煙に巻く
今日は残業を終わらせてから、シーシャ屋さんへ。
実はそんなにシーシャを知らない。
せっかく近所なのだからと冒険心が勝った。
ソロで行くと玄人ぽい。と思う。
でも正直に『ほぼ初心者です。よくわからないです』とお伝えして、フレーバーを相談させて頂きました。
メニューにミルクティーの記述。
お店の方は何でもできますよ。試しに何か言ってみてください。と。
カルダルモンとかスパイスがきいたチャイがいいな。
『チャイ、てできますか?』
『コンビニとかの甘い感じ、スパイスたっぷりな感じ、あとは…』
最終的に嗅がせてもらって、スパイス強めの華やかな仕上がりだというものが運ばれました。
青の偏光ガラスで出来たフラスコに似た道具に熱した石。
まるで塔のようにテーブルにそびえ立つ、私のチャイ。
タピオカを飲むように吸う。
ため息をつくようにそっと吐く。
いがらっぽくなったら少し吹き込む。
こぽこぽ、こぽこぽ。
水音が響きます。
白い煙がふわふわと部屋を漂う。
たまに酸欠かヤニクラか、頭がぼぉっと。
メロンのような果実感が除く甘さの奥にチャイ。
時間の経過と共にスパイスたっぷりのチャイに。
雨の日に逃げ込んだシーシャ屋さん。
気怠い洋楽と夢現の自分。
ぽつぽつと言葉の粒が溢れていく。