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#44. バングラデシュ旅行の話 前編
2泊3日で行ってきた。国名の「バングラデシュ」はベンガル語で「ベンガル人の国」という意味らしい。バングラは日本の約4割程の国土面積なのに総人口が日本の約1.3倍という、世界最大の超人口過密国(北海道に約8,000万人がいる計算)で、一時は「世界最貧国」と言われていた国でもある(2018年度のジニ係数は39.50)。インドからのアクセスが便利なのでいつか行きたいと思っていたが後回しにしていた。ある日ベロベロに酔った時にカップヌードルを食べながら「そろそろ行くか」と思い立ち、ノリで3週間後のチケットを取った(酔った時に食べるカップヌードルの美味さは異常)。レポートだ?会議だ??んなもんその時の自分がきっと多分何とかしてくれる。
<1日目>
フライトはほぼオンタイムの1600に到着。それより早い直行便は0920分着(0640発)のフライトしかない。飛行機を降り空港の中へ。イミグレの手前でアライバルVisaを取得。Visaカウンターの横に「Visa Fee Collection」と書かれたMoney exchangeがあったので並ぶ。順番になりVisaのページを見せると「どこの国?」と聞かれた。「日本人」と応えると「日本人はタダだよ」と言われた。カウンター内に"Visa fee USD50"と書かれた紙があったのでこれはデカい。ちなみにこのカウンターでインドルピーからタカ(バングラ通貨)への交換も可能。
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Visaを取得しイミグレへ並んでいると、イミグレカウンターの先で自分のネームボードを持った女性が名前を呼びながら手を振ってくる。手を振り返すと「こっちこっち!」と招かれたので行ってみると、どうやらアライバルVisaを取得した人はカウンターに並ばず、そしてイミグレのスタンプを貰わずに抜けていいらしい。「そんなことある?」と思い職員に確認したが、どうやら間違いなかったのでそのまま進む。
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SIMを購入しホテルへ。渋滞にハマり、30分で行ける距離を1.5hかけようやく到着。前回のネパールに続きこの地域では比較的ハイグレードのホテルを取った。べらぼうに高い所は取らないし日数にもよるが、海外旅行ではあまりホテルをケチらないようにしている。スイッチの切り替えとご褒美的な。インドの国内旅行ではボロ宿安宿全然ウェルカム、というか何ならそっちの方が好きだけど。
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さて、部屋に着いたのが1830。朝からほぼ何も食べていなかったのでかなりの空腹。行きたいレストランを幾つかピックしていたが、ガッツリ食べたかったので「WOODHOUSE GRILL」というステーキハウスへ行くことに。ネットでは「ここがNo.1」という口コミも多くあり期待値高め。ちなみに、バスと電車を除くと①バイクの後ろ②リキシャ(彼らはオートと言っていた)③チャリの後ろ(人力車の前部分が自転車)がバングラでの移動手段。全部試したけどリキシャが一番良いかな。バイクはヘルメットを被るのが嫌だし、チャリは機動力に欠ける。バングラのリキシャはこんな感じで外側も運転手との間も鉄格子で仕切られている。
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ホテルから20分程でステーキハウスに到着。自分は待たずに入れたけど、すぐに満席となりウェイティングができていた。「せっかくだし豪勢に行ったれ!」と、BDT4,485(=約6,300円)のPremium Porter House 600gをオーダー。セットは野菜ソテー、サフランライス、マッシュルームソテーの3種類でソースはBBQとペッパー。肉もそうだが、野菜のソテーとペッパーソースが美味かった。
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さて、大分お腹も満たされたがもう1つ行きたい場所がある。それは、こちらもバングラデシュで有名な日本食料理屋の「泉」。ネットで見るとかなり評判が良い。写真の料理はどれも本格的。翌日は昼も夜もバングラレストランに行く予定だったので、多少無理をしてでも、どうしても今日行っておきたい。場所もステーキハウスから20分程なのでチャリをつかまえ向かう。
Mapに示された場所へ到着したが看板は出ていなかった。というか、松濤辺りの芸能人宅のような雰囲気。セキュリティーがいたので「泉ってここで合ってる?」と聞くと中へ通された。ゲートの中へ入り扉の前に立つと、別のセキュリティーが来てトランシーバーで中へ連絡していた。それが終わると中から扉が開き店内へ案内される。
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店内は洗練された高級感の漂うレストラン。タカ=×1.4で大体日本円と同額だけど、値段は高め。バングラ人もかなりいたけど、まぁ接待用の店だなという感じ。
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料理はSalmon, Avocado and Ikura Roll(BDT1,900)にした。運ばれた料理は彩りも良かったが一口食べて驚いた。信じられないくらい美味しかった。"海外(アジア)で食べられる日本食として美味い"のではなく、日本食として相当にレベルが高い。クリーミーで舌触りの良いアボカド、肉厚で脂乗りの良いサーモン、噛んだ時の触感が弾けるいくら。素晴らしい。あと一緒に付いてきた味噌汁がマっっジで美味い。湯呑の熱さを和らげるこのペーパーも初めて見たわ。追加でホタテの握りとNYチーズケーキもオーダー。
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会計を済ませ店を後に。衝撃的な体験だった。イメージが変わった。帰りのリキシャの中でも幾度となくその味を反芻していた。旅をして美味しい食事に出会うことの何と心躍ることか。この食文化の充実具合に翌日のバングラ料理への期待も一気に高まる。
ホテルに戻りシャワーへ。湯舟に入りゆっくりと1日を思い返す。いいぞバングラ。来た甲斐あるぞバングラ。チャリの親父が堂々と釣り銭をごまかそうとしてきたことなど、全く以って取るに足らん("泉"までをBDT100で決めて到着後500渡したら200を返してきた。それは無理あるだろ)。ここまでの満足度は高い。
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髪を乾かし翌日のプランをざっと見直す。時刻は丁度0時。早めに寝ようとベッドに入るも、最近たまたまYouTubeのショートがきっかけでドはまりしているIZ*ONEの動画を漁っていたら2hが経っていた。『Panoram〇』のPVカッコいいよね。Music BankでMCを務めるウォニョンとソロデビューしたイェナのやりとり、ヒトミがウォニョンに食事を持ってきた時の2人の会話、何度見たことか。ダンス動画、Smileyチャレンジ、ドキュメント、バラエティ、そして解散時の挨拶...。自身に逆巻く困難を跳ね除け前へ進む彼女たちの嫣然。心を打たれるのは、至極自然な感情の成り行きである(お前誰だよそんなんいいから早く寝ろ)。
とかしてたら寝落ち。後編に続く。
End.