市長に誰を選ぶかではない。市長は誰が選ぶか、だ
北九州市長選挙まで1カ月を切った。
ぼくは立候補を表明している武内和久さんを支持、応援しているので、どうしてもポジショントークになってしまうのだけれど、それでもあえて北九州市民の方にまっすぐに問いたい。
待ったなしの今、いったい、どうするつもりですか、と。
高島宗一郎氏が福岡市長選挙に出馬したのは2010年。彼が掲げたキャッチフレーズは「とりもどせ 元気!」だった。
開発が相次ぎ、人口が増加している今となってはピンとこないかもしれないが、12年前の福岡市は吉田市政のもとで経済が落ち込んでいたのだ。
結果論だが、福岡市民は元アナウンサーの新人を市長に選んだ。経験も、政党の推薦もない36歳。だからこそ、しがらみに捉われない改革で、既得権益を破り、大胆な政策を実行してくれることを期待し、高島氏はそれに応えた。
ところで北九州市民のみなさん、どうするんですか。
4期16年、経済は凋落を続け、人口減少数はワーストワン。これはまぎれもない「答え」だ。もう十分に結果は出ているじゃないか、と。
言っちゃあ悪いが、もう限界だ。
じゃあ、どうするか。
変えるしかないじゃないか。
現市政を継承しちゃだめだ。
変えれば必ず改善するとは言えない。でも、変えてみるしかない。今回の賭けは、変革者にはってみるしかないのだ。
逆に言えば、諦めることはない。みんなの力でリーダーを変えれば、街は変わる。それは隣の福岡市が証明している。
北九州市だって、取り戻せる。いや、福岡市よりも、すごいポテンシャルを持った街だ。うまくやれば、跳ね上がるかもしれない。
だから、北九州市民のみなさん、今回の市長選は、どうか「市民の手で」リーダーを選んでください。政党とか、企業とか、宗教団体とか、組織の力じゃなくて、市民の力でトップを創り出していただきたい。