世界観episode 31 -DJイベントの大成功-前編 (HSS型HSP大学生編⑧)
大学生活も終盤に差し掛かり、
そろそろ就職活動の時期が
やってきたにも関わらず
僕は相変わらずクラブイベントの企画や
DJ活動にのめり込んでいました。
今思えば、やりたいことがあると、
就職など大事な物事が見えなくなり、
衝動に突き動かされて思うがままに
行動していたなと反省してしまいますね。
HSS型の特に青年期の衝動に突き動かされて
のめり込んだり、行動する気質は
行動的だが警戒心もMAXの警戒心の部分の
ブレーキが外れていたように感じます。
そして当時京都のレコード店の
カリスマDJの方と仲良くなり、
ミニマルテクノというコアな
クラブミュージックがあるのですが、
美大の予備校時代から交流の深かった
Z君と共に3人で新しいクラブイベントを
立ち上げます。
それまで大阪のクラブで何度か
クラブを借りてDJイベントを企画しましたが
まだ無名の僕たちのイベントには知り合い
くらいしか呼ぶことが出来ず
閑散としたもので、当然収益は赤字でした。
ただ拘りの音楽をかけて、DJの世界感を
作っていくのは本当に楽しくて
収益のことなど考えずに没頭していたのを
思い出します。
しかし人に認められたい、承認欲求大好きな
HSS型は人を大勢集めて盛り上がっている
イベントには常に劣等感を感じていました。
そこで自分たちの拘りは通しつつも
多くのお客さんを集めたいとは
思っていました。
しかし今にして思うのは、クオリティの
高いものより、人は知っているもの、
自分と交流のあるところへ集まります。
つまり僕たちのことを知っている人が
ほとんどいないのに、集客をしようと
していた状態でした。
もちろんそんな事は分からない状態で
いかにDJの質を高めるか、クラブの
音質、ライティングに拘るか
ばかりに目が向いていたように思います。
そんな中、京都で通っていたレコード店の
カリスマDJのIさんに気に入ってもらえた
のが、集客という点で一つの大きな
気付きになります。
カリスマDJのIさんは当時大きなイベントの
レギュラーを務めていましたが、
人間関係で揉めて、新しいテクノ系の
DJイベントを立ち上げたいと思っていた
ところでした。そんな矢先頻繁に
レコード店に通う僕たちと意気投合し
イベントを開催することになります。
そしてレコード店に勤務していた
DJのIさんは当然、コネクションの塊で
当時ミニマルテクノ界隈で新人ながら
評判の高かった、ゲストDJを呼べること
になりました。
イベントは大成功、小規模なクラブに
300人以上のお客さんを集め
中はぎゅうぎゅう、常に喝采が飛び交う
ような状態。
向き合ってきたDJプレイがこんなにも
多くの人に影響し、反応をもらえる
HSS型の承認欲求は満たされまくり
中毒的な満足感を得ることになります。
世界観episode 32 -DJイベントの大成功-後編
へ続きます