ボクと大喜利。
昨夜、ある大喜利ライブに出た。
僕は以前、5月頭に高円寺で開かれた【大喜利天下一武道会】という大喜利ライブで2回戦に出場した。
その為、大喜利に対する自信だけはあった。
昨日のライブもトーナメント戦で上に勝ち上がっていくスタイルだったが、、結果は惨敗。
お題は全部で2問。
1つ目のお題で僕は良い回答を思い付いた。
しかしそれはド直球な下ネタだった。
会場の雰囲気からしてお客さんも入っていたし、女の人も何人かいたから僕はそれは出さず、別の回答を考えた。
しかし1から別の答えを考えている為、タイムロスして制限時間終了。
結果は駄目だった。
2問目のお題は別に下ネタが思い浮かぶようなお題では無かったが、なかなか苦戦して結果良い答えは浮かばずに苦戦。
全然駄目だった。
僕は思った。
結果的に駄目だったのなら1発目から下ネタを出すべきだった。
僕は将来「IPPONグランプリ」に出演する事を目的として大喜利力を鍛えているので、
下ネタしか出てこないような芸人にはならないようにしようと思ってた。
だからあの場での下ネタは必死に抑えた。
しかし結果はあのザマだ。
出演してたかしてなかったかよく分からないような結果だ。
エントリー費の1,000円だけ無駄に払ってるような状態だ。
後から考えれば
あれは別に地上波でも何でも無いのだから
下ネタでも何でも自分が面白いと思った答えは即座に躊躇なく一度出すべきだった。
それが別にスベろうがウケようが自身の次の答えに必ず繋がる筈だから。
よくよく思い返してみれば「大喜利天下一武道会」の時も1番ウケて皆が絶賛してくれたのも下ネタだった。
僕は自分が1番好きだった下ネタを、
勝手に「コンプレックス」として胸中に抱いてしまっていたのかも知れない。
しかも僕は長年のスキルで、下ネタを下ネタに見えないように披露できるスキルも持ち合わせている。そうしようと思えばそういう事も出来た。
今はただただ「何でアレを出さなかったんだろう…」と後悔で夜も6時間ぐらいしか寝れなかった。
ただただ悔しい。もっと寝たかった。
あの時の下ネタが可哀想だ。
あんなに面白かったのに。
自慰行為により発射した精子たちのように世間に一度羽ばたかせるべきだった。
お披露目するべきだった。
世界の全員に嫌われても、親の自分だけでもその子供を献身的に愛撫すれば良いだけの話だった。
しかし昨日の僕は、睾丸の中でただ一人、
ひっそりとその子の首を絞めた。
今はそんな気持ちだ。
昨日の経験を芸人としての勉強に活かし、
今後は自分の生き方、
発想力にもっと自信を持とうと思った。
芸人の「失敗」は
「成功」以上に価値があると信じて。
by てつやくらいむ