掛巣

山に巣をかけてごそごそやってます。晴れたら山で炭を焼くか畑をやり、降ったら巣にこもって何か書くかしています。ちょっと前に死にかけて、自分の書いたものをきちんと残し、世に問うということをしてみたくなりました。

掛巣

山に巣をかけてごそごそやってます。晴れたら山で炭を焼くか畑をやり、降ったら巣にこもって何か書くかしています。ちょっと前に死にかけて、自分の書いたものをきちんと残し、世に問うということをしてみたくなりました。

最近の記事

高度治療室(HCU)にて

    • 世界一おいしい紅茶の淹れ方

       若いころアシスタントをしていたC・W・ニコルさんから教わった紅茶の入れ方です。太古の昔、2006年に書きました。 昔のボスに敬意を示したくて有料とさせていただきました。お金はアファンの森に寄付したいと思います。

      ¥300
      • ばあちゃんwithコロナ

         89歳になる母がコロナに罹ってしまった。食いしん坊の我が家系に君臨する人だ、基礎疾患は一通り取り揃えてある。僕は伝染るの半分覚悟で看病したのだが、母は黙っておくこともじっとしておくことも苦手で、咳をしながら起きていろいろ指図したり、世話を焼いたりしようとする。 「俺もできれば伝染りたくないんだ。頼むから大人しくベッドで寝ててくれ」 と頼むが、5分と続かない。  深夜になり、やっと大人しくなるとかえって心配になる。熱が38度あったので、保健所の窓口と相談して救急車を呼ぶことに

        • 裏の柿の木

           中学のころまで、うちの周りには祖父が満州から引き揚げてきた後植えた柿の木が、少し離れると家が見えないほど茂っていた。おかげで祖父は、今頃の季節になると、熟して落ちた柿の始末に追われていたものだ。それもあってか、父の代になって1本、また1本と切られ、今では庭の隅のほうに甘柿が一本と裏の畑の隅に渋柿が一本あるだけになった。  この渋柿であるが、まずめったに実ることがない。結実はするが、青いうちにみな落ちてしまうのだ。母が、少し剪定しろとしきりに言うのだが、実りもしない木に手をか