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今最も注目されている映画祭VR部門10選(後編)

昨日に引き続き、本日は「今最も注目されている映画祭VR部門10選」のうち、後編として5つの映画祭VR部門をご紹介させて頂きたいと思います!

前編については下記のnoteをご覧ください。

6. SANDBOX IMMERSIVE FESTIVAL

・開催時期:6月(2020年は9月に延期)

・開催地:中国山東省青島

・部門名:なし(VRなどの没入型コンテンツに特化)

SANDBOX IMMERSIVE FESITVALは、青島ビールで有名な中国山東省青島で開催されている、VRなどの没入型コンテンツに特化した映画祭です。

2018年にスタートしたばかりの新興映画祭なのですが、アジア圏のVR業界関係者に「中国でVRに力を入れている映画祭はないか?」と聞くと、北京国際映画祭と並んでこの映画祭のことを名前に挙げる方が多いです。

ウェブサイトを見ても、過去の作品ラインナップやスピーカーの方が非常に充実しており、没入型コンテンツに特化して一気に拡大している様子が窺えます。

7. NewImages Festival

・開催時期:6月(2020年は9月に延期)

・開催地:フランス パリ

・部門名:XR Competition

NewImages Festivalも、先述のSANDBOX IMMERSIVE FESTIVALと同じく2018年にスタートしたばかりの映画祭です。 2016年設立のParis Virtual Film Festivalと、2011年設立のl Love Transmédiaという2つの映画祭が合併して2018年にNewImages Festivalになったという経緯があります。

この映画祭も没入型のコンテンツに特化していて、"XR Competition"というXRコンテンツの部門や、"XR Financing Market"というXRコンテンツの資金調達のためのマーケット、また"Taiwan VR Residency"というパリ在住のVRアーティストを台湾のアーティスト・イン・レジデンスに呼び込むための公募プロジェクトも行っています。


8. 釜山国際映画祭(Busan International Film Festival)

https://www.biff.kr/eng/

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・開催時期:10月

・開催地:韓国 釜山

・部門名:VR Cinema in BIFF

釜山国際映画祭はアジア最大級の映画祭で、毎年日本からも沢山の映画関係者が訪れます。VRについてはショーケース(賞の授与は行わずに上映だけ行う)のみとなるのですが、それでも上映作品数は多く、またVR関連のトークセッション等も行われています。

私も2019年に参加したのですが、日本からも複数のVR映画が招待されており、また韓国のVR映画業界関係者とも今後に繋がるような良いネットワークを広げることができました。

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9. 高雄映画祭(Kaohsiung Film Festival)

・開催時期:10月

・開催地:台湾 高雄市

・部門名:VR Competition

高雄映画祭は2001年に設立され、短編映画を扱う映画祭としてアジア圏の中でも特に有名です。2017年からVRの特集をスタートし、それから3年で一気にVRに注力していることが伺えます。

高雄映画祭では"VR Competition"というVR部門の開催をはじめ、VR FILM LABというVR映画のための常設施設を運営していたり、またVR映画のためのファンドも持っているという力の入れようです。

先日下記のnoteでも書いたのですが、最近台湾発のVR映画が世界の主要な国際映画祭VR部門に多数ノミネートしており、高雄映画祭によるサポートの力が大きいのではないかと考えられます。ぜひ一度足を運んでみたい映画祭です。


10. レインダンス映画祭(Raindance Film Festival)

・開催時期:9月末から10月初め(今年は10/28-11/7)

・開催地:イギリス ロンドン

・部門名:RAINDANCE IMMERSIVE

レインダンス映画祭は、1992年にロンドンでスタートしたインディペンデント映画の祭典で、VR映画業界内に限らず、世界の映画業界全体でも特に知名度の高い映画祭の一つです。

ベネチア国際映画祭とも時期が近いため、ベネチアでプレミア上映(初公開)されて話題になったVR映画が、そのままレインダンスでも上映されるケースも多く、上映されるVR映画の質・量ともに優れています。

"RAINDANCE IMMERSIVE"はBOSEの協力で行われており、VR映画上映に加えて、VR映画に関連するトークイベントや、"BOSE AR MASTERCLASS "という音声ARコンテンツ制作のワークショップも行われています。


以上、前編と合わせて10の映画祭VR部門をご紹介させて頂きました!

これ以外にも沢山の映画祭VR部門がありますし、また映画祭ではないですが有力なマーケットもあります(例:カンヌ国際映画祭"Marché du film"やベルリン国際映画祭"European Film Market"など)。

また機会があれば随時ご紹介できればと思います。今年は色々な映画祭がオンライン開催を行っており、日本からでも気軽に参加できますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!

*Twitterもやっていますので、宜しければぜひフォローいただけたら嬉しいです!
https://twitter.com/Kanamonomono


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