【詩】誕生日のあさ
ひどい朝。
まず足が攣っていることに気がついて目が覚めた。
音を立てない様に立って床を踏みしめる。
一応は攣りがおさまる。
はー痛かった。今日は休みだし、誕生日だし、まだ寝ていよう。
と、ベッドに戻るその刹那、
今度は首が攣る。
声が出ない。汗だけが出る。痛い痛い痛い。苦しい苦しい。
攣ったらまず水分を取る。透析の関係上あまり多くは飲めないけど。
ただ、首まで攣ってしまっては飲まないわけにもいかない。
キッチンに向かう。
息は荒い。
その途中でくしゃみが出た。
そのくしゃみに呼応する様に腹筋が攣る。
首と腹、どちらも治すのが大変。
冷や汗が止まらない。痛いよりも苦しい。いや痛いんだけど。
なんとかキッチンにつく。水をがぶ飲みする。
本当はスポーツドリンクがいいんだろうけどそんなものはない。
そして飲んだからと言ってすぐに治るわけでもない。リビングに倒れ込み扇風機をかけて腹と首を伸ばす。
ということをやっていたら誕生日の午前が終わった。
バカを見た気になる。悔しくて、ちょっと濃いめに味付けした卵焼きを食べる。
塩分も必要だったんだなってそこで気がつく。
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