凄い雨だ
そんな凄い雨が降っている中、クインシーのすべてという映画をNetflixで観ていた。
これは高木さんがこの前やたら勧めていたから観ていたという事もあるんだけど、高木さんは妖怪ウォッチの曲を作ったのかプロデュースしたのかそんな感じの人らしいけど俺にはいつも酔っ払ってるおっさんというイメージしかない。
今日本で一番良いギタリストである佐藤くんも俺も活力なんかどこにもないからいつも酒飲んで朝になっているし、こんな生活は嫌だなと思って観ることにした。
結論から言うとクインシーさんは生きるか死ぬかみたいな少年時代があってアメリカを音楽を通して浄化した人なんだなと思った。
それに比べて俺なんか恵まれてるし勿論活力なんかない。
だから何にもやろうとしないのだ。
佐藤くんもそうだと思う。
クインシーさんは何回も結婚しているしワーカホリックだ。
おいらは無論何回も結婚してるわけじゃないしワーカホリックでもない。
考えてみれば世界中の人々を音楽で繋いだけど、身内は犠牲にしっぱなしだ。
マザーテレサさんが昔、世界平和のためにできることは家に帰って家族を愛してあげてくださいと言ったのが心に残っている。
おいらは今音楽家として生計を立てているが、友達の木石岳に生計は何で立てているんだと訊いたところ、今は寝かせているねと言っていた。
それは関係のない話なんだけど、演奏してるのをお母さんに聴かせて、その後親友に聴かせて、知り合いに聴かせてと範囲を拡げて生計を立てるところまできた。
フジ子・ヘミングさんはジャガイモのお味噌汁を飲みながらピアノを教えて生計を立てていたと言っていたけど、これもまた関係のない話である。
クインシーさんは14歳くらいから演奏の仕事を始めてレイチャールズさんと知り合ってなんやかんやみたいな感じだったけど、わたしゃ14歳からベースを弾き始めた感じでちゃんとお金がもらえるようになったのは20代後半である。
本当においらは恵まれていると思う。相対的な話だけど。
どっちにしろキリが無い話でもあるけど、3日間食べるものがなかった時の感覚を憶えていると言っていた。
日本はなかなか易しい国なのでそんな事が起こらないように法整備されている気もする。
歴史がない国はそんな人達が困らないようにルールを作る途中という感じでもある。それじゃ救われないし作ってる途中で何人か死ぬ。
そんなところじゃないと本物の創作物なんか生む必要もないじゃないかと思う。
だから創作意欲なんか全然湧いてこないし、日記みたいな曲しか書けない。
それだけおいらは平和なのである。