世界観episode 10 -教室ヒエラルキーと恋愛の始まり (HSS型HSP小学生編⑤)
小学校6年生になる頃
徐々に思春期と呼ばれる
時期に近くなり
もっぱらクラスで注目を集めていた人が
「勉強のできる人」から
「センスとノリが良く面白い人」
に変わってきます。
つまり教室ヒエラルキーという
見えない身分のようなものがクラスに
存在するならば、勉強のできる人より
一言でいえば「イケてる人」が
上位カーストに君臨することになります。
そんな中、ある日S君がうちの小学校に
転入してきます。
S君は小学生ながらノリが良く
オシャレにも気を遣って
当時話題のテレビ番組やドラマを
抑え、クラスの女子から密かに
人気を集めることになりました。
そんなS君と友達になることができ
S君を中心とした
男子グループが出来たのですが
当時ダサかった僕は、勉強はそこそこ
でしたが、何となく「イケてる人」ヒエラル
の身分は低い、雑魚少年扱いを
受けだしていました。
「ダサい」=「悪」
12才の少年に根づいた新しい価値観でした。
最近の流行っていたCDラジカセも
持ってませんでしたし
「ドラマ」や「お笑い」のトレンドには疎かったし
そのグループについていこうと
何とか流行りに乗ることを覚え始めます。
当時のドラマは
「東京ラブストーリー」
お笑いは
「ダウンタウン」
音楽は
「槇原敬之」や「Bz」が流行っていました。
そして修学旅行の夜
定番の「好きな子誰?」トークが
男子グループ内で始まります。
当時S君と「好きな子Cさん」がかぶっていた僕は
後のCさんを含めた男女交流会で見事に
撃沈することになりました。
何となく想像していたのだが
CさんもS君のことが気に入っていたようでした。
失恋とまではいかないのですけどど
何となくの惨め感がすごく
あったのを覚えています。
つまり「イケてる度」がS君が圧倒的
だったので、モテモテだった。
そして「女子はモテている男の子が好き」
これは後の僕の恋愛観にもつながって
くるのですけど、何だかんだ
恋愛は平等ではない「強者」と「弱者」
が存在します。
この頃を境に、トレンド、トーク、ファッション
「モテ」を意識する人生が始まります。
バレンタインデーでもS君はめちゃくちゃ
チョコを集めていました。
僕はというと・・・・1名に頂けました!
それは小学校全盛期に
給食の時間にめっちゃ
毎回笑わせて、いじっていた
Iさんからでした。
今にして思えば、1名でももらえたなら
その部分にフォーカスして
喜ぶべきだったのに
S君を意識していた僕は
勝手に敗北感を感じていました。
そんな感じで小学校を卒業することになります
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