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XR映画祭「Beyond the Frame Festival 2024」の開催に向けて

XR映画の製作・配給やXR・メタバースコンテンツ制作、XRエンタメ施設「Immersive Journey」の運営、そしてXR映画祭「Beyond the Frame Festival」を開催している株式会社CinemaLeapの大橋と申します。

この度、10月25-27日に開催を行うXR映画祭「Beyond the Frame Festival」のクラウドファンディングを行っており、いよいよ終了まで残り1日となっています。

すでにたくさんの方にありがたいご支援をいただいており、身近な方々にはSNS上での度重なる告知や直接のご連絡など、大変お騒がせしております…!少しでも今回の取り組みのことを知っていただき、クラファン残り1日に最後の応援をいただきたく、noteに思いを書いてみることにしました!

なぜBeyond the Frame Festivalを始めたのか?

今日、映画祭の運営メンバーでXのスペース配信を行う中で、ちょうどBeyond the Frame Festivalの立ち上げの経緯を懐かしく振り返っていました。

2019年にCinemaLeapを設立し、はじめてVR映画制作に携わることになった、伊東ケイスケ監督作品のVR映画「Feather」の上映のため、伊東監督、プロデューサーの待場勝利さんとともに、ベネチア国際映画祭や釜山国際映画祭のVR部門に参加したのが最初のきっかけでした。

いずれの映画祭も長い歴史を持つ伝統的な映画祭の中で、VR映画を大々的に取り上げており、そこに世界中の素晴らしいVR映画作品やクリエイター、業界関係者が一堂に介していて、VR映画の世界に入っていくきっかけをいただくことができ、日本にもこんな場があったらいいのにな、いつかそういう映画祭を作りたいなと、半ば夢のように思っていました。

当時は会社を立ち上げたばかりで、映画祭をやるなんて5年や10年はかかるかもと思っていたのですが、2020年にコロナ禍に突入すると海外への渡航制限がかかり、世界中の国際映画祭がオンライン開催を始めるようになりました。

そこで、もしかしたら今ならそんなにお金をかけなくても映画祭のオンライン開催ができるんじゃないかと思い立ち、当時文化庁さんが公募していた助成事業に応募したところ採択され、いきなり夢が現実になったのが2021年2月の第一回開催でした。

日本初のXRに特化した国際映画祭として、従来のフレームの枠組み囚われず、大胆に新たな挑戦を行う作品やクリエイターの皆様を応援していきたいという思いを込めて、待場さんに「Beyond the Frame Festival」と名付けていただきました。また伊東さんにそのコンセプトを体現するロゴやキービジュアルを作っていただきました。

オンライン開催からリアル・ハイブリット開催へ

第一回の開催は4名の少数の運営メンバーで、かつ助成金のルール上とても急ピッチで開催を進めなければならなかったため、採択から息つく間もなく準備を進めました。

第一回はコロナ禍のオンライン開催であったことから、ほとんど全ての関係者とのミーティングをリモートで行い、様々なメディアに「Beyond the Frame Festival」という名前を取り上げていただいたり、SNS話題にしていただくのを眺めながらも、参加者の皆様とは直接お会いすることがないままに会期を終え、なんだか夢か幻のようなあっという間の時間だったことを覚えています。

ただ、この第一回の映画祭に携わっていただいた運営メンバーや審査員、ゲスト、アンバサダー、クリエイター、そのほか関係者の皆様と、今に至るまで作品制作から一緒の会社で働くまで様々な形でご一緒させていただいており、やっぱり映画祭でつながるご縁は深いなと思います。

そしてこの時の第一回Beyond the Frame Festivalの開催の反響を受けて、第二回開催からは小田急電鉄さまにご協力をいただき、2024年の第五回開催に至るまで新宿を拠点にオフラインでも開催を行えるようになりました。新宿が開催拠点となったことで、VRだけでなく、ARやMRの作品、マルチプレイ作品、インスタレーション作品など、オンラインだけではできなかった幅広い作品を紹介していくことができるようになりました。

Beyond the Frame Festivalに込めた思い

おかげさまでその後毎年継続的に開催を行い、2024年の第5回開催まで続けることができました。今ではしっかりとした運営チームができ、私自身はあまり大きな役割は担えていないのですが、着実に毎年ご参加いただける方も増えてきており、小さいながらも世界のXR映画の関係者から注目いただけるようにもなってきています。

やはり海外のXR映画業界の方から見ても、日本にはどんなXRの作品があるのか、どんなXRのクリエイターがいるのかというのは興味津々のようで、日本のIPや文化を題材にした作品も年々増えてきている印象です。(ちなみに今年のベネチア国際映画祭のXR部門のグランプリは、『Ito Meikyu』という日本の吹抜屋台、源氏物語、枕草子などにインスピレーションを受けた作品でした。2024年のBeyond the Frame Festivalでも上映します。)

Beyond the Frame Festivalとしては、世界と日本のXR映画の架け橋のような役割を果たしていきたいですし、またXR業界だけではなく他の様々なアート、エンタメの分野とも橋渡しをしていけるように頑張っていきたいです。

そしてXR映画は、映画の歴史と比べるとまだ生まれたばかりの赤ちゃんのような黎明期の分野で、作品制作の方法から使用する技術・演出、作品の流通や提供方法に至るまでまだ誰もが試行錯誤している段階だと思います。ここから100年かけて今の映画産業のように発展していくことを考えると、Beyond the Frame Festivalも向こう100年は続けていけるように頑張らなければと思っています。

今後いくらXR映画の業界が成熟していったとしても、世界中の多種多様な新しい作品を紹介していく場として、一つ一つの作品を手間暇かけてしっかり紹介する映画祭の存在は重要だと考えています。

そのためには自分たちの頑張りだけではなく、支えてくれる皆様や、足を運んでくださる皆様が増えていくことがとても大切です。ぜひ今後の映画祭の継続に向けて、応援をいただけると大変ありがたいです!

長くなってしまいましたが、映画祭のクラファンラスト1日、応援のほどどうぞよろしくお願い致します!!!

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