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世界観episode 28 -死のうとするメンヘラ彼女 (HSS型HSP大学生編⑤)

好奇心から付き合ってしまった

夜のお仕事をしていた、

イラストレーターのMさんは

とても依存体質でした。

僕のマンションの目の前の部屋

が空いているのとことだったので

引っ越してきました。

そして毎朝僕の部屋に訪れては

「私のこと好き?」

と聞かれました。

HSS型の一番苦手な「依存体質」の子

だったのです。

そして何かと上から目線で物事を

語ります。人に執着がないHSS型は

簡単に本心を見抜いてしまうので

まったく波風が立たず、むしろ

「へー凄いね!」

「勉強になるわー」

とか適当に合わせることが出来ます。

今考えると、恋愛感情がない状態で

好奇心から付き合ってしまったことを

申し訳ないことをしてしまったなと

思いました。

あと、見た目が夜のお仕事をしていただけ

あって、結構、可愛かったので

その辺りもあったのかなと思いました。

音楽やファッションの趣味は合った

ので、その部分は楽しかったです。

しかし日を追うごとに束縛やワガママが

エスカレート、1人時間が大事なHSS型の

僕はついに我慢の限界を迎えます。

そしてある日、

別れて欲しい旨を伝えますが

「無視」されました。

表面上は分かったと言いながら

次の日の朝も普通の僕の部屋に

やってきます。

普通にいつもの上から目線のトークで

語りかけてきます。

今だから思うのですが、Mさんはたぶん

十分な愛情をもらって育たなかったの

だろうと思いました。

常に捨てられる恐怖、ほっとかれる恐怖

人に依存してしまうのは

そんな愛着障害の特徴です。

自由と束縛を嫌うHSS型と真逆な

特性でした。マンションも目の前

に住んでいることもあり

何かと逃げられません。

僕もだんだん疲れてきて「冷たい態度」や

自分を守るための「サイコパス」な対応を

するのですが、暖簾に腕押しです。

そしてそんなある日、夜の仕事から帰ってきた

Mさんはベロベロに酔っぱらっていて

ウザがらみしてきます。

そして「無視」していると

「私、死ぬから」

それでも「無視」していると

突然、風邪薬を大量に飲み始めました。

アルコールと大量の風邪薬を併用すると

大変なことになります・・・

Mさんは意識を失って倒れます。

身体がとても冷たくなっていました。

「やばい!!」

急いて救急車を呼んで一命は取り留めた

ものの、「別れる」と死ぬから

という脅しで束縛されることになりました。。

ここまでするか・・・

そしてその後はリストカットしようとしたり

何かと構ってもらうためになりふり

構わない子でした。

束縛が苦手なHSS型の僕はだんだん逃げられない

パニックに恐怖しました。

精神が削られていきます。

「このまま一生付き纏われたらどうしよう」

「このまま逃げられなかったらどうしょう」

恋愛にはフラれる辛さが定番ですが

初めて「逃げられない恐怖」を体験することに

なりました。

これは僕の人生で後にも先にも一度だけ

のことですが、ストーカーに付き纏われる

女性ってこんな気持ちなんだろうなと

実感していました。

結局、何だかんだMさんに嫌われる行動を

頑張って続け、最終的には他の芸大生と

付き合ってしまい、うまく自然消滅

できました。

僕の大学生時代のディープな体験の一つになります。

世界観episode 29 -マジックマッシュルームと芸大生
へ続きます

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