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世界観episode 20 -直観で閃いた美大受験 (HSS型HSP高校生編⑤)

高校3年生も半分が過ぎ、相変わらず

ファッションや音楽サブカルチャーに

目覚めていた僕は、将来の進路

やりたいことが

まるで分かりませんでした。

大学受験もどうしようか迷っていて

直観でサラリーマンになりたく

ありませんでした。

僕は受験すらどうしようか

迷っていました。

「将来どうするんや?」

親はもちろん聞いてきましたが

私立の授業料の馬鹿高い進学校に

通っていた僕がこんなこと言える

のも、家がそれなりに余裕があった

からかもしれません。

お金がなくて困っていたり

不裕福な家だったら

たぶん良い企業に就職を

するために勉強も必死に

なっていたかもしれません。

今思えば、やりたいことを探す

そんなことを言ってられる

恵まれた立場であったことを

反省したいです。

そして、高校3年生の秋ごろ

地元の帰り道でたまたま

中学生の時、同級生だった友人が

画材をもって帰っているところに

出くわします。

「おー、久しぶり!何もってるのそれ?」

何となく質問してみた僕は

「ああ、これは美大受けるための

デッサンやで」

なんだそれは!!

僕の直観は閃きます。

絵で入れる大学があるんだ!!

僕は衝撃でした。

僕も是非受けてみたい。

そして親に頼み込みます。

美大を目指したい!

やりたいことが分からなかった僕は

美大に何か将来のヒントがあるのでは

ないかと感じていました。

「お前がやりたいならヤレ」

何かと否定的な親でしたが、

僕のチャレンジは割と肯定してくれました。

今思えば、その点はすごく

ありがたかったなと思います。

そしてうちの高校でも美大を

目指している教室があったので

一目散にドアを叩きます。

「あのー、僕も美大受験をしたいの

ですけど」

顧問の先生は

「えっでも受験まであと4カ月

しかないよ?」

「それでも目指したいんです!」

ここではHSS型のやりたいと思った

ことは衝動で動いてしまう気質が

出ていたのではないかと思います。

快く引き受けてくれました。

顧問の先生は色々と教えてくれました。

僕も全力でデッサンを覚え

色彩構成を習い

美大受験に臨みました。

京都の美大2校、大阪の美大

倍率20倍以上のデザイン学科

に入りたかったのですが

もちろん見事に惨敗します。

所詮4カ月程度の付け焼刃では

歯が立ちませんでした・・・

そして見事に大学受験は落ち、

丁度このころ親の会社が熊本へ

転勤となるタイミングが重なり

僕は決断を迫られます。

世界観episode 21 -初めての住み込み一人暮らし浪人生活
へ続きます

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