親世代と同じように過ごしても親世代と同じ人生は歩めない ~「学び」編~
おはようございます。毎日投稿68日目になりました。今日も張り切っていきましょう!
昨日は時代の変化に伴う「家庭」の変化についてお話ししました。今日は、昨日はお話しきれなかった「学び」についてお話しします。
※以下は10代~30代の人に向けて書いたものです。
昨日の記述はこちらから⬇️⬇️
60代での定年は儚き妄想
皆さんは60代で定年を迎えて老後を楽しむという人生を想像してはいないでしょうか?
悲しいことに、それは僕たち10代~2,30代の人にとっては現実に起こることは考えづらいです。恐らく、今30代の人は70代後半、10~20代の人は80代まで働く必要があるということが考えられます。理由の主な2つをご説明します。
長寿化による貯蓄問題
まずは長寿化の影響です。長寿化により、もし今までと同じ定年だったとしたら、「人生100年時代」の言葉にならえば人生の3分の1が老後という扱いになります。それでは、寿命が尽きる前に貯蓄が尽きてしまう可能性が高くなります。
平均寿命が80歳であれば、60歳で定年を迎えても余生はおよそ20年であり、その期間のための貯蓄も20歳から働いていれば40年間で老後20年間分の貯蓄(40:20)をすれば良かったわけです。
しかし、平均寿命が100歳となれば、話は全く変わってきます。25歳で働き始めたとすれば、70歳で定年を迎えたとしても余生はまだ30年あります。つまり、45年間で老後30年間分の貯蓄(45:30)をしなければなりません。比率が変わっていることがお分かりいただけると思います。
顕在化する少子高齢化
さらにもう1つの理由として、少子高齢化がこの変化に拍車をかけます。すなわち、年金問題です。年金制度には2種類があり、1つは「賦課方式」、もう一方は「積立方式」と呼ばれるものです。
「賦課方式」とは、各年の税金を高齢者に配分するというもので、豊かな国の多くがこれを取り入れていて、日本もこの制度です。一方の「積立方式」とは、各人が生産年齢で納めた税金を運用し、納めた額に応じて年金額を決めるというものです。
少し前までは、前者の「賦課方式」はかなりいい方向に働きました。なぜなら、人口が増加傾向にあって生産年齢人口が高齢者に比べて多く、1人の高齢者に対して何人もの若者で支えれば良いという構造だったからです。
しかし、少子高齢化が進行し、高齢者の占める割合が増え続けた現代は、生産年齢人口が急激に減ってきています。つまり、1人の高齢者を支える若者が少なすぎて、到底支えきれないということが起こります。これが、年金制度は破綻すると言われる所以です。
つまり、これまで老後の財政を助けていた年金という存在も、僕たちが老後を迎えた頃には頼りに出来ないものになっている可能性が高いです。
そのため、先ほどの45年間で老後30年間分の貯蓄というのははっきりいって現実味が低いです。これは75歳まで働いて50年間で老後25年間分の貯蓄をするか、80歳まで働いて55年間で20年間の貯蓄をするか、と考えておいた方がよほど現実的です。
ただし、注意していただきたいのは、今の80代より僕たちが80代になった時の方がより健康だということです。寿命が延びるというのは老化が遅れるとも解釈できます。つまり、健康などはそこまで問題ではなく、ただとにかく長く働かなくてはならなくなるということです。
学び続ける姿勢の重要性
長くなりましたが、ここまではが前置きです。
70代後半~80代まで働くとして、それまで社会は止まっているわけもなく、変わり続けます。テクノロジーも進化し続けていきます。つまり、高校や大学で学んだことが、働きながら徐々に「時代遅れ」なものへと化していきます。
そこで注目したいのが「学び続けることの重要性」です。
もし、働き始めてから「学ぶ」ということを一切やめてしまったら、そのスキルや知識は廃れていき、もはや定年まで必要とされなくなってしまうことも十分有り得ます。働くことから学ぶことがあるというのは認めますが、それは業務である以上限られてしまい、それでは不十分です。
逆に、常に「学ぶ姿勢」を取り続ける人は、更新された知識が豊富な経験と相まって、いくつになっても必要とされることでしょう。もはや、学び続けることのメリットを考えるより、学ぶ姿勢を捨てることのデメリットを考えるべきと言えます。
大学のモバイル化
さらに考慮すべきなのは、このコロナ禍で大学の授業のオンライン化が進みました。この調子で、大学はいずれ完全にオンライン化、更にはモバイル化していつでもどこでも時間があれば学べるという時代がやってくることでしょう。実際、世界の名だたる名門大学(ハーバード、スタンフォードなど多数)が多くの授業をオンラインで既に無料公開しています。
「人生100年時代」を生き抜くために
僕は、この「人生100年時代」を生き抜く最大の鍵はこの「学び続ける姿勢」にあると信じています。ダーウィンのものとされる言葉(諸説あるらしい)にも、「唯一生き残るのは変化に対応出来る者だ」とあります。ことさら変化の激しいと予想されるこれからの未来、学び続ける姿勢は人を助け、充実して後悔のない人生をもたらしてくれることでしょう!