シルク・ドゥ・ソレイユをVR映像に収めた"Inside the Box of Kurios"
本日のnoteでは、シルク・ドゥ・ソレイユをVR映像に収めた"Inside the Box of Kurios"についてご紹介させて頂きます。(下記は予告編となります)
この作品はVRコンテンツスタジオとして世界的に有名な、カナダ・モントリオールのFelix & Paul Studiosが手掛けた作品です。
ちょうど今週(6/19)、Oculus Quest向けに"Inside the Box of Kurios"を含め、同スタジオの手掛けたシルク・ドゥ・ソレイユ関連の5作品がセットで690円にて公開されました。
作品のラインナップは以下となり、いずれもシルク・ドゥ・ソレイユの世界に入り込んで、彼らの最も代表的なショーを間近から眺めることができます。
・Inside the Box of Kurios(2015)
・KÀ - THE BATTLE WITHIN(2016)
・THROUGH THE MASKS OF LUZIA(2017)
・DREAMS OF ‘‘O’(2017)
・ALEGRÍA - A SPARK OF LIGHT(2020)
その中でも今日は2015年に作られた"Inside the Box of Kurios"という作品を視聴し、もう5年も前の作品ながら、VRの根源的な魅力の詰まった作品だと感じたのでご紹介させて頂きます!
概要と感想
まず冒頭のシーンで、視聴者は大きな箱の中に閉じ込められており、サーカスの団員たちに代わる代わる覗き込まれます。
そして箱の中から抜け出すと、特別な技術を持ったサーカス団の団員たちに取り囲まれ、自分の周囲360度で様々な技を披露してくれたり、ちょっかいをかけられたりします。
本当にただこれだけに終始する作品なのですが、自分一人に対して、沢山のサーカス団員に四方八方から色々な技を披露されるというのが、劇場で客席から舞台を眺めるのとはまた違った、玉手箱を開いた時のようなワクワクする感覚がありました。
最近、舞台公演をVRカメラで最前列から収録する試みはよく行われているのですが、Inside the Box of Kuriosのように、VR向けに全ての演出が考えられた舞台芸術の作品はなかなかありません。しかしVRの良さの一つは、完全に主観視点で物語に参加できることなので、この作品のようにVRカメラに向けて全員が演技をするように作られた作品の方が、圧倒的な贅沢感があるなと思いました。
日本にも歌舞伎や能、また宝塚歌劇団など、独特の文化から生まれた舞台芸術がたくさんあるため、ぜひこういった作品をただVRで収録するというだけではなく、VR向けに再構成するような形で作ってみたいと感じました。
以上、本日は"Inside the Box of Kurios"についてご紹介させて頂きました!
Twitterもやっており、VR映画や縦型映画関連の情報を発信していますので、宜しければぜひフォローしてください!
https://twitter.com/Kanamonomono