少人数バンドの編成を考える
先日浜松で行われたジャパン・バンドクリニック2024。
ネクサス音楽出版はブース出展をし、多くの皆様との交流を深めることができました。ありがとうございました。
その中で、地方の小編成バンドを指導されている方と深い話をすることができました。
その時のつぶやきがこちら。
今や全国的に少子化の波が訪れていますが、特に地方のバンドは少人数しかおらず吹奏楽編成が上手く組めない…という悩みが多いことを再認識させられました。
そこでこの方に現在のバンドの編成を伺うと、私が以前から考えていた持論と全く同じことが判りました。
それはとても嬉しいことであり、持論に少しだけ自信が付いた…そんな気がしています。
では、その編成とは…?
バンド編成の中心をサックス四重奏にする!
もちろんサックスだけでは音域にも限りがあるので、上の音域が必要であればフルートやクラリネットを、そして低音が必要であればテューバやベースを、そして打楽器を数名、そして人数に合わせて金管楽器を追加してサウンドに彩りを加える…など。
つまり、少人数しかいなくてもサックス四重奏は死守するということです。
私的なひとつの例を示します。
【10名編成の場合】
・フルート(ピッコロ持ち替え)
・クラリネット
・アルトサックス×2(ソプラノ持ち替え)
・テナーサックス
・バリトンサックス
・金管楽器(何かしら)
・テューバ
・打楽器×2(ドラム、鍵盤)
サックスは音も大きいですしビブラードかけられるので表現の幅が広がる、テクニカルな動きもできますしハーモニーを演奏させれば同族楽器特有の美しい四声体が構築でき、安定したサウンドが得られると考えます。
夏のコンクールでは、「課題曲では、オプションパートを除くパートに不足がある場合は、スコアに記載の他楽器に代替してもいい」との記載があります。
つまり、トランペットが編成にいなくても、トランペットパートを他の楽器で置き換えて演奏してもいいということになりますよね?
「吹奏楽部だから吹奏楽編成にしたい」という考えや思いは大切にしたい反面、現実と向き合った際にはその理想を一旦脇に置いて、可能な限りいいサウンドを生み出せるであろうこの編成を組んであげた方が吹奏楽の響きを楽しむことができますし、様々な楽曲に取り組むことができるのではないかなと思いますがいかがでしょうか。
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