てゔか(年内に小説完結させたい)

小説をコツコツ投稿しています。忘れてはいけないこの気持ちをなにかに残したいという思いで書き始めました。 仙台に住んでいます。おせんべいが好きです。

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神様のボート

江國香織著。 母と娘が数年前に居なくなってしまったパパである男を探していろんな町を彷徨う話。 この物語は母の視点と娘の視点の繰り返しによって綴られている。 私は母の視点のほうが好きだ。「母」の視点というより「一人のいなくなった男を愛している女」の視点である。 そういや子供を産んだ瞬間に女は母親って生き物になるわけではないのよってだれかが言っていたな。 男が最後に発した言葉、絶対に探し出すから待っていてという言葉。この言葉を女は信じてずっと生活を続けている。 この言葉が発され

    • スロウハイツの神様

      辻村深月さんの「スロウハイツの神様」上下巻読み終わりました。 もともと本屋さん大賞の「鏡の孤城」という本が非常に自分のツボにはまったため、この作家さんが書く本をもっと読みたいと思って購入した本で、なかなかに読みごたえのあるものでした。 辻村さんの本を読んで思うのは(まだ二作品しか読んでいませんが)、その伏線回収の見事さです。物語の中にちりばめられた伏線たちは一瞬気にはなるのですが、非常にさりげないためにあまり不思議に思わず読んでいるうちに徐々に記憶の奥のほうに行ってしまい

        • 物憂げなあの子が娼婦になったなら、最初のお客はぼくがいい

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        • 物憂げなあの子が娼婦になったなら
          5本

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          あの日からふとした癖が君譲りだと気づく日々まだほろ苦い

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          妻が椎茸だったころ

          せっかくnoteを初めて見たので、これからは読んだ本の感想を書き残したいと思います。非常に拙い文ですが、細く長く続けたいと思います。 べた塗りの背景にシイタケが3つ描かれている表紙。なぜだか魅力を感じてジャケ買いしました。やはり魅力はこの余白美ゆえなのだろうか。 前から思っていたのですが、本を”気になる”の気持ちだけで買っちゃうのって程良い贅沢って感じで好きなんですよね。いいですよね。やめられない。 そんなんで購入した本、中島京子著「妻が椎茸だった頃」(講談社) この本に