【ソーシャルファンディング活動報告】2021年3月9日編
3月9日土曜日。夜回りの日です。
noteでのクラファン報告投稿は最後となります。
1年間ありがとうございます!
支援者の方々には1年間のまとめを別の方法で報告させて頂きます。
※夜回りとは、安否確認と情報共有、困ったことが無いか聞くことです。
昨年5月に実施したクラウドファンディング「コロナ禍に苦しむ方々に、利他の精神を忘れない"てつたろう"の栄養満点のお弁当を届けたい」で集まったご寄付により、毎週3回お届け、毎月1回手渡しで路上生活者や仕事を失った人、食べることに困っている人へ弁当をお渡ししています。
これまでに延べ3200人以上へ配布出来ています。
大阪市北区にはおおよそ140名の路上生活者がいます。その内、所在が確認出来ている85名ほどの方へ配布します。
これまで直接配布してて感じたことは「食事はもちろん大事だが、もっと大事なのは情報と人の温もりだ」ということ。
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今回配布したのはてつたろうの弁当と、マスク、煎餅、饅頭、のど飴2種類、飲み物、髭剃り、そしてお仕事の情報とボランティアの皆さんからのひとりひとりへの手紙です。
先月までと、街の様子が良い意味で変貌していました。
街の明かりが灯り、飲食店や商店は開いているところが増え、街全体が明るかったです。活動している僕たちも気分が明るくなりました。
今夜も4つのコースに分かれて夜回り活動をしましたが、その内1つのコースで長年路上生活をしていた60歳以上の男性が近日中に住居を確保出来ることが決まりました。
てつたろうの料理長がんちゃんが回ったルートですが、がんちゃんからも嬉しそうに報告が有りました。
このように路上から抜け出す方もいれば、少し寒さが和らいだからなのか、今日は配布する弁当が少し足りなくなるほどホームレス状態の人が若干増えていました。
情報が入り弁当を受け取りに来た人や、いつも一人で過ごしていた人が複数人になっていたり、状況は様々でしたが、世間が想像しているよりもコロナ禍の影響は、今になっても衰えることなく人々の暮らしを襲っていると感じました。
夜回りでは、所在が確認出来ている方だけではなくホームレス状態になったであろう人にも声を掛ける。
その時に役立つのが弁当となる。
声の掛け方は、その時その時で、その人の反応を伺いながら変えていく。
受け取る人受け取らない人、無言の人や身の上話をする人がいて、翌日にhomedoorへ相談に来て仕事に就いた方もいる。
homedoorが7年間声を掛け続け、やっと住居を確保する決心をする人もいる。
今回の一人もそうだし、先月もそうだった。
心と心を交わし合うまで、全ては想像で動いていくしか無いが、自分たちに出来る事を精一杯する。
無理に仕事をするように促さないし、無理に弁当を食べることも促さない。
いつでも「そっと寄り添う」という姿勢を崩さないで僕たち(てつたろう×homedoor)は取り組んでいます。
今回も皆さんのおかげで弁当を作ることが出来、人の心と温もりを一緒に届けることが出来ました。
ありがとうございます!
※ホームレス問題は自己責任論で語られることが多いけど、直接会って話を聞いてみないとわからないことがたくさんあります。
※支援団体 認定NPO法人homedoorでは相談者激増のため、相談員を募集しています。ご興味の有る方はコメントまたはメッセージください。
※クラファンでご支援頂いた寄付も、今月で全て弁当への交換が終了します。この活動を継続し、届ける先を増やすためにも近日中に
【イーデリ】というサービスを正式発表しますので引き続き応援して頂ければ助かります。
自粛期間時短期間はまだまだ続きますが、店舗を継続し、活動出来るよう日々頑張ります。