誰かの人生の〝よき対話者〟になろう
以前、産業カウンセラーの方たちが集まる会で話をさせてもらったとき、その最後に
「誰かの人生の〝よき対話者〟になろう!」
というスライドを表示しました。
そしてその後、全体で振り返りを行ったとき、参加者の一人がこんな話をしてくれました。
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私は産業カウンセラーの資格を取ったんですが、
特に、そうした仕事をしているわけでも、そういった活動を積極的にしているわけでもありません。
だから「これから、どうしたらいいのかなぁ」と正直、迷っていました。
でも、そういった目に見える活動でなかったとしても身近にいる誰かの人生の〝よき対話者〟となれたら、それでいいんだと思うことができました。
そんな勇気をもらえたことが、今日、一番よかったことです。
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私はその言葉を聞いたとき、心から感動しましたし、涙が出そうになりました。
産業カウンセラーであれ、心理カウンセラーであれ、あるいはキャリコンであれ、コーチであれ、そういった人たちが専門的な活動をして、多くの人に影響を与えたり、貢献したりするのは本当に素晴らしい。
でも、そんな大きな活動だけが素晴らしいのではなく、たった一人でもいいから誰かの人生の〝よき対話者〟となれたなら、それはものすごく、本当にものすごく価値あることだと私は思っています。
最近、登戸での凄惨な事件、元農水省・事務次官の事件などで、いわゆる「引きこもり」であったり、社会との接点を失い、孤立した生活を送っている人のことが盛んに取り上げられています。
個人的には、個別の事件を社会現象の文脈で解釈し、まるでそこに真因があるかのように語ることには抵抗があるのですが、でもやっぱり
●もしそんな孤独を感じている人たちの近くに、たった一人でもいいから〝よき対話者〟がいたら・・・
●それだけでも事態は変わっていたのではないか・・・
と、つい考えてしまいます。
私の周りには、たくさんの各種カウンセラー、キャリコン、コーチ、リーダー、マネジャーなどの人たちがいます。
私個人にできることはあまりに小さすぎて、何の影響も及ぼすことはできませんが、でも、私の周りにいる人たちが(そして、このnoteを読んでくれている方たちが)、職場で、家庭で、そのほかさまざまな場所で、誰かの人生の〝よき対話者〟となれたなら、その分だけ「心、救われる人」が増えていくのだと思います。
「社会に貢献しよう」なんて大げさなことを言うつもりはありませんが、ぜひあなたが、誰かの人生の〝よき対話者〟となってあげて欲しいと思います。
あなたに話をすることで、
あなたに聴いてもらえることで、
救われる人がきっとすぐ近くにいるはずです。
そして、もちろん私もがんばります。
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