Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)①

「こんにちは、山田と申しますがどなたかいますか?」
僕たちのグループに人が訪ねてきた。
「こんにちは、僕たち以外にも生きていた人いたんですね、どちらから来たんですか?」
「私は、山の向こうの村からきました。」
「私の村は老人ばかりで、災害前は10名いましたが病気になり、若者3名になってしまいました」
「そうでしたか?病院がないから体調を崩したら命取りですよね」
「そうなんです、健康のありがたさが分かりました」
「村人が減って動く余裕ができたので、他に生きている人がいないか、都会のほうはどうなっているのかを確認しようと思いまして」
「そして、大きな町があれば、そこに移住しようと思います」
「そうなんですか、お気をつけて、僕たちは今の暮らしを気に入ってしまいまして、もう少しここにいようと思います」
「そうですか、それではいってきます」
「いってらっしゃい」


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