僕と孤独
僕は今までずっと一人で生きてきた。
そしてこれからもずっと一人で生きていくつもりだ。
僕は「孤独」が大好きだ。
いや僕以上に孤独が「僕」の事を大好き過ぎるのかも知れない。
高校から大学に上がる時、教師の一人が言ってた。
「大学は科目を自由に選べるけど、自由には責任が付いてくるぞ?」って。
確かに自由はそう考えると危険だし、そういう意味では自由が最も【不自由】なのかも知れない。
でも自由はやっぱり自由だ。
自由は面白い。自由は楽しい。
自分は真面目なので非行に走る事はまず無いし、
アルバイトもちゃんとしている。
そもそも僕らは大学を離れても【法律】という日本のルール内で生きているので、人の道さえ外れるような事さえしなければ何やっても人生が駄目になるような間違いを犯す事は無い。
だから結論、生涯独身でも何の問題も無い。
法律上も、自分自身も。
そりゃ将来の事を考えれば結婚して子供を産んで…の方が良いとは思う。
でも別に人間、死ぬ時には死ぬし。
【安定】という言葉が嫌いなので、別に自分の人生がどこでどう終わろうとどうでも良い。
ましてや自分が死んだ後の世界なんか辞めた後のバイト先ぐらいどうでも良い。
どうせ早かれ遅かれ全員必ず死ぬんだから。
子供が居ようが家族が居ようが未来が約束されて居ようが。
加えて、僕は自分が好き過ぎるから他人の事を自分以上に好きになる事がまず無い。
だから「女性と付き合う」という概念がそもそも無い。
学校で教わってないからその方法も分からないし。
料理みたいにパッと作れるモンじゃないから、
誰かレシピを書いて教科書に纏めておいて欲しい。
勿論多少の知識ぐらいはあるが、
執拗に話しかけてデートに誘って…という発想にまで到底至らない。
ましてやナンパなんかした事無いし、
今後も絶対にやらない。
自分の容姿に自信が無いからというのもある。
「今自分が話しかけたら向こうは嫌だろうな…」という先走る被害妄想が戦慄し、行動に起こせなくなる。
そういうのが積み重なって現在に至っている。
まだ《自称》の段階だが、
お笑い芸人として人前でネタをして芸を磨いている途中なので、その芸人業に集中できるのは良い事だと思う。
お金も全部自分の為だけに向けられるし。
恥ずかしい話、こう見えて自分は高校1年生の頃に最初で最後の彼女が出来た。
その時にちょっと前まではまぁまぁ出来てた筈の学業も疎かになり、お金も殆ど彼女の為に消え、散々だった。
お陰で【女性】という生き物の生態も知り、
良い人生勉強になったが、同時に"女性不審"にもなった。
今思えばそのトラウマももしかしたらあるのかも知れない。
でも後悔は一切していない。
今頃きっとあの人はどっかで僕以上にカッコいい誰かと小さな田んぼを二人で一生懸命耕して幸せに暮らしてる事だろう。
そして、あと自分の中にはもう一人の自分が居る感覚が幼い頃からずっとある。
その一人とずっと喋ってるので人生で一度も「暇だな、退屈だな」と思った事が無い。
その一人を僕は世界で一番面白い奴だと思っている。そいつの考える事、喋る事で僕はいつも笑わされる。
今思えばそいつが居るので厳密に言うと【孤独】では無いのかも知れない。
ある種【リア充】なのかも知れない。
いや【ソロ充】か?
そういう意味では自分は誰よりも『幸せ者』だ。