ゲームのマップについて、あれこれ(デジモンワールド ネクストオーダー)
はーい、テツガク肯定です。
最近の私にとって、ゲームのマップというのは。
ちょっとした思案対象の一つです。
ゲーム性、ゲームシステム、グラフィックなどと同じように。
マップの充実度が満足度を跳ね上げる、そう気づけせてくれたゲームの一つが。
『デジモンワールド ネクストオーダー』です。
vita版を最初に遊んで。
それなりに楽しめましたが。
正直、マップが物足りなく感じていました。
デジモンを育成しても。
冒険したくなるマップでないと台無しです。
そう感じていた私が。
ほんの少しの気まぐれで、PS4版のこのソフトを購入しました。
同じソフトのバージョン違いを買うなんて、どうかしていたと思いますが。
このPS4版には一つの強みがありました。
それが、マップの大幅なバージョンアップです。
たしかに、vitaよりもいろんなオブジェクトが追加されていて。
デジタルワールドの雰囲気が、画面の向こう側から漂ってくるほど進化していました。
PS4版を買うと決めた、私の決断は大正解だった、と『酒井文法』を呟きたくなるほどでした。
合戦中の荒野。
肉軍の砦の立派な肉畑。
ずっと、真っ暗な大人のリゾート。
街灯の骸骨がおしゃれです。
デジタルな表札もいい雰囲気です。
竜骨屋根の道を抜けると。
墓地と教会があり、おっきな満月が綺麗です。
このマップの差で、vita版よりも冒険したくなりました。
vita版を購入した後、アンケートでマップに力を入れて欲しい、と。
記入したのが報われた気がします。
ですが、根本的な部分は物足りないです。
このゲームには8つのエリアがあります。(フローティアは街で、ムゲンコルドロンはボーナスエリアです)
このエリア式のマップ作りが、単調に感じてしまう原因だと思います。
東西南北、どこにだって森はあるけど。
どの森も表情が違う。
初代のデジモンワールドには、迷わずの森、トロピカジャングル、ミスティツリーズ、と三つも森がありましたが、どの森も全く違います。
ですが、最近のゲームは。
森エリアにしか森はありません。
このゲームに関しては、森というエリアすらありません。
平原はあっても森はない。けっこうレアなゲームな気もします。
たしかに、歩く距離、データとしての広さは。
昔のゲーム以上に広くなったのかもしれませんが。
人が感じる広さというのは、ホンモノの広さではなくて。
いろんな景色に変わっていくことで、このマップは広いと錯覚するような気がします。
つまり、30ブロックで作られた森エリアより。
10ブロックで作られた東地方に。
森、砂漠、沼などが混ざっていた方が広く感じるのでは?
ゲームとしても。
「森でアレを取ってきて」
そういうクエストを受けて、エリア式のマップなら森エリアを探せば解決です。
ですが、東西南北に森がそれぞれあるマップなら。
どこの森なのか、それを知る必要があります。
あまり面倒にならない程度に、「たぶん、E感じな赤い森にある」なんて言われたら。
赤くて、Eがつきそうな森を探すことでしょう。
ただ永く同じようなマップを歩くよりも。
場面が変わっていく、マップの方が歩くのが楽しくなるような気がします。
もちろん、慣れないうちは迷って大変だと思いますが。
そして、できることなら……。
活用できる施設があれば、と。
PS4版のサーバー砂漠のオアシスはグレードアップしましたが。
そこで休めるわけでもなく、ただ眺めて終わりです。
もちろん、それでもないよりは嬉しいですが……。
せっかくあるのなら、何か活用できたら……。
オーグィノ荒野の肉畑も肉が収穫できるわけでもありません。
街に立派な肉畑はありますが。
天然の肉が収穫できる、そんな面白さがあればな……。
些細なことでも。
むしろ、些細なことがいいです。
絶対寄らなきゃいけない理由ではなくて。
寄れたら寄って使いたくなる、そういう理由が散りばめられたマップなら……。
歩きたくなるマップのような気がします。
それと、これはデジモンワールドのマップに限定したことですが。
今回のマップは綺麗にまとまり過ぎているというか。
デジモン感が薄く、隣にデジモンがいなければ。
違うファンタジーなゲームのマップにも思えてしまいます。
足元でデカデカと輝く電光掲示板。
わかりやすく行き先を示しているのもあれば。
全く関係のないことを訴えていたり。
なんでそれが、そこにあるの?
不自然にむき出しになっているコンセントとか。
屋根がコタツだったり、黒電話がそこら中に落ちていたり。
この世とはあべこべな感じが。
個人的にはデジモンワールドって感じで。
ネクストオーダーは綺麗な世界で、クサリカケメロンで永生きできそうな不可思議なワンダーランドではなかったです。
さて、随分ひどいことを言ってしまいましたが。
ネクストオーダー、育成の快適さやゲーム性は抜群です。
歩くだけで経験値が溜まり、溜めた経験値でスキルを獲得して、より強いデジモンを育てる。
冒険もキャンプというお助けアイテムのお蔭で快適で。
これらを考えて、導入した方は天才だと思います。
育成して、冒険して、街を発展させて、話を進めていく。
上手く面白さが繋がるようになっています。
育成と冒険に発展、それらを同時に楽しめるゲームって。
あまりない気がします。
もし、そういうゲームで遊んでみたくなったら。
『デジモンワールド ネクストオーダー』、おすすめです。
おそらく、しばらくゲームのマップについて。
あれこれ書くと思います。
それでは、また次の機会にお会いしましょう。