42条施設で行うプールってどんな感じなの?
こんにちは!
医療法人が運営するフィットネス施設である42条施設(メディカルフィットネス)の開設準備をしている桜井です。
来年度の開設に向けて少しずつですが地道に前に進んでいます。
先日は多目的スタジオでTRXや(将来的に)ヨガを行えるようにするために必要な天井の補強工事の話を行いました。
また、週1回の理学療法士養成校での非常勤講師も、一昨日の授業で前期のカリキュラムが修了しました。
さてさて、当施設の大きな魅力にしていくべきものとしてプールがあります。
このご時世でプールを維持していくのは決して簡単ではありませんが、水中運動ならではのメリットも数多くあります。
梅雨明けもして、毎日でもプールに入りたいくらい暑い日が続いているので、今回は当施設のプールの話をもう少し深掘りしたいと思います。
当施設のプールの概要
こちらの都合上図面を共有することはできませんが、基本的な構造として
長さ15m、幅6mのオーバル型(角が丸い長方形)になります。
このスペースでは
①水深が90cmのジャグジーなどのリラクセーションスペース
②水深が100cmのウォーキングスペース
に分けられています。
当施設が参考にさせていただいた施設はこちら
一般的なスイミングクラブのように、長方形でコースが分かれているプールではありません。
なので、泳げないこともないけれど、泳ぐためのスペースというわけではないです。
(小さい子が泳ぎを覚えるためのスペースとしてはいいかも!)
#完成したらうちの子を連れてこようかな
深さに関しては肩まで浸かるという感じではなく、剣状突起あたりにくる設定です。
なので、荷重負荷としては陸上の約30%程度になります。
水温に関しても32℃〜33℃とやや高めに設定しようと考えています。
メディカルフィットネスで取り入れる「水治運動療法」とは?
「水治運動療法」は、1963年ドイツの温泉保養地BAD RAGAZで発祥されたとされています。
その後イギリスに伝承され、オックスフォード大学を中心とする研究グループによって発達を成し遂げました。
リウマチの治療法として3種類の水温差のあるお風呂(オックスフォードバス)が利用され、その後、脳卒中などによる麻痺における痙性の抑制を目的とした治療方法が研究されるに至りました。
現在では、イギリスの国家資格に認定されている理学療法の一治療法として、水治療法が取り組まれているようです。
水治運動療法の主な特徴は、水の物理学的特性を活用した治療方法です。
水の特性である水圧や水温は人間の身体生理学的機能に作用し、 良好な適応を誘発させます。
また、浮力(補助性・支持性・抵抗性)は、 水中で行われる人間の身体運動学的機能に作用し良好な順応を促進させます。
国内においても介護施設などいくつかの施設で導入されているようです。
理学療法の一手段として「水治療法」が世界的に知られているようですが、イチ理学療法士の印象として、国内では恐らくそこまで認知されておりません。
(保険診療内で提供するのはいろいろな面で厳しいためだと思います)
母校でも水治療室という教室があったはずですが、実際に水着になって授業を受けた記憶はありません。。。
どういった方にご利用いただくか?
水中で身体を動かすメリットを活かして、実際には様々な水中運動が行われています。
当施設においても、生活習慣病やメタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、フレイル・サルコペニア、運動器疾患の予防・改善をはじめ、介護予防や、産後のコンディショニングなど、様々な方に利用していただきたいと考えています。
自分がプールを十分に活かせるようになるためにも、水中運動に関する知識や技術を身につけなければいけません。
まずは、来月NPO法人日本水治運動療法協会で行われる水治運動療法士の養成講習会を受講しようと思います。
これからもプール関連についてもアップさせていただきますので、興味があればぜひまたご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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