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ネジキ ツツジ科は毒がある?

 企画展「身近でであうちょっとあぶない?植物」で取り上げた植物たちシリーズ。

 企画展が終了してしまうと、途端に細かいことを忘れていくようで、noteを書くにもなんだっけ?となることが多い。
 展示した植物にネジキがあり、あれ?なんでネジキを展示したんだっけ?となった。展示の記録を確認すると「食べるとあぶない?」コーナーだったので、ツツジ科の植物のいくつかが持つグラヤノトキシンによる食中毒を取り上げる目的で取り上げようと思ったらしい、あの時の私。

 ツツジ科の植物はよく植えられている。盆栽、学校の校庭、公園、道路沿いの植え込みなどいろんなところに植えられている。だけど毒があるんです。かといって道端のツツジをモチャモチャ食べる人なんていないんだけど。
 ツツジの仲間の食中毒事例を漁ってみると、シャクナゲの葉を漢方薬と間違えて煎じて飲んだとかが上がってくる。日本産では検査がしっかりしていて起こらないが、海外産のハチミツでツツジ科植物を蜜源として食中毒が起きた例もあるらしい。かなり昔の話では子供がツツジの蜜を花から吸って中毒したことがあるとかないとか?
 そんな中でネジキを選んだ理由は、熊本県内で自然観察をしたら必ずと言っていいほど出会うであろう植物であることと、見た目の可憐さに反して有毒であること。ネジキを口にする人なんてほぼいないであろうけど、身近に出会えることと、見た目と毒持ちは関係ないことなどを伝えられると良いかと思った次第。その視点で言えばアセビでも良かったんではないかと思うけど、そこはほら、これまでの観察数とか手持ちの写真の数とかなんとか。

 ネジキも被子植物なので、花の後には果実ができる。

ネジキの果実

 あれ?上向き?花は下向きだったのに。

ネジキの果実。下から見た

 5数性。ツツジもサツキも花を正面から見ると星形〜五角形だし、ツツジ科の花って5が基本っぽい。

ネジキの種子

 果実を割ると種子が出てくる。とても小さくて1mm前後。これほんとに芽が出るのかな。


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