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くるくる、くるり。チーバ君の鼻to耳へ~最終回
どうも、チーバ君の鼻先に入った、その辺をブンブン飛んでいるちっちゃな小虫です! チーバ君もSDGSのレインボー仕様があるようですね。
「世の中に 蚊ほど(かほど=これほど)うるさき ものはなし ブンブというて 夜も寝られず」
そろそろ蚊のシーズンになりますね。
僕は蚊じゃありませんが、夏になると僕みたいな変な虫が湧いてくるものです。みなさん、気をつけましょう!!
さて、「チーバ君の鼻to耳」シリーズ。前回はチーバ君の「鼻先」にあたる野田市関宿に、埼玉県の東武動物公園駅からバスで突っ込み。
その後の回で、直接「耳」である銚子市に行かず、そのまま南の流山市と松戸市を経て「口元」の市川市から「ベロ先」の浦安市まで「洟垂れ(ハナタレ)」ていきました。
(訪問日はそれぞれ違うだろうとツッコミはしないように!)
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野田から醤油がドッパドパ!!
流山から味醂がドクンドクン♪
松戸と市川、梨汁ブシャァアアアア!!!
今回はついに、チーバ君の耳に突撃します!!続編あるかもしれないがチーバ君を駆け巡る旅の最終話です。
浦安から、成田山新勝寺や成田国際空港で有名な成田を経て、そこから銚子に向かう前に「佐原」に立ち寄りました。
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佐原にて、利根川を望む
くるくる、くるりと佐原に向かう!
最終回(のつもり)ですので、これまでの話を整理。
そもそもなぜ「くるくる、くるり」かは、以前、最初の旅にて僕は寄生虫のごとくチーバ君の体を1周…まあつまり、外房線と内房線で房総半島を1周してきまして。けど月曜日休みのため、行きたい博物館は尽く休館。館山でちょっとは遊んだのですが、基本ただ房総半島を1周しただけで。
物足りなかったので帰る前に、憂さ晴らしにユーカリが丘線の「こあら号」に乗り1周15分でクルクルしてきまして。意味不明ですよね。
さらには千葉の奥地(「奥房総」というらしい)は「久留里(くるり)線」といういわゆる盲腸線へ向かい、久留里線のくせクルクルせず「久留里駅」にてドン詰まり(3駅隣の上総亀山が終着でどの鉄道とも接続ないので引き返すだけ)してみました。
月曜日休みなので当然のことながら久留里城も駅前の酒ミュージアムにも入れず。旧城の城址公園まで行こうかと思ったけどなぜか入り口も封鎖されていたため(城址の石碑が倒されていた!)敗北感を抱えたまま帰りました。
こあらは盲腸でユーカリの毒を解毒するようですが、「僕の心のヤバイ毒」はチーバ君の盲腸で解毒できなかったようです。
「くるくる、くるり」はその後のリベンジ戦を果たそうかと。
まあ、ただの僕の勝手な旅行の意義付けです。ただの放浪の旅ですが、何らかの物語性をつけようとしただけです。
その結果… 「チーバ君に飲みこまれる旅」にて、まずは寄生虫こと「ギョウチュウちゃん」として「チーバ君のお尻(鴨川市)」に向かって、「爪先(館山市)から「南部の尖った勃突起のデベソか何か(富津市)」を通って体中を駆け巡り。
「くるくる、くるり。千葉の鉄道」でチーバ君の盲腸に向かって、ただただ盲腸の先である久留里にて悶々と歩き。
挙句の果てに、
チーバ君の鼻先に侵入し、ブエックショイ!!
鼻から口に醤油と味醂と梨汁が洟垂れ(ハナタレ)て、ドッパドパ!!
そして今回、口から目をぶち抜いて耳へ突撃、貫通!!! …気持ち悪くてすいません。
あとは、チーバ君の輪郭を形作る利根川に沿って、銚子から成田線で成田に戻り、常磐線やらで我孫子と柏に向かい東武野田線で野田市駅を通れば、「くるくる、くるり」とチーバ君の鼻・口・耳のトライアングルが一周できます!
いつか僕は、チーバ君の目にあたる印旛沼にも行って、チクチク突っついてやろうかとたくらんでますが続編にて書くかもしれません。千葉の旅でチーバ君を僕の心の中でメチャクチャにしてやろうという魂胆です!!
佐原に到着
さて、その銚子の手前の佐原駅。千葉県香取市佐原(さわら)です。
昼の仕事を終えて、いろいろ準備して来たため、到着は20時ごろのため佐原駅の写真はありません。
行く道すがら、空港と成田山新勝寺で有名な「成田」を通過したころには「何だか千葉の奥地に来たな」という感じがします。
千葉に来ることはあっても、多くは仕事などで東京の延長として、柏や松戸や船橋に浦安など、「ほぼほぼ東京や埼玉の延長」を掠(かす)めるぐらいです。
埼玉の延長と言うと、「ダサイタマと一緒にするな!」と怒られるでしょうが、埼玉の越谷と春日部と千葉の野田も、茨城の取手も千葉の我孫子もどっちもどっち。いまや川が県境ですが、交通の便が発達した昨今、川を超えたぐらいで大きな変化はないですね。千葉県の佐原(香取市)も、茨城県の潮来市も同じ「利根川の河口付近」「霞ケ浦の南にへばりつく」水郷の町ですね。
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町の景色をご覧ください
さあ、そんな佐原をご紹介します。
見ての通り雨天です。
実は、「くるくる、くるり」1回目の「チーバ君に飲まれる旅」(房総半島1周)も、2回目の「くるくる、くるり。千葉の鉄道」も雨でした。
僕が千葉の奥地に行くと、だいたいが雨という、僕は久留里城(別名「雨城」)の呪いと思っています。ただの梅雨ですがね。
佐原にはもともと、お手頃価格の安宿があったため立ち寄っただけですので、わりとノープラン。本当の目的は銚子です。
以前茨城の鹿島臨海鉄道を縦断したときのついでの「潮来駅」にて知った「あやめ祭り」や「水郷地帯」、そして佐原といえば「偉人・伊能忠敬のふるさと」くらいの認識。
なので駅前の観光案内所に名所を聞くと、佐原の町並みも昔ながらで良い雰囲気なのですが、伊能忠敬記念館、今「あやめ祭り」で月曜日でも開いていると!
僕は雨の憂鬱を吹っ飛ばして、喜び庭駆け回る犬のごとく目指します。
公衆トイレも適度な間隔にあるようです!(トイレが無いと僕はパニックになることがある)
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水郷の町、佐原。川と橋のまわりに、町を彩るオブジェがあります。
以下6枚ほどの写真、僕が勝手に名付けた「レインボー布袋様」とともにご覧ください。
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男性と女性、人による個性で良いのではないでしょうか。
布袋様も黄と緑と朱色でレインボーじゃありませんでしたね。
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では、伊能忠敬記念館を目指し町の中を散策します。
雨の中ですが観光客はわりと多い、想像以上に立派な町です。前に潮来駅に来た時は、潮来と香取の「あやめ祭り」のポスターが駅構内に貼ってあれど駅周辺は何もなかったため、「あやめ以外は何もないただの河原」という偏見があったもので。
「お江戸みたけりゃ 佐原へござれ 佐原本町 江戸まさり」
小江戸というらしく、僕が住んでいる埼玉の誇る「小江戸・川越」のような雰囲気があります。
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僕みたいな浮かれた観光客が写真を撮っています。
僕は虫なので、無視されるように虫の息のように潜めながら撮影します。昔ながらの商家、洋館、いかにも昭和な建物も。noteに載せるため、普通の観光客が撮影する以上に写真を撮りまくります。
たとえば、目の前のカップルがお互い愛情を深めながら撮影するのに対し、チビデブハゲの中年オヤジが「○○、かっけぇ…!」とか呟きながら(人に聞こえないようにしてますが)撮影します。若干、血眼(ちまなこ)になりつつ。
いつもいつも、周りの人に申し訳ないです。電車の中から見えたキレイな景色も窓越しに、電車が止まっているときも移動して外に出て撮影しているため。不審者です!
資料として残している建物なのか、現役の店なのかよくわからない建物もありますが、カフェや蕎麦屋に鰻屋も見られます。昼ご飯どうしようかな。
以下、僕の話もくどくなったところで、建物の様子を数枚ほどご覧ください。
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トイレがたくさん、良い観光地…♪
水郷の町ですので、船で町を巡ることもできます。お高いみたいですし、電車でもそうですが、僕は乗り物の中に入っていると、トイレが無いことに恐怖を覚えるために控えます。
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ああ、素敵なトイレ…
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いや、そういう隠語でなく、トイレを美しくするということですね。
佐原のような川で成り立つ町は、江戸時代は農作物の輸送と都市への交通の中継地として、醸造業(醤油や酒など発酵食品)が発達している。これは埼玉も同じだし、千葉も江戸川を通して野田の醤油と流山の味醂などの産業が発達した。久留里もきれいな水から酒造りがさかん。
佐原は、里唄にも「佐原名物、御酒に醤油、味醂に奈良漬、島の瓜♪」(7・7・7・5調の都々逸ですね)と唄われており、これらを生産し輸送する中継地点として江戸時代に大都市となった。
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さて、佐原の小江戸ぶりはいかがだったでしょうか。
これから、佐原の偉人「伊能忠敬」について紹介します!
晩年で歴史的偉業を果たした偉人・伊能忠敬
チーバ君の体を痛めつけるなんて、物騒でどうでもいい話はこれくらいにして。これから真面目な話になりそうですよ!
伊能忠敬は、もと商家の出身ですが50歳ぐらいで隠居した後に学問をおさめようとし、天文学で業績を残したほか、「全国を測量し、今の衛星写真とほとんど誤差のない」日本初の正確な地図を作った偉人。
この測量と地図(当時は蝦夷地といわれた北海道をふくむ)は、当時のロシアやアメリカなどの外国船接近において重要な資料となったようだ。
佐原が推すように、大河ドラマにもふさわしい英雄ですね。
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これも7775の都々逸(どどいつ)のリズムっぽいですね。舟唄とかよく唄っていたのかな。
駅からずっと、中心街の奥へ小野川沿いに進んでいくと、伊能忠敬邸がありました。
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ついておいでよ 佐原の小江戸 歴史の町で さあ寝よう♪(7775)
好きな都々逸は高杉晋作の「三千世界の カラスを殺し ぬしと朝寝を してみたい」♪です。
これくらいしか知らんし。
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伊能家跡にお邪魔します。
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伊能忠敬。今の九十九里町で神保(小関)三治郎として生まれ、佐原の伊能家へ婿養子となる。
佐原は利根川東遷事業により東京湾から今の銚子へと河口が付け変わると、江戸と結ぶ要所として栄え、十返舎一九に渡辺崋山などの文人も訪れる行楽地へ。渡辺崋山は大山道や千葉のどこかの資料館でも見かけたな。
おもに佐原からは醤油や酒に米や薪、江戸から綿や蝋燭、たばこに香、数の子昆布椎茸鰹節、箪笥に半紙などが運ばれ、取引される豪商の町へ。
伊能家もそんな酒や醤油や貸し金などを行う商家であり、祖先は地元の用水や村絵図なども手掛けた名家らしく、忠敬もそういう環境で測量を学んだのだろう。
忠敬のとき、伊能家は再興、財産三倍、天明の飢饉の救済、利根川堤修築、佐原の村への新税附課の河岸問屋一件でも佐原代表として幕府勘定所に詰問。商家としても実績が大きい。
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伊能邸前の橋を渡り伊能忠敬記念館へ。ただし、館内は撮影禁止のため、先程から資料など展示品を通じた「伊能忠敬の人生」を描写しています。
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50歳のとき、31歳で19も年下の「高橋至時」に入門。高橋は弟子はとらない主義だったが、必死に頼み込んだようだ。伊能家の家訓が生かされているのかな。伏線を感じて胸熱ですね。
当時幕府が広めていた明暦暦(カレンダー)は日食や月食の予測を外しており評判が悪く、天文暦学の土御門一門はおちぶれ麻田一門が天体観測や測量器材の改良につとめ、改暦が進んだ。
忠敬は中国の暦「授時暦」が実際の天文学に合わないことを関係者に質問するが、唯一高橋至時だけが答えられた。これが入門のきっかけとされる。
忠敬は天文学暦学を学びながら、芭蕉の句碑を求め松島に行くなど旅行も楽しみ、伊勢参りのときは学んだ測量や地理を用い方位や緯度を書き留めた。
高橋ら天文暦学は宇宙図もつくっていた。江戸にて天体観測につとめ、器具は江戸の職人につくらせた。世界地図もヨーロッパ製を模写。
高橋は日食予測のため地球の子午線弧長一度(緯度一度)の長さを測定し地球の大きさを確定しようともしていた。
幕府はロシア船接近に備え蝦夷地測量を求めており、ついに忠敬の望む蝦夷地測量が実現。蝦夷をふくむ四回もの東日本測量にてラランデ暦書の数値と一致と確定、子午線弧長一度は28・2里!
1804年忠敬59歳にて、作成した地図は将軍家斉に。評価が得られ幕臣となり全国測量と地図作成は国家事業へ。このころに師の高橋は死去している。
つまり、日食の予測で暦が正しいかわかる。日食を測るには、宇宙と地球を研究する。
伊能忠敬は50歳でこのような天文暦学の世界に入り、暦(カレンダー)から地球の大きさをとらえようとし、緯度一度を求め、さらには日本全国を測量のため歩き初の正確な地図を作ったのだ。
ここから撮影可能のコーナーです。
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ノートを書くのって大事だなぁ。
僕も郷土資料館などの見学記録を残そうかと思っている。
スマホでメール機能にメモをとるのもしんどいし。
伊能忠敬ほか江戸時代は「趣味の学問に熱狂したあまり、発明と発見が繰り返され、世界一の文明をもつようになった」時代です。
以前も書きましたが、世界にいち早く微分積分の考えに到達した関和孝、「東洋の発明王」と言われ東芝をつくった「からくり義右衛門」こと田中久重、世界初のノーベル賞の候補者だった伝染病の大家・北里柴三郎、ライト兄弟より早く空飛んだ二宮忠八。または庶民が世界最先端の数式に挑み神社に奉納した「算盤」、突然変異を繰り返し異種を生み出した朝顔や接ぎ木による新しい植物をつくりイギリスに園芸ブームを起こさせた庶民の園芸文化。
こういう庶民でありながら偉人である江戸期の人々を教えることで、僕は子供も歴史に興味を持ち、人生と日本を豊かにできる次世代を育むことができると思う。
佐原の町の歴史
ふたたび、佐原の町を散策しましょう。荒物屋から。
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「すずめ焼き」は葛飾区や足立区の資料館でも見たな。
スズメを食べるといえば、毛沢東の「打麻雀運動」(マージャンを打つのではなく、米を食うスズメを撲滅する運動)で、結果スズメ絶滅まで追い込んだが、実はスズメは米を食う害虫も駆除していたため余計に米が害虫に食われた愚行に。
革命粛清! 政権取ったど!! どうすりゃ政治? わかんなーい♪(7775)
害虫による農作物破滅に気づいた毛沢東は、今度は害虫駆除を命令し、「よし、トコジラミ(南京虫)を駆除せよ!」と命令。
しかし、スズメ駆除のため農薬毒物殺虫剤は底をつき、結果餓死者は1500万~4500万に及んだ。
革命って政権取るまでがピークで、だいたいが政治が狂うようですね。共産主義革命ってこればかりのように思えます。
それはともかく、「すずめ焼き」は鳥のスズメじゃなく小鮒を並べて焼いた料理です。
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ある銀行の跡地が、「佐原町並み交流館」となってました。
ここで、佐原の昔のようすに触れることができます。
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上は全体像です。
下は、銭湯ですね。昔は水(水道が整備されるまで地方は井戸水だった)と薪(たきぎ)が貴重だから、家庭でお風呂は少ないです。
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旅館。旅人の楽しみが見えてきそう。
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旅館もいいですが、地元の料亭もいいですね。
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こういう細かいミニチュア、好きですね。
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八坂神社の「山車会館」も、月曜ですが「あやめ祭り」のため開いてました。
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御昼御飯へ
道の駅「水の郷さわら」で、地元の物産とグルメを求めます。駅の反対側の利根川流域にあるようです。
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利根川と道の駅が見えてきました。道の駅の建物、撮影し忘れてる…
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前回と同じく、我が近所・飯能の近くを舞台にしたアニメ「ヤマノススメ」が、なぜか千葉に進出しています。
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お買い物。おいしい野菜がけっこう安く手に入る。たぶん、マッシュルームと何かの葉っぱ。そしてこの粉醤油。ご飯にかけるだけでけっこう美味しい。
そして、成田や佐原でずっと食べたかった「ヤツ」を御昼御飯にしましょう!
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安いしレトルト感がありそうですが、佐原の鰻だと思うととても美味しい。
出汁をかけることもできます。
佐原を去ります。そしてこれから本目的の銚子です!
御昼御飯も美味しくてお腹いっぱいですが、みなさんも読んでいてお腹いっぱいな感じですよね。なので、ダイジェストでお送りいたします。
「チーバ君の鼻to耳」! 耳にあたる銚子の記事のはずですが、利根川と周辺都市の発達については描けたと思います。これぞ、「本末転倒」!!
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銚子電鉄でチーバ君の耳へ、「犬が吠える」!
成田線で50分ほど、銚子へたどり着きます。東京から佐原まで2時間くらいですから、前日に佐原に乗り込んだおかげで、ゆっくり佐原を観光できました。銚子に着いたのは15時~16時くらいかな。
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JR成田線銚子駅からそのままホームを突き進み、銚子電鉄の車両です。
初めての銚子でしくみがよくわからず、慌てて西瓜決済(千葉は農業県)をして乗り込みます。
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ああ、これが有名な銚子電鉄。赤字経営で電車のクセに自転車操業、いつ経営破綻して銚電に弔電を送ることになるかわからぬと言われる銚電。
(憧れのYouTuber「にっこーけん」さんの表現を引用しました)
線路の石だけじゃなく、レールと枕木を固定する犬釘、文字通りレールをスライスした金属を「カットレール」として販売するまでに至った銚電。
さらには、銚電名物として割とどこのコンビニでも売られ始めた「ぬれ煎餅」の利益で経営が保っているので、帝国データバンクに「製菓会社」として登録されている銚電。乗ってみたかった鉄道(アイドル)に出会えました!
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車内には地元ユーザーの方々がけっこういます。
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これが有名な周辺のキャベツ畑… まあ、収穫後の荒れ地ですが、感慨深いものです!
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銚電様は、各駅に駅名販売権を企業に売っています。そのため、駅名にはサブタイトルも付いています。本銚子駅の別名は「上り調子 本調子 京葉東和薬品」駅ですね。
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もう、このアイドルぶりにニヤニヤしてまう。
ハドソンがゲーム「桃太郎電鉄」とタイアップし、「しあわせ三像」を設置しました。貧乏神、桃太郎電鉄を友達と遊ぶと、友情が破綻するアレです。
そんな友情・愛情・感情を破滅させる貧乏神に、イヌ(往ぬ)サル(去る)トリ(取り)を付けた3つの像が設置されています。
トリ像を、あこがれの「笠上黒生(かさがみくろはえ)」駅で見かけました。
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そして、そう! ここは憧れの笠上黒生駅。スカルプケアの製品開発を進め、世の中の髪が薄い系男子(ハゲ)に夢と希望を見せてくれる整髪会社「メソケアプラス」が駅名命名権を買いました!その名も、
「髪毛黒生(かみのけ・くろはえ)」!!
ありがたやぁ…!! ああ、来てよかった。
「チーバ君をクルクルする旅」の裏に、実は僕の欲望を交えています。
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通過の合間に撮影し、満足による放心の束の間、君ヶ浜駅。一年中温暖で美しいビーチは映画「ジョゼと虎と魚たち」のロケ地にも選ばれました。
バブルか何かで、銚電様もリゾートか何かで盛り上がっていたのでしょう。
イタリアか何かを意識した、神殿風の何かの駅ゲートを作りました。
しかし老朽化で崩落の危険もあり、柱以外を撤去した結果、「何かの駅」に成り下がりました。
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そのいわれは、ここで地元民による未確認飛行物体の「UFO」か何かの目撃情報が頻繁にあったからだと。
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関東東端の犬吠埼に広がるキャベツ畑にUFOに。
きみちゃんも天国でぬくぬくにくるまれながら「平和だにゃ~ん♪」と見ててほしい。
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「ジョゼと虎魚(オコゼ)たち」と思いこんでいて、怖いか美味そうかのイメージしかなかった…
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さて、目的地の犬吠埼です。もはや目的地とは何なのか。
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まあ雨で、ちょっとジメジメ感が否めませんが。
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銚子と言えば、漁港と醤油ですね!
けど、貧乏旅行ですし地理にも疎いから、海鮮料理なんて楽しめません。
(調べたら、けっこうお手頃価格で立派な、いわゆる「家賃を払っていない味がする」数百円でおいしい魚料理があったようです)
そして、月曜日で醤油の博物館や資料館も閉まっているでしょう。
時刻も遅いですから工場見学もできないでしょうが、これまで野田とかでキッコーマンの醤油を紹介したねっ! それで満足してね…
銚子は「ヤマサ醤油」「ヒゲタ醤油」の城下町です。
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調べると「まずい棒」という製菓会社の銚電様がつくった意外とうまい何かの棒、そのキャラのようです。
作者は何と、ホラー漫画のレジェンド「日野日出志」先生…!!
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さあ、やっとクライマックスです。犬吠埼の灯台を目指しましょう。
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徒歩15分ほどで到着です。
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ところで、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
もはや字数を見ると9000字近く。みなさんもお疲れのことでしょう。
僕もこの時点で歩き疲れ、精神的にも身体的にも割とボロボロです。
しかし、灯台があれば登らざるを得ません。僕もこれからがんばります、もう少々みなさま御付合いくださいまし。
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絶望的な急階段ですね。僕はいざとなると延々と歩けます。しかし、1日20km以上歩くと危険な気もします。ここではすでに限界突破気味です。
ちなみに降りた後、僕は足に異常を覚えました。膝がガクガク、ふくらはぎが攣り(つり)そうな。
あと、僕は高所恐怖症なのです。
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展望台を見ると「ムリ無理むり!!」
外に出れません。
なのでこんな無様な写真ですいません。
あと、中国人女性2人組が静かな中で大きな声で談笑していて、ちょっと怖かった。
以下、灯台の外の資料館にあった展示です。銚子に興味がある人はちっちゃい画像かもしれませんが6枚ほど御覧ください。
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下に、少女漫画のレジェンド・萩尾望都先生が犬吠埼灯台を描いた漫画。
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最後にパネルで、チーバ君のお尻から振り返りましょう。
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東映ドッパーン、映画最初の波しぶきOP「荒磯に波」の現地です。
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犬吠埼は耳やや下ですが、犬が吠えてますので、チーバ君の雄たけびが聞こえそうです。
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地元の物産も売っておりショッピングも楽しんで駅に向かいます。
道すがら、廃墟となった水族館。
「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」松尾芭蕉。
「雑草や バブルの頃の 夢の跡」唯(ただ)の虫。
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さあ、帰りましょう。
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銚子駅に戻りました。
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キャミ―ぱきゅぱきゅ??
きゃりーぱみゅぱみゅさんも、銚電を盛り上げてます。
あきらめない銚電、先は話題か弔電か…
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銚子ポートタワーにて耳先に上陸する体力も精神力も力尽きたため、足も本当に膝から折れそうでしたので、せめて利根川から耳先を眺めて本当に終わります。
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約1万字、ありがとうございました。完。