今の職場や仕事は好きですか
はい、私は好きです。
でも今月いっぱいで辞めて、新しい職場に転職します。
「転職=仕事が嫌だ」とイメージされることが多く、今回も社内外の人から何が嫌だったのか問われました。
好きだけど辞める気持ちになれた理由について説明してみます。
1.仕事にどれだけ費やしているのか
理系男子で何でも数値化するのが大好きなので、社会人生活の主要な時間をグラフ化してみました。
条件
・土日祝が休み(年間休日130日)
・仕事8時間
・通勤往復2時間
・睡眠7時間
・食事2時間
・身支度(着替えやお風呂)1時間
・残りが自由時間
残業や休日出勤を加味せず、仕事と通勤で年間2350時間(27%)を費やしています。
睡眠、食事、身支度といった生活に関わる時間は3650時間(41%)、自由時間は2760時間(32%)となっています。
仕事と自由時間の差は、年間410時間です。
しかし定時に終わらないのが日本の職場なので、月に17時間の残業で仕事と自由時間の割合が同じになります。
週休2日なら月に20日ぐらいの勤務なので、毎日1時間残業するとあっという間に差が埋まってしまいます。
数値化して改めて気付きましたが、仕事に費やしている時間って本当に多いのですね。
土日祝が休みという条件で計算しましたが、土曜が隔週休みの企業もあります。
その場合は確実に仕事時間の方が、自由時間を上回っていることがわかります。
生きているうちの30%を占める自由時間を充実させるのと同じように、30%を占める仕事を充実させたくなりませんか。
そのために職場や仕事を好きになることが、私は大切だと思います。
2.主体性と自主性
職場や仕事が好きという状態は、そのことに主体性を持っているかどうかです。
主体性を持って仕事に取り組み、その仕事で成果を上げることで、キャリアや年収アップ、周囲の人の信頼を得ることができます。
自分自身にとってポジティブなことが起き、喜びを感じられるのが主体的な取り組みです。
では主体性とはどんな意味か、また似た言葉で自主性との違いは何でしょうか。
主体性
いかなる状況においても自分で考え、判断し、行動すること
主体的な人
自分で状況を判断して目的を明確にし、自らの責任で最も効果的な行動をとることができる
自主性
人に言われる前に率先して自らやる(行動する)こと
自主的な人
やるべきことを誰かに言われる前にやることができる人
主体性には必ず自分で考えることが求められますが、自主性は誰かが決めたやるべきことを早くこなすだけなので、そこに自分の考えはありません。
また主体性には、結果に対する責任が伴います。
責任と聞くと気が重くなる人が多いかもしれませんが、ポジティブに捉えると主体性のある行動で出た成果はその人のものです。
高い利益を上げた、沢山の集客ができたといったことが起きた場合、それは主体性のある行動を起こしたあなたの成果です。
自主性とは早くやるのかどうかであり、逆に早くても遅くてもやらなければいけない当然のことです。
やって当たり前の仕事なので、それを沢山積み上げても、それはあなたの成果にはなりません。
成果を得るのは、その仕事を主体的に取組んでいる上司の成果です。
このように整理すると、自主的にやらなければいけない仕事を早く終わらせるよりも、主体的に取り組む仕事をする方が良いと思いませんか。
3.会社の責任と個人の責任をはき違えるな
自主的に取り組むより、主体的に取り組む仕事の方が、良い方向に進みそうだとわかったかと思います。
しかし主体性には、嫌いな人が多い責任という言葉がのしかかります。
会社員にとって責任は、個人にかかるものか考えなければなりません。
極論、会社員として売った商品、サービス等に個人の責任は無いと思います。
そのために社内規定で決裁権が決められていて、稟議を回して伺いを立てる仕組みがあります。
上司への報告、連絡、相談も必要とされています。
時間はかかってしまいますが、そこまで確認して行ったことに対して、赤字をこいたから主体的に行動を起こした人が悪いなんて言えません。
このあたりの認識を勘違いし、会社の責任と自分の責任をはき違えて、主体的に動くことに億劫になることは気を付けるべきだと思います。
もちろんこのルールを破った人は論外です。
4.主体性をもって取り組んだ広報業務
このような考えで私が主体的に取り組んだのが広報業務です。
以前のnoteで成果について書きましたが、HPリニューアルやイベント企画等により知名度向上に成功しました。
(終盤に書いてあります)
また社内では薄れていたブランドイメージを持つことを周知させ、インナーブランディングの効果も得られました。
主要業務として取り組んでいる設計と合わせて、ブランドイメージを形づくることにも取り組むことできました。
設計の他に主体的に広報業務に取り組み、そこで成果を出せたので周囲の評価がどんどん変わっていきました。
もちろん成果を出すために、社内外の状況を分析し、低予算で実現可能なことを一生懸命考えたことも影響しています。
しかし最も大切なことは、主体的に取り組んだその行動だと思います。
自分が思い描く魅力的な会社、サービスを実現できるチャンスをつくり、その仕事に取り組めたのでとても楽しく働けました。
もちろん当初は理解を得られず、白い目で見られたこともありましたが、成果が見えてくると手の平を返すように頼りにしてきた人も何人かいます。
少しずつでも成果を出したり、共感を得る提案をし、継続することで実ることもあります。
主体的に自分の思い描く仕事を自分でつくっていくことこそ、仕事が好きになるコツだと思います。
ちなみに今回の転職は、この主体的に取り組んだ広報業務の方法や私の考えに共感してくれたのがきっかけで決まりました。
楽しく働くために主体的にがんばって、がんばったら周囲に評価されて楽しくなり、そしてキャリアアップのチャンスをつかむことができました。
5.まとめ
仕事は人生の30%ぐらいの時間を費やす行為です。
それは休暇や仕事以外の自由に使える時間と同じぐらいの時間です。
せっかくなら仕事の時間を楽しいものにできればいいと思います。
そこで主体的に取り組むことがポイントになります。
似ている自主的に取り組むこととは、考えるかどうか、また責任があるかどうかという違いがあります。
考えて取り組み、責任を伴う主体的な取り組みは、成果を出せば自身の評価になり、キャリアや年収アップのチャンスになります。
主体性に伴う責任という言葉で億劫になりやすいですが、会社が負うものか個人が負うものか、またその過程に問題がないかの確認は必要です。
主体的に取り組み、一定の成果が上げられたら、周囲の見る目や扱いが変わってきます。
そして自分がやりたいことができる環境が整ってくるはずです。
明日からでも今の仕事の中で、主体的に取り組めていること、取り組めそうなことがあるか考えてみることから始めたらいいかもしれません。
そうすると人生の30%を占める仕事の時間が楽しくなり、人生そのものがより楽しくなると思います。
せっかくなら仕事も遊びも楽しく、笑顔で過ごして、充実した人生を歩みましょう。
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