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トノバン 音楽家加藤和彦とその時代を見て

音楽家 加藤和彦とその時代、
70年代の終わりに加藤和彦さんを知ってから、ずっと推しのアーティストなので、見ないという選択肢はないので、土曜の朝に1日に一回だけの上映に出かけました。

劇場では、高齢者のお客さんで4割ぐらい席が埋まっていました。若い人は見当たりませんでした。

この映画は、高橋幸宏さんの"トノバン(加藤和彦)って、もう少し評価されてもいいんじゃないか?"というひと言からはじまった、ということで、ユキヒロさんも出てくる、関係者からの証言などで綴られるドキュメンタリー映画です。
加藤さん、映像少ないのかなぁ、初めて見るような映像は少ないし、画質も時代を感じる画質でした。

いろんな人がでできて、「加藤和彦って凄い人だったんだよ!」という内容でインタビューと加藤さんの演奏を交互に流していきます、フォークルでは、ヨッパイとイムジン河、ミカバンドではどんたく・タイムマシンなどと、鉄板の構成で加藤さんの長年のファンとしたら安心して見られますが、BSの懐メロフォークソング番組みたいでもあります。
「愛、おぼえてますか」や「メロディ」がなかったのは少し残念。

凄い人だ、ということからはじまって、凄い人だと思ってる人たちが見て、やっぱり凄い人だった、という確認して満足する、だからそういう人には良い映画なんだろうと思いますし、僕も楽しめましたし、良い映画でした。

でも、これでは若い人に受け継がれてはいかないですね、加藤和彦の先進性や、今の音楽には、加藤和彦のマインドが脈々と受け継がられている、ということを若い人達に発見できるような構成でも面白かったかもしれません。

例えば、宅録で回転数いじって作った「帰ってきたヨッパライ」なんかは、ボカロPからの感想を聞くとか、吉田拓郎を敬愛するあいみょんさんから話を聞くとか.今に続いてる日本の音楽の源流である加藤さんを再発見するみたいなのも良かったかもしれません。若い人では、石川紅奈さんが若者代表として出ていましたけど、もっと語って欲しかったです。(石川紅奈さんとても魅力のある人で、大好きになりました。)

最後に流れた「あの素晴らしい愛をもう一度」、改めていい曲だなぁ、と思いました。この曲は多分若い人たちにも知られている曲だと思いますが、「加藤和彦と北山修」という名前で知っている人は少ないと思います。加藤さん、有名な曲はたくさんあるけれど、名前は知られていないですよね、谷村新司とか吉田拓郎とか大瀧詠一とか曲と作者がセットで覚えられている人とは、何か違うんですよね、
北山さんがよく言う、「読み人知らず」の歌ですね。
小林亜星とかキダタローとかに近い人なのかもしれませんね、それにしても加藤さん知られなさすぎです。

加藤さん、もう少し評価されてもいい、
私も、そう思いますよ、ユキヒロさん!



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