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学生症候群:締め切り間際にならないと動けない、その理由と対策
締め切り間際にならないと作業を始められない――そんな経験はありませんか?それは「学生症候群」と呼ばれる現象かもしれません。夏休みの宿題や仕事の先延ばしに隠された心理と、その対策について解説します。余裕が「落とし穴」にならないために、効率的な方法を一緒に見直しましょう!
学生症候群って何?
たとえば、こんな状況を想像してみてください。
ある作業があって、締め切りは1週間後の金曜日中。内容を確認すると、「あ、これ半日もあれば終わるな」とわかりました。さて、あなたならどうしますか?
さっさと作業を片付ける
金曜日の昼過ぎに作業を始める
理想的には、1の「さっさと片付ける」を選びたいところ。でも実際には、2の「ギリギリになってからやる」パターンにハマってしまう人が多いんです。これがいわゆる「学生症候群」。
「夏休みの宿題」を思い出してみて
「夏休みの宿題」と聞いてピンとくる方、多いんじゃないでしょうか?
最初のうちは「宿題なんて後でやればいいや」と遊びまくり、気づけば夏の後半に。「え、算数ドリル全然やってない!」「読書感想文どうしよう...」「自由研究、何も手つけてない!」と焦りに焦る――そんな経験をした人は多いのではないでしょうか。
ちなみに、私の子どもたちも例外ではありませんでした。(むしろ親のほうが焦ってたかもしれません...)
ちなみに、私自身はアメリカ育ちだったため、夏休みの宿題の経験はありませんが、日本で育った自分の子どもたちの大量の宿題に毎年驚かされていました。
なぜ学生症候群は起きるのか?
原因はシンプルで、「まだ余裕がある」からです。
夏休みって子どもにとっては5~6週間もの長い時間。普段の学校生活から解放されて、「宿題?まあ、後でいいか!」となるのも無理はありません。
これ、仕事でも同じことが起きるのです。最初の例みたいに、「半日で終わる仕事、締め切りは来週の金曜日」となると、「今すぐやらなくても全然間に合うな~」と思いがち。
でも、問題は締め切りギリギリになって想定外のトラブルが起こる可能性があること。例えば、金曜日の午後に作業を始めようとしたら、上司に呼ばれたり、緊急対応が入ったりして、結局締め切りに間に合わない――そんな経験、ありませんか?
学生症候群を防ぐには?
仕事における学生症候群を防ぐのは、意外と簡単です。
「納期に余裕を持たせすぎない」こと。
ただし、これは2つの点に注意が必要です。
1. 早めの締め切りを設定する
「半日でできそうな仕事」なら、1週間後ではなく明日や明後日を目標に設定します。過度に余裕を持たせないことで、集中力を引き出せます。
2. 優先順位を明確にする
同時に複数の仕事を抱えるのではなく、仕事に明確な優先順位をつけて、1つの仕事に集中しながら順番にこなしていきます。また、マネージャーの場合は、部下に仕事を依頼する際には、現在のタスクと照らし合わせて優先順位を伝えることが重要です。「これが最優先だから、まずこれを終わらせよう」と明確に指示することで、混乱を防ぎます。詳細は「選択と集中」の記事に記載しています。
夏休みの宿題に効く方法は...また今度!
ところで、子どもの夏休みの宿題における学生症候群の克服は、残念ながら上記の方法では解決しません。それは、締め切り(既に夏休みの終わりと決まっているし、お子さんもそのように認識している)と優先順位を変更する(「宿題優先!」と宣言したところでお子さんと喧嘩になるだけ)ことができないからです。家庭ならではの工夫やアプローチが必要になります。
この点については、夏休みが近づいてきた頃に(&覚えていれば)また改めて書いてみようと思います!
「学生症候群」を克服して、効率的な仕事を
「余裕があるから後回し」――これが学生症候群の正体です。
でも、適切な締め切り設定と優先順位の明確化を行うことで、この悪循環から抜け出せます。
ぜひ今回の内容を参考に、仕事の進め方を見直してみてください。ちょっとした工夫で、生産性は大きく向上します。
最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに!