メタルギアソリッドVが嫌い


 はーい、テツガク肯定です。

 私はメタルギアソリッドVが嫌いです。
 いい話ではないので、苦手な方はお戻りください。





 未完成なストーリーとかゴタゴタとかではなく。
 もっと違う部分が私には問題でした。

 
 フルトン頼り、出し惜しみ、マップが微妙。

 この三つと、致命的なのが小島監督の世界観が薄い。
 以上4点が、私がガッカリした理由だと思います。


 

フルトン頼り


 便利で楽しいシステムですが。
 ほぼ、こうなります。

 〇〇を排除、回収せよ。

 プレイしながら、私はレスキュー隊にでもなったのか。
 そう当時は思いました。

 もちろん、選択肢があるわけですから。
 排除なら排除すれば、マンネリは防げますが。
 それでも、排除or回収。
 この二択しかありません。

 たしか、破壊工作系任務や文書入手系任務もあった気がしますが。
 あまりにも少なかった気がします。
 個人的には文書入手して帰るとか、破壊工作して帰る方が。
 今、潜入任務をしている感が個人的にはありました。



 出し惜しみ


 PVなどの宣伝は車両にも乗れるし、武器もカスタムできるとありましたが。
 実際、遊んでみると……それらを開放する必要がありました。

 フルトンでなんでも回収できる!
 ……開発を進めれば。

 これが私には微妙でした。
 せっかくのオープンワールド。
 見つけた車両を回収して、いつでも使えるように……。
 えっ、今はできないの?

 じゃあ、武器の色を変えたいな。
 えっ、それも今はできないの?

 強い武器を最初から使わせて。
 だなんて言いませんが。
 車両、兵器の回収、武器のカスタマイズ。
 それらを制限する理由が、今もよくわかりません。

 そもそも、基地や武器など開発するものが多過ぎて。
 あえて、やることを水増しされている感じがしました。
 これだけ制限をかけとけば、永く遊べるだろう? と。

 別のゲームですが。
 ゴーストリコン・ワイルドランズを遊んだ時は驚きました。
 最初から武器の色を好きに変えられますし。
 いきなり強力な武器を取りに行くこともできます。

 メインの任務をやらずに。
 サブミッションから攻めていくこともできます。
 最初からフルに遊べるんです。

 もちろん、解放を要素もありますが。
 サブクエストを進めれば解放できます。

 全く出し惜しみ感がなかったのに驚きました。



 マップが微妙


 これが私には致命的でした。
 グラウンド・ゼロズの米軍基地に匹敵するマップがありませんでした。

 ギリギリ近いのがOKBゼロ。
 潜入ルートが複数あって、楽しかった気がしますが。
 それでも、狭く感じました。

 フィールドは広いのに、施設は狭い。
 空港や中央ベースキャンプは広いけど密度が薄い。

 ファントム・ペインが本編と聞きましたが。
 グラウンド・ゼロズの基地の方が凄かったな、と今も思います。



 この3点よりも最も致命的なのが。
 小島監督の世界観がイマイチ伝わらない、という点です。

 これに関しては違う話でも触れますが。
 もう少し、敵の人物、つまり敵のボスが欲しかったんです。

 MGSのFOXHOUND

 バルカン・レイブン
 サイコ・マンティス
 スナイパー・ウルフ
 デコイ・オクトパス

 MSG2のデッドセル

 フォーチュン
 ヴァンプ
 ファットマン

 MPOのFOX

 ジーン
 カニンガム
 パイソン
 ヌル


 他の作品にも強敵がいました。
 説明書で見た名前の人物が現れた時のワクワク感。
 この人物はいつだろうか? もう残すは一人か。

 私は小島監督の世界観を。
 ストーリー、出来事だけで見ていたわけではなく。
 登場人物、特に対峙する人物の思想、信念を通して。
 ゲームの世界観に触れていた、と。
 PWやVを遊んで痛感しました。


 わかりやすいボス戦……古きゲームの伝統のようで。
 実は、かなり重要な役割があった。
 少なくとも、私にとってのメタルギアには。
 ボス戦で知る、人物の思想、信念が大切だったと。
 今は思っています。

 それがないと、遊ぶ理由が薄いんです。
 フルトン頼りとも言いましたが。

 今までは〇〇から情報を聞いたので、Bエリアに行き〇〇をした。
 そしたら、Cエリアで〇〇が起きたので、Cエリアへ行くためにDエリアへ。
 そこで、〇〇と会いFエリアからCエリアへ向かうルートを知った。

 そういう一連の流れが。

 任務2、〇〇を回収。
 任務3、B地区へ向かい、〇〇が起きているC地区へ。
 (ここでD地区へ行くと〇〇からF地区から行くルートを聞く)
 任務4……。

 任務制が悪いんじゃないんです。
 そこに人物を絡めた展開がなかったのが残念だったんです。
 PWはうまいことやっていました。

 他にもアサシンクリードなども上手くやっています。
 あまりにもVは、普通のアクションゲームで。
 作業的に任務を進め、重要任務が更新されるのを待つ。

 永いムービーがないのでいいのかもしれませんが。
 進みたい理由もなくなりました。

 と、いろいろ書きましたが、ゲームとしては面白いです。
 アサシンクリードやゴーストリコンを遊ぶと。
 メタルギアの操作性の良さには驚きます。(ズサーは例外ですが)

 もう、MGS4の時点で、アサシンクリード4以上に思い通りに動かせました。
 アサシンクリードもユニティあたりから、思い通りにキャラを操作できますが、かなり永かったです。
 ステルスゲームはプレイヤーの思ったように動かないとストレスです。

 それができるのは凄いですが。
 私が一番、好きだったのは様々な人物を通して知る世界観だったようです。


 MGSは変わった……。
 淡々と任務をこなすアクションゲームになってしまった。
 私にとってMGSは違った。
 ただのゲームではなかった。

 そんな話をまたいつか。



 それでは、また次の機会にお会いしましょう。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?