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いい歯のためには、いい靴から!
いい歯を保つためには、噛み合わせを整えることが第一歩です。
いい歯(いい噛み合わせ)は、いい靴からと言われても、歯と靴には、関係がないと思っていませんか?
頭と足は位置が上と下と真反対なので、関係ないと思っても仕方がありません。
位置的にはそうでも、「人間が常に取り続けているバランス」としての見方ではどうでしょうか?
人間の体は、骨、筋肉等を使って倒れないようにバランスをとっています。
足関節、膝関節、股関節、腰椎、胸椎、頚椎を経て頭部があります。
例えば、バランスを崩してよろけそうになった時を想像してみて下さい。踏ん張るために、自然と顎に力が入っていませんか?その際、人は無意識に体全体で踏ん張ろうとする為、足元だけでなく、顎や首、肩周りの筋肉も緊張し、瞬間的に食いしばるような動作が発生します。このような「全身の連動性」が人には存在します。
なので、足元がふらつけば、最終的には食いしばりでバランスを調整します。
この食いしばりは歯並びを崩し、歯にダメージを与えるので、いい歯のためには避けたいところです。
この食いしばりの一因である足元のふらつきについて、解説します。
足元のふらつきの原因を解説!
【靴】代表的な3つの理由
足元のふらつきには、靴は大きく影響しています。
ふらつく原因としては、以下のことが挙げられます。
① 柔らか過ぎるアウトソール
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柔らか過ぎるアウトソールは、衝撃吸収で得られるメリットより、体がふらつきやすいために起こる体の負担の方が大きいです。
そもそも歩く程度の衝撃は、足の3つのアーチ、滑液包等で吸収できる構造です。
この衝撃は、骨密度を上げることに一役買っています。
②厚くて柔らか過ぎるインソール
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① 柔らか過ぎるアウトソールと同じことが考えられます。
①と②が重なると更に、足元のふらつきは更に大きくなります。
そもそもインソールとは、足、脚の本来の形に戻すという大きな役目があります。
戻すことで本来の足、脚の機能を取り戻すことを狙っています。
衝撃吸収を謳った(柔らかいスポンジ)インソールは、本来の形に戻すというより、衝撃を和らげることで関節の負担を軽減させることを狙っています。
柔らかいインソールは衝撃を吸収しますが、足元のふらつきを助長します。
③ふにゃふにゃカウンター
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カウンターとは、靴の踵部分の硬い芯のことを指します。
このカウンターが柔らかいということは、靴に足を入れた際に踵が安定しません。
踵が左右のブレが生じ、加えて前足部もブレさせることになります。
これらのブレが、足元の不安定さに繋がります。
【体】代表的な2つの理由
体の使い方でふらつきの原因としては、以下のことが挙げられます。
①と②は同じことと思われる方も多いと思いますが、敢えて分けて説明します。
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①ニーイン・トゥーアウト
ニーイン・トゥーアウトとは、膝が内側に入り、足先が外側を向くという法則です。
膝の安定に欠かせない臀筋が弱かったりすると、膝の内旋(内側に入る)動きが起きてきます。
そうすると膝下は、外旋します。足が外を向くということです。
そにため、小趾の痛み、外反母趾等の足趾のトラブルを抱えることになります。
②トゥーアウト・ニーイン
トゥーアウト・ニーインとは、足先が外を向くと、膝が内側に入るという法則です。
① も含めて、この動きが足から来るか、膝から来るかの差でしかありません。
この動きが、ほぼ靴が原因ということになります。
靴を履いて小趾(こゆび)が痛いということも、この動きが原因と言っていいと思います。
まとめ
①ニーイン・トゥーアウト、②トゥーアウト・ニーイン、これらの動きは、上半身全体を上下左右に動かす結果になります。
次に、体に悪影響を及ぼすトゥアウトしてしまう靴について詳しく解説致します。
トゥーアウトする靴とは、
最初に2つの靴の写真を見て下さい。
一方がトゥーアウトする靴、もう一方がトゥーアウトしない靴です。
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いつも見慣れている靴なので、聞かれてもほとんどの方は分からないという方が多いと思います。そこで縦線、横線を引いてみるとわかり易いと思います。
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トゥーアウトする靴、トゥーアウトしない靴とは、上の図の🟦青い部分で見分けることができます。
🔴トゥーアウトする靴は🟦青い部分が小さく、⚫️トゥーアウトしない靴は🟦青い部分が大きいのが分かると思います。
日本人の足は、平均的に足のゆびが長い(足趾の割合が大きいこと)を考慮に入れると、選ぶべき靴は、⚫️トゥーアウトしない靴になります。
これからやるべきこととは?
⒈靴選び
1 - ①見た目
下のように、青い部分が大きい靴を選べば、大きな問題は起こりません。
問題が起こった場合でも、フィッティング調整、インソール等で簡単に調整できます。
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1 - ②履いた時のチェック
☑️ 両足履いた後、片足立ちして1分間安定して立てるか?
☑️ 立った時、足趾もしっかり地面を感じているか?
☑️ 立った時、お尻(臀筋)、お腹(腹横筋)、背中(多裂筋)に力が入るか?
※この3つがクリアすれば大丈夫です。クリアしなければ、靴選びの見直しと次の⒉体のトレーニングを行なってください。
⒉体のトレーニング
❶スクワット
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スクワットは、下半身を中心に全身を効果的に鍛えることができる基本的なエクササイズです。主に太もも(大腿四頭筋)、お尻(臀筋)、そして背中や体幹の筋肉も動員され、筋力アップやバランス感覚の向上に役立ちます。
❷ヒップリフト
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ヒップリフトは、お尻(臀筋)や太ももの裏側(ハムストリングス)を集中的に鍛えるエクササイズです。仰向けに寝た状態で行うため、腰や膝に負担が少なく、初心者でも取り組みやすい点が特徴です。
やり方:
1. 仰向けに寝て、膝を曲げて足を肩幅程度に開きます。
2. 腰を持ち上げ、お尻と太ももに力を入れます。このとき肩から膝までが一直線になるように意識します。
3. ゆっくり腰を下ろし、動作を繰り返します。
効果:
お尻を引き締め、姿勢改善や腰痛予防に役立ちます。
❸ キックバック
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キックバックは、お尻(特に大臀筋)をターゲットにしたエクササイズで、脚を後ろに蹴り上げる動作が特徴です。立位や四つん這いの姿勢で行うため、インナーマッスルや体幹も鍛えられます。
やり方(四つん這いの場合):
1. 手と膝を床につき、四つん這いになります。背中はまっすぐ保ちましょう。
2. 一方の脚をゆっくり後ろに蹴り上げ、つま先が天井を向くイメージで動かします。
3. 上げた脚をゆっくり元の位置に戻し、反対側も同様に行います。
効果:
お尻の筋力アップやヒップアップ効果が期待でき、脚全体の引き締めにもつながります。
まとめ
足を採寸して靴を作ったり、既成靴のフィッティング調整、スポーツ選手のインソールを作ったりしてきました。
そこでたまに、靴の調整したら歯の噛み合わせが合わなくなった!と聞きます。
常にバランスをとり続ける人体と考えれば、ごく当然のことだと思います。
いい歯を保つためには、いい歯並び。いい歯並びをを作るためには、安定した足元。
いい足元を作るためには、いい靴。
歯の噛み合わせが全身の骨格バランスに影響を与えるように、靴のフィット感や足のアライメントが姿勢や動きに直結します。歯も靴も体を支える基盤です。