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実践!コミュニケーション術

noteを書き始めて半年近く経ちます。
最近、わかりやすい変化が起き始めました。
「少しうちで話をしてくれないか?」
小規模ながら講演依頼を受けるようになったんです。
先月はカフェのイベントで、今月は建築士の資格学校で話をさせてもらいました。
オファーをくれた方は、どちらもnoteの内容を見てくれたのがきっかけだそうです。
どこか遠くの誰かが読んでいると思いきや、意外と近場にも読者がいてくれて嬉しい限りです。
せっかくなのでどんな流れで講演依頼に至ったのか、そこに至るコミュニケーション術について書いてみます。

1.どこで依頼者と出会うのか

昔から人と関わっていくのが好きで、学生の頃は学祭の実行委員をしてみたり、全学科向けに編入生の交流イベントを主催してみたり、新しい出会いに身を投じる性格がありました。
それは社会人になった今でも変わらず、毎年新しい出会いに恵まれています。
一体どこで人と出会うのか疑問に思うかもしれませんが、それはその時々によって違います。
20代の頃は、クラブでした。
30代の今は、クラブで知り合ったことをきっかけに、そこから派生した形での出会いが多いような気がします。
例えばクラブでは音楽をしているけど本業は別にあって、その方の仕事関係のイベントに顔を出して、そこで新しい人と知り合うなんてこともあります。
今の時代、SNSでイベント告知が無制限に流れてくるので、興味のあるものからやってきたりもします。
面白そうなものには臆することなく、一人でも参加してみるのが鉄則です。
知識、情報、出会いの何も得られないことももちろんありますが、参加していくうちにこれは有益そうということを見分ける嗅覚が身についてきます。
何もしない後悔よりも、何かして後悔する選択が出会いのきっかけになります。

2.自分の商品価値を知る

出会いの場に顔を出してみたものの、うまく自己紹介できないって方は、自分の商品価値を知ることがヒントになります。
商品価値は、自身の特徴の上位概念だと考えています。
自身の特徴とは就職活動でよく聞かれる長所と短所なんかと似ているかもしれませんが、そこから更に相手に対してどんなサービスを提供できる可能性があるのか、どのように役に立てる可能性があるのか、そのあたりまで踏み込んで提案できるのが自分の商品価値だと思います。
例えば、美味しいものを食べるのが好きというのは特徴です。
美味しいものを食べるのが好きだから、いろんなお店紹介できますというのが商品価値となります。
相手によって紹介の仕方を意識的に変えていますが、例えば私が新しく建築関係の人と出会うと、建築士として設計の仕事に携わっていることと、スマホで作品を見せながら写真家として活動していることを伝え、竣工写真のお手伝いができますよと自己紹介します。
特徴ではなく、商品価値を伝えことこそ真に意味のある自己紹介です。

3.キャリアのギャップと交点を意識する

人と出会った時に、どんな人が印象に残るだろうか。
それはギャップのある人です。
自己紹介をする時もギャップを意図的に表現して伝える方法が有効です。
私の場合は意図的に培ったキャリアではなく、好きなことをし続けた結果論ではありますが、建築士でありながら写真家として活動しています。
まず社会的な認知度が非常に高い一級建築士の資格を持っているので、それだけで「へぇ〜」となります。
しかし一級建築士なんて社会に37万人もいるので、印象が弱いのです。
そこですぐさまフェスのオフィシャルカメラマンとか、マルタ共和国の大統領に会ったとかお伝えすると、石川県のサラリーマン建築士がなぜそんなことを!?と相手の頭に疑問が浮かび、強く印象づけられます。

ただし建築士と写真家といったキャリアの点と点を複数持つ人は世の中によくいたりします。
特に事業を営む人にとっては当たり前のことぐらいの感覚かもしれません。
そこで大事になってくるのは点と点が重なる部分です。
図示してみるとこんなイメージです。

建築と写真とコミュニティ運営みたいなことをしているんですが、その能力が重なった部分で起きること、起こせることが何かということが大切だと感じています。
重なった部分について自分を発信できると、きっと新しく出会った相手にとって強く印象に残るはずです。
それっぽく書いていますが、私もまだまだ発展途上で、現状大きな成果を出せているわけではありません。
もっと個々の能力を高めつつ、重なる部分を面白おかしくしていきたいなと現在進行形で挑戦しています。

4.地上戦(リアル)と空中戦(web)を意識する

人と出会う場は、面白い人がたくさんいる場合が多いです。
今まで書いてきた商品価値を意識して、キャリアの交点について面白おかしく自己紹介しようと思っても、時間に限りがある場合がほとんどです。
そこでもう一つ意識するのが地上戦と空中戦です。
地上戦はリアルに対面しているその場で、空中戦はこのnoteをはじめとしたSNSや自身のwebサイトです。
地上戦には時間の限りがあったり、口下手で話すのがちょっと苦手というプレゼン力の差が生じてしまいます。
それに対して空中戦は時間は見てくれる人の裁量によって長くなるし、口下手でもうまく文章や写真などにまとめて作り込んでおけば自分の考えを淀みなく伝えることができます。
地上戦と空中戦を使い分けて、どちらか得意な方を強化していき、自身を上手くプレゼンテーションすることで、何かを生み出す可能性は高くなります。
理想は地上戦も空中戦もバランスよくできるようになっていて、相手によって合わせて提案することですが、まずはどちらか得意な方の強化でいいと思います。
空中戦(SNS、web)が苦手なら、地上戦(リアル)で自分の商品価値を端的に伝えられるようお決まりのトークパターンを準備すればいいですし、その逆ならば時間のある時にwebをまとめて、地上戦の時に目の前で見せて速やかにフォローしてもらえる流れを作っておけばいいと思います。

5.今のぼくが伝えられること

鶴見哲也という人物は新しい人との出会いに興味があって、自分の商品価値を意識していて、それを伝えるためにキャリアのギャップや交点を意識して、地上戦と空中戦を使い分けています。
そんな今のぼくが講演依頼を受けて伝えられることは、複業の話かなと思います。
複数の能力を掛け合わせて、新しい価値観を創造したり、仕事で活かしたりといった内容です。
カフェのイベントでも、資格学校でも複業で楽しく働いて、人材価値を高めるキャリアデザインができることをお伝えしました。
まだまだ社会的な理解が少なかったりしますが、学生や社会人になって間もない人にこそ知ってほしい価値観です。
近年の就活生は安定を求めているみたいですが、会社が安定することと自身のキャリアが安定することは別問題です。
現に大手企業がどんどん退職者を募っていたり、リストラしている時代です。
そこを切り抜ける手段の一つに複業があり、複業を上手く営むためのコミュニケーション術だと考えています。
私に協力できることがあれば、何か力になりたいなと思っていますので、お気軽にご相談ください。

建築と写真で素敵な生活のサポートをしたい