写真家としての活動 音楽編
noteを始めて1ヶ月半ぐらい。
ありがたいことに2600ビューぐらいの閲覧をしていただきました。
その内訳を見ると、自己紹介がリノベーションを選んだ理由と並んで最多だった。
やっぱこの記事書いてる人がどんな人柄なのか気になるんだなと思い、ぼくがどんな人なのか自己紹介を深掘りしたマガジンを作ることにした。
1.なんで写真を始めたの
なんで写真を始めたか?については、よく聞かれる。
一眼レフを購入したのは大学生時代の21歳の頃。
建築学科の学生だったぼくは、設計が好きで成績も良かったにも関わらず、スケッチが致命的に下手だった。
模型を作ることは得意だったので、その写真を少しでもきれいに撮って、プレゼンの質を上げようと思って購入に踏み切った。
購入したのはNikonD40標準レンズキットという5万円ぐらいの入門機。
当時撮った卒業設計の模型写真がこんな感じで、当時のコンパクトデジタルカメラで撮るよりはきれいに撮れているが、今見ると色々とツッコミどころ満載だ。
その後、このカメラは研究室の活動や修士論文の調査等、記録スナップ用として使い続けるが、きれいな風景を撮るとか作品を撮るといった用途ではなく、あくまでも建築や学生活動の延長といった使い方だった。
そのため社会人になった途端、写真は撮らなくなった。
2.なぜ再び写真を撮り始めたの
設計事務所に勤めていたぼくは、過酷な長時間勤務と建築士の試験勉強に追われて、プライベートを楽しむ余裕なんて一秒たりとも無かった。
社会人2年目の26歳の冬、ぼくは無事一級建築士の免許証を受け取った。
相変わらず長時間勤務ではあったが、試験勉強にあてていた時間がぽっかり空いた。
そこで何か始めようと思って手に取ったのがカメラだった。
当時の被写体はクラブ。
先輩がDJで、自主企画のイベントを主催していて、
「遊びに来てよ!てかカメラ持ってたよね?撮ってよ!」
と、軽い言葉で誘われたのがきっかけ。
クラブは夜の社交場で、非日常のみんなの楽しいが詰まっていて、そのとんでもない熱量を写真に納めていくことにどっぷりはまった。
毎週のようにクラブに写真を撮り行き、年末年始やGWは毎日のように撮っていた。
その甲斐あって音楽が好きになり、クラブに集う沢山の友人ができたし、今でも仲良くしている。
3.気付けばフェスの現場にいた
地方都市でクラブを撮っている人は今も昔もそう多くはない。
毎週のように撮っていたら、ゲストDJが来るイベントを撮って欲しいというオファーを受けるようになった。
金沢出身の中田ヤスタカ、CAPSULEを始め、Taku Takahashi、VERBAL、DAISHI DANCE、MITOMI TOKOTO、CYBERJAPAN DANCERS等、地上波のテレビでも見るようなゲストの方々を沢山撮らせていただいた。
その中で忘れもしないのが2015年3月14日に新幹線開業記念として、大学生から好きだったCAPUSULEの二人を撮らせていただく機会が訪れたことだ。
結果から言うと、思い描いていた通りには撮れなかった。
やっと手にした大好きなアーティストを撮る機会だったのに、緊張もあったのか本領発揮できず、大きな悔しさが心に刻まれた。
もう撮れる機会なんて無い、リベンジの機会は無いんだろうと諦めていた矢先、2016年Yasutaka Nakata presentsという形で金沢市の産業展示館でOTONOKOというフェスが開催されることが発表された。
様々な方の協力で、OTONOKOを撮らせていただくことになり、2016年から2018年まで3年間撮らせていただいている。
イベント規模が大きすぎて1人では撮れないので、友人を集めてチームを組んで、イメージ共有をしながら、時に現場で指示しながら撮影に取り組む他には無い経験ができたことは非常にありがたい。
ブースの上から見る数千人の観客の熱量は強く目に焼き付いていて、今まで見たどんな風景よりも絶景だと思っている。
4.好きこそ物の上手なれ
ひょんなことから撮り始めたクラブで音楽が好きになり、その音に集う人が好きになり、自分が好きな写真で音楽に携わりたいと一生懸命取り組んでいたら、挫折を味わいながら幸運が重なったこともあり、普通に生きていたら見ること、撮ることができな絶景に辿り着いた。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざは本当なのかもしれないと実体験した。
クラブの写真が友人たちに褒められることで、写真自体をもっと上手くなりたいという思いが強くなり、風景やスナップも撮るようになり、結果的に本業の建築における完成写真(建築写真)も撮るようになった。
不思議な経験ではあるが、音楽無しには建築写真を撮ることもあり得なかったなと振り返るのであった。
もう少しぼくの人となりが分かる「ぼくのコト」を書いていこうかな。
メインで書いている二つのマガジンもよろしくお願いします。
建築と写真で素敵な生活のサポートをしたい