採る時は気をつけてね クサイチゴ
企画展「身近で出会う ちょっとあぶない？植物」で紹介する植物たち一つ一つに、展示に選んだ理由というものが一応あります。
タイトルに入れた「身近で出会う」、誰でも思わず手を伸ばしてしまいそうな植物・・・で浮かんだのがクサイチゴ。誰でも食べようっておもいますよね？手を伸ばした時に怪我しないように、トゲに気をつけてね。
なんて考えて選んだけど、クサイチゴを摘んで食べる人ってどのくらいいるんでしょう？まあ、展示を見て「食べてみたい」と思う人が一人でも増えればいいかな？
クサイチゴの実は小さな粒がたくさん集まってできています。クサイチゴの話をするとき、必ず触れるネタでもあるんですが、この粒はいったい何でしょう？
この粒はクサイチゴの果実です。中学の理科で出てくる「花のめしべの根本の子房が成長して果実になる」の、あの果実です。クサイチゴの実は、たくさんの果実が集まってできてるんです。
花を見てみるとわかりますが、真ん中にめしべがモジャモジャとたくさんあることがわかります。
花の断面をみるとさらによくわかります。真ん中にたくさんあるモジャモジャめしべ一本一本の根本が膨らんで子房になっています。これが大きく成長して、クサイチゴの実の赤い粒々になるんですね。
もう今年は季節が過ぎてしまったけれども、次の春、観察してみてね。