていってほしい……。
ウィリアムは神曲地獄篇から引用して喋ったり、けっこうベタな悪役ムーブをしているが、さすがにシリーズ最大の敵役だけあって格が落ちない。
アンジェのクイズはノーヒントで正解を思いつくの無理だと思う。それはさておき、指揮官の正義感は尊敬に値するが、結局作戦は成功とは言い難いので、結果論としてはサー・グリフィンの立ち回りが間違いだったとも言えず、厳しいものがある。今後も指揮官の正義が報われる可能性は低く、世界観が苛烈すぎると思わずには居られない。
ゲーガーとアーキテクトの絡みが良かった。グリフィンに捕獲された後の融合勢力の立ち位置については邪神ちゃんコラボでのウロボロスとかも印象的だけど、今回アーキテクトが「せっかく見つけた自由にやれる場所なんだ」と言っていたのは嬉しかった。まあグリフィンは鉄血に比べればパワハラとか少なそうだし、職場でのイベントも多いから……。あとアーキテクトがかなりゲーガーのことを思いやっているのも良かった。融合勢力がもっと掘り下げられてほしい。
なんか最後良い感じのスチルで終わったし長かったドイツでの戦いも一区切りっぽいが、特になにも解決してないので早く続きが読みたいですね。
ところで、マッツ・ミケルセン激似のおじさんを出して速攻で退場させるのは無法すぎる。もはや渋いおじさんを出すことが目的化しているのではないか。
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