
この花、持ってちゃダメよ。
過去の展示で標本を展示した植物を、改めて写真で紹介しています。
先の5月まで行っていた企画展「身近で出会うちょっとあぶない?植物」の中に「持っていても危ない?」コーナーというのを作りました。何かしらの法律などで所持することすら規制されている植物を紹介しました。
大きく3つ、麻薬的なもの、外来生物関連のもの、保全関連のものに分けて紹介しました。うっかりやらかすことが無いように、詳しくなくともたくさんの人に情報を広めることが目的です。
その中で麻薬的なものは展示に困りました。だって、法で規制されているから標本も所蔵されていないわけで・・・仕方ないので厚生労働省のホームページに掲載されている写真の使用許可を取って展示に使ったりしました。
上の写真のアツミゲシの花は随分昔に撮ったもので、その時はマズイと知らず写真を撮って帰り、家で調べてマズイとわかって引き抜きに戻ったら、誰か心ある人がすでに引き抜いて処分してた、という思い出があります。
このケシとアツミゲシの紹介では、標本もなければ写真も借り物ということで、なんかこう納得いかない感があるわけですよ。さらに展示のテーマとして、あぶないの秘密を探って植物の面白さに気づこう、みたいなのを標榜していたので、危ない面だけを伝えることにはいささか抵抗がありました。きちんと線引きをして、ダメなものはダメ、利用にはこれだけ配慮をしないとできない、みたいなことをきちんと伝えたいという思いがありました。
なので、ケシの利用として以下の写真を使いました。

ついでにちょっと拡大した写真も使いました。

このつぶつぶ、美味しいですよね。あんぱんはこれがなきゃ。植物との付き合い方を間違えると、このつぶつぶも食べられなくなるかもよ。
表面の網目模様が美しい。