ゼロから始めるチームビルディング：短期間でチーム力を高める方法
プロジェクトの成功には、優れたチームワークが欠かせません。しかし、プロジェクトの開始時に既存のチームをそのまま活用するのではなく、目標に合わせた新しいチームを結成する場合、短期間で信頼と協力体制を築く必要があります。
この記事では、短期間で効果的にチームビルディングを進める具体的な方法と、リーダーが果たすべき重要な役割について紹介したいと思います。
短期間でチームワークを築く具体的な方法
チーム結成初期の段階では、メンバー同士の距離を縮めることが大切です。
ここでチーム結成時にできる簡単なチームビルディングの方法を２つ紹介します。
1. キックオフMtg＋アイスブレイクセッション
初めて集まるチームのキックオフミーティングなどでは、メンバーは緊張することがあります。その緊張をほぐし、お互いに話せる環境を作ることが最初のステップと考えましょう。話せなければコミュニケーションはできませんので、まずはお互いに普通に会話ができるようにしましょう。
私がよく使う方法は、自己紹介に加えて“最近うれしかったこと”を一言話してもらうことです。うれしかったことをお互いに共有することで、自然と笑顔が増えるだけでなく、仕事以外の一面も見え、その人の個性が少しわかってきます。笑顔が増えると、よりリラックスした雰囲気になり、発言しやすくなり、意見交換もスムーズに進みます。ただし、一人1分程度話すと考えると、例えば20人で20分かかるため、人数が多い場合はグループに分けるなど、少し工夫が必要かもしれません。
2. 懇親会＋チームビルディングアクティビティ
チームビルディングの目的で懇親会を開催することも多いかと思いますが、単なる懇親会だけでは必ずしもチームビルディングができるわけではありません。皆が皆、社交的で自由に会話ができるとは限らないため、懇親会に＋αの要素を加えないと、チームビルディングに繋がりません。
そこで、懇親会のイベントとしてちょっとしたクイズやゲームを実施すると意外と盛り上がります。特にチーム対抗型にすると、お互いに協力しあったり、励まし合ったりすることで、初めて会う人でもすぐに仲良くなれます。クイズであれば、会社の歴史にちなんだものや、今日の我が社の株価などの問題なら、準備もそれほど大変ではないかもしれません。私が今まで参加した中で最も盛り上がったのは、テレビでも人気の「格付け」クイズです。例えば、一粒300円のチョコレートと普通の安いチョコレート、1万円のワインと900円のワインなどを目隠しして、値段の高い方を選んでもらうゲームです。お酒も入っているので、思いのほか大盛り上がりになり、団結力が高まります。
調べればほかにもチームビルディングの方法が見つかると思いますが、まずはこの２つを試して見ると楽しくチームビルディングができると思います。
その他、プロジェクトマネジメントの活動の中で行われるチームビルディング（チーム強化）の取り組み
以下の内容は、同じチームビルディングを指していますが、プロジェクトの活動の中で行われるもので、チームワークを強化するための取り組みです。
3. 共通の目標設定
「目標設定会議」でチームが目指すべきゴールをチーム全員で明確にして全員で合意する。
各メンバーの役割と責任を明確化し、期待値を一致させる。
4. 定期的なコミュニケーション
定期ミーティングを設定し、全員が意見を共有できる環境を作る。特に進捗Mtgなどで、発言しやすい雰囲気を作ることが重要です。
フィードバックを積極的に行い、相互理解を深める文化を作る。
5. 役割と責任の明確化
各メンバーの役割を明確化し、チーム全体で共有する。責任範囲がはっきりすることでコミュニケーションの質と効率が上がります。
強みを活かした役割分担を行い、効率的にチームを運営。
リーダーの役割：チームビルディング成功の鍵
チームビルディングを効果的に進めるには、リーダーの役割が非常に重要です。以下のポイントを意識して、リーダーシップを発揮しましょう。
信頼の構築
オープンで透明性のあるコミュニケーションを取り、信頼感を育む。
意見を率直に表現し、メンバーの考えを尊重する姿勢を示す。
ポジティブなエネルギーの提供
リーダーが前向きな態度を持つことで、チーム全体のモチベーションを向上。
小さな成功を共に祝うことで、達成感を共有。
サポートと励まし
各メンバーの課題に対し、適切なサポートを提供する。
メンバーの強みを理解し、活かせる環境を整える。
まとめ
ゼロから始めるチームビルディングでは、リーダーの雰囲気づくりと、メンバー同士の信頼関係構築が鍵となります。短期間でも効果的な方法を取り入れることで、チーム力を最大限に引き出し、プロジェクトの成功を確実なものにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。