
笑顔あふれる場をあなたに。
安斎さんのトークイベントが無事に終了!
2月20日に開催した、安斎勇樹さんの新刊「冒険する組織のつくりかた」の出版記念トークイベントが大きな事故もなく無事におわったので、色々と振り返って思ったことを記録に残しておきたいな、と思います。
そもそも、安斎さんと自分の出会いは・・・?
まずはここにさかのぼります。
2021年6月、TEDxHamamatsu 2024の会場でもあった西遠女子学園での講演のお話をいただいて、原稿をあれこれ考えて作っている時でした。
講演の内容は校長先生のブログをご覧いただければと思いますが、当時はまだコロナの影響で仕事も、TEDxの活動も共にメンタル的にとてもしんどい時期でもありました。
TEDxの話をしてほしいとお願いされていたのですが、仕事のようなお金という報酬ではなく、それぞれのメンバーが関わる価値の設定がコロナ禍で難しくなっているTEDxの活動が本当にきつかった時期でした。
オフラインではもちろん開催できないので、オンラインだけのミーティングはどんどん参加者は減っていくし、ミーティングをしていてもTEDxイベントが開催できない状況でしたので、何を目的にすればいいかもわからない。
ビデオオフ、音声ミュート状態で形式上参加しているメンバーも少なくなかったと思います。
そんな時に自分は、こういう状態になったのは、コロナのせい、積極的になってくれないメンバーのせいと他責にしてしていたところに、この講演の依頼があり、原稿を書いていてもテンションが上がらない状態でもありました。
「問いのデザイン」との出会い
そんな時に原稿の資料を検索していて、たまたまweb広告で出てきた「問いのデザイン」という書籍を見つけ、即購入。笑
「目から鱗」とはまさにこのことか、と思えるほどの衝撃でした。
自分の問いの立て方が悪かったかもしれないと思うと、それまで外に向いていた他責という名の矢が、自責という矢に変わり自分に向けられグサグサと突き刺さる毎日でした。
それまで「問い」が大事だなんて考えてみたこともなく、そこから安斎さんの書籍を読み漁り、CULTIBASE Labにハマっていったのでした。笑
TEDxHamamatsuへの登壇オファー
そこから2024年にTEDxHamamatsuを、安斎さんを知るきっかけにもなった西遠女子学園で開催することが決まった時には、安斎さんにどうしても出ていただきたいと思い、ご連絡させていただきました。
(それまでも当然、出ていただきたい、、、と思っていたものの、恐れ多くて声もかけられず、でした。)
Peatixの山宮さんが共通の知り合いでもあったのでつないでいただき、お話しさせてもらったことを今でも鮮明に覚えています。
1時間のオンラインのお時間をいただいたのですが、緊張して何も喋れず、わずか30分で終わってしまいました。
もう、出ていただける!(事前に資料をお送りさせてもらっていたので読んでいてくださいました。)という返事をいただいただけで舞い上がってしまいました。
そのときに、「河口さんのTEDxをやってこれた『衝動』はどこにあるのですか?」と聞かれ、全く答えられず、そして、同じ問いをみんなにも投げかけたいと思い、その年のTEDxHamamatsuのテーマを”衝動”としました。笑
皆さんの心に小さく芽生えた「衝動」を大事にしてもらいたい、そんな願いを込めて開催しました。
安斎さんのその時のトークは圧巻で、本当に素晴らしい「アイデア」でした。
トークはこちら
才能はどこにあるのか?
当時、voicyでも感想を伝えてくださいました。
TEDxのトークを作っていくまでに何度か内容についてご相談させてもらっていたのですが、2024年の年末あたりに出す予定の新刊(つまり、『冒険する組織のつくりかた』)についての全体像的な概念の話をしてもらうのか、その時のvoicyでもたくさん取り上げられていたトピックでもある「探究」についてお話ししてもらうのかどっちにしよう?という感じでした。
たくさんご迷惑おかけしちゃうぐらいにミーティングさせてもらいました。
結果、会場が学校ということも考慮し、その場でトークを聞いてもらう人も、Youtubeであとから動画を見る不特定多数の人のことも考えて「探究」にフォーカスしたアイデアでトークを作ってもらいました。
その時のトークのテクニックについてvoicyでもお話ししてくださっています。
(じつはこれは、きちんと事情をスピーカーさんにお話しして、動画に残った時のこと考えて、その場にいる人だけにしかわからないことはできるだけ避けて話をしてくださいってお伝えするのですが、安斎さんはそのことを言わずともきちんと理解してトークしてくださっていて舞台袖で「さすが!」と思ってニヤニヤしながら見ていました。笑)
TEDxで探究のことを話ししていただいたので、そりゃもう、次の新刊が出た時にはトークイベントしてもらうでしょ!という自然な成り行きで、トークイベントやらせてください!とお願いをしちゃいました。
TEDxの動画が出来上がってきた10月末頃にはトークイベントをやりたいです!っていう話になって、11月ぐらいには日程が決まっていたと思います。
レゴシリアスプレイとの出会いも実は安斎さんがきっかけだった
実は、「問いのデザイン」に出会ったことから”レゴ”や”ワークショップ”に興味を持ち、レゴシリアスプレイのファシリテーターの資格をとりました。
自分のTEDxのチームも含め、仕事柄色々な人や組織、チームとワークショップをきっかけに接することもだいぶ増えてきました。
同時に、その組織やチームの「場」づくりが自分の探究テーマになりつつありました。
今思えば、仕事などで関わっていたそれぞれの組織や、チームの悩みは、目標設定や、ミーティングのありかた、コミュニケーションなどなどで「冒険する組織のつくりかた」に書いてある内容ばかりだったように思います。
浜松という土地柄、多くのものづくり企業が集積しており、昔ながらの「背中を見て学べ」的なカルチャーの会社がまだまだ多いように感じていたことも確かで(自分の親父がやっていた部品工場もそんな感じの父ちゃん母ちゃんの小さな会社でした)、そんな会社の経営者や、中核を担っている人たちに、このトークイベントは聞いてもらいたい! と強く思っていました。
今回のトークイベントでなんとなくですが、やるにあたって思っていたこと
①できるだけ、自分のネットワークではない、これまで会ったことのない方々に来てもらいたい
②できれば一人でゼロイチでつくりたい。
という2点がありました。
①はこれまでの自分の友人知人だけでは所謂いつもと同じメンバー「いつメン」っていうのになってしまうので、あまり接点のない方、あんまりこういう場に出てこられた経験がなさそうな友人知人、などにも積極的にお声かけさせてもらいました。
属性においてもできれば、多様な方々に来てもらいたい、見たことない景色を見てもらいたい、そんな思いもありました。
BOOKアマノさんにも書籍の取り扱いをお願いしていたので、書店店頭でのアプローチ、OA機器の取り扱いとメンテナンスもされているとのことでしたので、その営業先にもご紹介いただくようにお願いさせてもらいました。
(実際に書店でポスター見て申込してくださった方もいらっしゃいました。)
昨日はこちらで本の販売をさせていただきました。著者の安斎勇樹さんがその場で本にサインを入れてくださり、おかげでたくさんの方に購入いただきました。ありがとうございました。
— BOOKアマノ布橋店(旧アクト北店) (@amano_actkita) February 21, 2025
『冒険する組織のつくりかた』出版記念イベント(2/20 @浜松・FUSE) | THEORIA|テオリア https://t.co/ERjmpKJPoq
②はなんでしょうね。ドM体質なんですかね。笑
100人集めるのは正直簡単ではないと思っていたのですが、「今の時代、なかなか本が売れないのに、まして平日の夜に100人、一人でやるなんて無理っしょ。」って結構周りから言われたので、それならやってやる!的な変な体育会系根性が出てしまい、ストイックになっていたように思います。笑
あとは、動き始めて思ったのですが、このイベントが終わった時のことを想像していて、参加してくれた多様な皆さんと一緒に、ここからまたゼロイチで新しいものができたらいいなーと思っていたので、ちょっとワクワクしていたのも確かです。
そのプロセスから生まれたものが、実際に「冒険する組織」になってくれたらめちゃ嬉しい!!と思ったからでした。
いよいよ当日の2月20日
2月20日のイベント当日は、夜の開催にも関わらず、会場のFUSEの運営チームの皆様のご好意もあって午後から一人のんびりと会場設営させてもらっていました。笑
元々この会場の運営に関わっていたこともあり、どこに何があるのかは、熟知していましたのでワクワクしながら準備させてもらいました。

今回の安斎さんは第2位!
当日の運営お手伝い的に数名の方が手を挙げてくださったので受付などを手伝ってもらいました。本当にありがとうございました!
当日ギリギリまでスライド修正をしてくださっていた17:30に安斎さんが会場入り。
まずはすぐに会場確認。
この時にすでに会場を見ながら色々イメージを膨らませていらっしゃったと思います。
(事前にオンラインや、メッセージでのやり取りはさせてもらっていましたが、もう全て安斎さんに丸投げ状態でした。。。本当にありがとうございます。)

まさに細部に宿るという感じでした。
そのあとでサイン!
「冒険する組織のつくりかた」が100冊ちょっとと、「問いかけの作法」が40冊近く。
両方を30分ほどの時間でサインしてくださいました。
本来なら新刊だけ、のつもりでいたのですが、問いかけの作法や、当日の即売会で購入していただいた方々にも快くサインに応じてくださいました!



トークイベントは、参加者の属性や人数、自分の感覚的にどういう方が多いのかということをお伝えさせてもらっただけでしたので、すぐに安斎さんにマイクをお渡しした感じでスタートしました。

自分も写真撮影をしないといけなかったので内容については正直よく覚えていないのですが、これまでに開催されてきた高知や、札幌と違って今回の一番の懸念点は「場」の温度感でした。
今回は、もともと何かの共通項(たとえば、会社、コミュニティ、学校、職業)などがある方々ではなく、初めまして、お久しぶり、という方が多く、トークイベント=講演会みたいなイメージで来てくださった参加者がほとんどではなかったかと思います。
事前にGoogle formや当日使うSlidoを使って安斎さんに聞きたいことを募っていたのですが、全然でてこない
こりゃどうしたものかな。。。。。


いわゆる”質疑応答”になるのか。。。。。
ジャンボ:「どなたか質問のある方挙手でお願いします〜!いらっしゃいませんか〜!どんなことでもいいですよ〜。」
シーン。。。。。。(手が上がらない)
自分が知人にアイコンタクトで「頼むからなんか言って!!」を送る。笑
知人:『〇〇株式会社の△△です。本日は貴重なお話ありがとうございました。今回のお話の中で・・・・」
っていうこれやらないといけないのか・・・。と思っていたのですが、
安斎さん、イベント始まって自己紹介が終わるとすぐに「チェックイン」を始めたんですよ。

正直もうびっくり。90分しかないんすよ。
こんなスタイル見たことがなかった。。。。(勝手に講演会みたいなスタイルに「とらわれていた」自分があかんと深く反省。。。)
何するんだろ・・・。しかも5分って、そんなに長くないっすよね。
って感じ。
ところが!めっちゃもりあがってますやん!!!!
本当にこれは驚きでした。




チェックインの問いも「ここに来た理由と自己紹介」という平易なもので、ありきたりだからこそ、とってもハードルが下がる効果がありました。
このチェックインのあとは、Slidoへの質問がめちゃくちゃ増えて驚きでした。
「些細なことでよいのでどんどん書いてくださいね〜!」って自分が一週間前から伝えても反応がなかったのに。。。とちょっとジェラシーを感じるぐらいに、書き込みがめちゃ増えて驚きでした。笑

トークイベントの終了後にも知人からご連絡いただいて、あのチェックイン、数分だけだったけど、あの人と話ができてよかった、というフィードバックもいただいたりして、さすが、としか言いようがありませんでした。
その後も90分という短い時間でもあったのでどういう構成になるのだろう・・・?
と思って興味津々で撮影しながら聞いていました。
これまで、voicyや、CULTIBASE Lab(今は無料登録できるのでぜひ!)のオンラインイベントなどで聞いてきた話もたくさんあったのですが、そこまで遡りますか!!っていうぐらいでした。


っていうところまであったりして、「初めまして、安斎勇樹です。私はこういうアイデンティティで生きてきて、これまでワークショップ、問いを探究してきて、今回この組織の本を書きました」っていうのがものすごく出ていて本当に素敵でした。
ただ本の説明だけなら、宣伝ともとらわれかねないのですが、安斎さん自身が本当にそう思ってくださっているからこその内容だったのだ、と。

後半では実例も交えた、実践的なところも入っていたので、本を読んで改めて腹落ちして、取り組むこともできるきっかけが多くあったようにも感じます。

実際によく出てくる(安斎さんの言葉を借りるなら古典落語)事例の資生堂の理念浸透のワークショップを実際に会社で体験してくださった参加者の方もいらっしゃいました!



90分ずっと立ったままお話ししてくださいました。
最後は皆さん揃っての集合写真。
本の内容は読めばわかる、っていうことでもあるのですが、今回きてくださった方々を中心にして読書会の開催や、この書籍を自分が携わっているレゴシリアスプレイのワークショップに落とし込みをしてみたいと考えています。
(実は自分、右目が見えないので、視線がカメラにうまく向きにくいということもあって、集合写真がちょっと苦手。でも、撮るのは好き。しかも、ハイチーズ!の前後を撮ると、人の面白いところが出ていてこっそり撮るのがすごく好き。笑)

そう、まさにここ浜松で人と組織の知に関する知縁コミュニティを作るべく、土壌を耕すところからスタートです。
最後に、今回ご参加いただいた116名の皆様、当日お手伝いしてくださった皆様、そしてそして、超多忙なスケジュールの中、再び浜松に来てくださった安斎さん、本当にありがとうございました!

ぜひ、読書会やワークショップやっていきましょう!
「冒険する組織」とは?権力や報酬に頼らない組織づくりのヒント
そうでした!追記です。
実は、今回の浜松だけに限らず、日本各地で安斎さんのトークイベントを開催するにあたってのチケットはPeatixでの対応となっているところが多いです。
安斎さんの書籍のご紹介と、各地のトークイベントを応援する意味も込めて、自分と安斎さんを繋いでくださいましたPeatixの山宮さんのリードで「冒険する組織」とは?権力や報酬に頼らない組織づくりのヒントというテーマで自分と安斎さんとの対談という夢のような時間をセットしてくださり、そしてそれが記事になっています!
よかったらご覧ください!